4.減りの点検 次のページへ
長期間使っていた時計は掛時計に限らず、置き時計 目覚まし時計などで
もかなりの減りが出ます。その中でもセイコーの4PCは高性能の素材を使って
いるため、比較的減りの出にくいタイプなのです。今回教材に選んだ最大の
原因は、専門家にさえ大変な減りの修正と分解組み立てが5割方避けられる
ということからです。しかし減りが激しい場合は避けて通れません。
減りの修正は主として運針用の輪列ですが、報時用の輪列も減っていたら行います。
なお分解してしまうと位置方向を正確にとらえられないのでここで見ます。

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ホゾの減りを点検 主として運針用 詳細は添付のイラストでご覧ください  巻き鍵を軽く巻いて減りを調べます、歯車芯が大きく動くようだと減りが出ています。  減りが楕円状になっていたらつめタガネを使って修正します。
 T.ゼンマイ車 あまり減りは出ません。
 U.2番車 減りが出ます。
 V.3番車 減りが出ます

 W.4番車 減りが出ます

 X.ガンギ車 減りは出ません

Aアンクル爪のへり
 4PC機では、爪止めネジを外すと簡単に
 アンクル爪のへりを修正できます、
 アンカーサス油砥石などでミガキをかけます。