いいとこずら白馬推進委員養成講座

 雪が消えたら何もない、雨が降ったら何もないとあなたは考えていませんか?
 本当は、あなたの身近にたくさんの魅力溢れる「白馬村」があります。ほんの少しの言葉を添えるだけで、訪れる人々を感動させることもできます。
 この養成講座は、この地方の様々な素晴らしさを知ることにより、一人でも多くの人が白馬村の魅力を伝えることができるようにと、開設されました。


6月22日(火)
佐野周辺〜姫川源流と親海湿原の花を訪ねる〜


今回は国道148号沿いのさのさかスキー駐車場9時30分集合です、参加者は約60名。
駐車場横の十二社からスタートです。

ここには石仏がいろいろいっぱいあり、干支の十二巳観音が祭られています。

さのさかスキー場から青木湖へ抜ける塩の道を歩きました、写真上部真中に写っているのが三十三番観音の1番です。昔この峠道は遭難が多く目印に観音様を33体置いたそうです。

鬼石です。
昔々鬼がここへやってきたときの鬼の手形がこの石に残っています。

ここの塩の道は昔の面影をよく残しています、木立の中で、昼なお暗く当時を忍ばせる道です。
塩の道から枝道へ入り(昔は使っていた道だそうですが今はあまり通る人もなくあれている)鉄道と、国道を横切り姫川源流の横にあるドウカク山に登りました。
山頂の写真なのですが残念ながら樹木にさえぎられ視界はゼロでした、昔は村を眺められたそうです。
「最近佐渡のトキ保護センターで雛が誕生し話題になっていますが、長野の各地にも大正の始めまでトキはたくさんいたようです。白馬村もかつては強湿田地帯が多く、どじょう、かえる、水生昆虫がたくさんいたからトキの繁殖にも適していたと思われます。このあたりはトキをドーと言い、姫川源流の近くの山をドーカク山と呼んでいるが、これはドーが巣をかける山からの呼び名と思われます。」と言うことを先生はここドーカク山の山頂で説明されました。(なるほど!)
親海湿原です、ここは佐野坂直下に出来た沼が、数千年をかけて陸化しようとしているもので、このような低標高地で湿原が見られるのは中部日本では非常に珍しく、数多くの北方系の植物をはじめ450種の植物が育成しています。
5月のミツガシワ・サワオグルマ、6月のカキツバタ、夏のサワギキョウ・ミソハギ・コオニユリなどの花時は見学者が多いです。
姫川源流の川としての流れの始めの部分です。ここから糸魚川市の日本海まで流れています。
この源流は広い地域から湧水があり姫川がここから始まっていることがはっきりわかります。付近一帯は福寿草の野生地で、4月の雪解けのころは数万株の花が一斉に咲きます。このほかニリンソウ・キクザキイチリンソウ・カタクリ・ザゼンソウ・エゾエンゴサクなどの可憐な草花の群落が見事です。