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60分で完了する1,2年生の綱引き指導


サークル飯田 /小倉 敬


運動会の練習は、短ければ短いほど良い。低学年に綱引き指導をするための指導ポイントを列挙



本校の綱引きは、1,2年合同で各学年4クラス、合計8クラス、250名近くの児童が行う。

運動会全般に言えることだが、本来、その種目や活動で「体育」のどんな力をつけるのかが不明確なものが多い。
つけたい力も不明確なのだから、種目指導自体そんなに熱を入れるようなものではない。
アトラクションとして捕らえてよいと感じている。
それより、号令で動けることや,集団で体を動かすことの楽しさを味わうことを重点指導としたほうが要点がわかりやすい。

指導の留意点は、

練習時間を短くするために

行動する指示の言葉を短く途中に入れる(子どもの記憶に頼る事は最小限にする)

児童に、あれもこれもと覚えこませようとする指導を目にするが、覚えるのが苦手な子にとってはたまらない。
進行・指導をする先生が「ここで音楽おわったら自分で前をむいて座っています」などという指導を聞くが、やるのは子どもだ。
指導する側はその種目だけ覚えればあとは眺めているだけで良いが、覚える子どもの方はその他の種目全部やるのだから、子どもが気の毒になる。怒鳴られていたりしたら目も当てられない。

なにも無理をして覚えることを増やすことはない。短く指示の言葉を入れてやれば覚える手間は半減する。

また、

掛け声から指導する

向山洋一先生の応援指導を応用し、のクライマックスの一番盛り上がる部分から指示をするのがもっとも子どもが楽しめる。

しかも

掛け声練習は、できるだけ、敵同士が隣り合ってやりあうほうが良い

遠くで声を出し合っても競争心はなくなる。隣り合うからこそ、対抗心がまして気分が高揚する。

また指導は短い言葉で言い、特に

毎回指示の言葉は絶対に変えない

そのためにも、セリフは紙に書いて、一言一句間違えぬようにしなくてはならない。
小さなニュアンスの違いが子どもに大きな誤解を生む原因になり、混乱する。

また、一度にはできないこともあるので、

できなかったらその時にやり直しをさせる

あとでまとめて言ってもまったく意味はない。

簡単な説明後すぐやらせてみて評価し、その場面ごとに対抗させる。
しかし、先にやるほうが下手なのは当たり前なので、必ずもう一回やらせてから評価する

こうすれば、相手がやっていることも良く見ている。


綱引きで、並ぶときの指導は、次の点である。

できれば、背の高いほうから2列に低いほうに並ぶ

綱が引きやすいのである。
しかし、指導が長引くのならば、これはなくしても良い。
特に、
背の小さい順のまま2年を前に、1年生を後ろにすると、
全体的には高⇒低となるが、2年と1年の継ぎ目は最高身長2年⇒最低身長1年
(前2年ooOOooOOooOOooOO⇒。ooOO。ooOO。ooOO。ooOO後1年)
となってしまう。
こんなことならば、1年生を先頭にして2年生が後ろのほうが身長差が少なくて良い。
(前1年。ooOO。ooOO。ooOO。ooOO⇒ooOOooOOooOOooOO後2年)

指導が減るように、いつも並びなれた並び方を使う。

このためだけに新しく覚えさせるようなことはしない。

引くときの姿勢は、いろいろ言うより

空をみてひっぱりなさい

と言うのが望みの姿勢にさせやすい。

細かいことだが、長野県の場合、何かにつけ喜びの表現を「万歳といいましょう」と指導することがあるが、なにか不自然だ。
子どもは子どもらしく「やったー」とか「イェーイ」などと喜びを表せばよいのではないだろうか。
そもそも喜びの号令をかけるのもナンセンスかもしれないが、そのようなことを感じる。


1時間の指導計画

45分間の授業で行う
1 色別に整列
2 その場で 掛け声…「よいしょ」の練習 評価「○組」
3 入場隊形を作る⇒入場口に移動  
4 入場方法…走り終わったら、綱の左右にならんでいること
5 あいさつ「お願いします」…声
6 並ぶ位置・綱の持ち方…さわっていいと言われるまでさわらない 窮屈にならない
7 1回戦の 用意、引く、やめる の指導
8 判定のときの指導…喜びを表してよい 引き分けは拍手
9 移動…右にずれて駆け足をして、陣地交代
10 2回戦
11 おわりのあいさつ「ありがとうございました」…声
12 退場
13 各赤白のチームごと大将を中心に作戦タイム
・・・事前に大将(掛け声や指導の係)の先生にお願いをしておく


総練習があれば、15分くらいでやればそれでおしまいでよいし、なければこの指導で終わってよい

これであわせて60分。これ以上の指導はしない。


全指導 全指示  「カッコ」内が指示

掛け声の練習

「綱引きの練習をはじめます。おねがいします」
・「綱引きは力をあわせたほうが勝ちます。」
「あわせるのは簡単です。」「声が出て、そろっているほうが強いのです。」
・「白組、立ちます。 『よいしょ』で引っ張るまねをします。用意・・・さんはい」「すわりなさい」
・「赤組、立ちます 用意・・・さんはい」
・「赤のほうがこれではきっと勝ちますね。でも白組悔しいでしょう。」「もう一回チャンスをあげます」「用意・・・さんはい」
・「声がそろっている。これならどちらが勝ってもおかしくありません。」

入場 

・「入場口は、○先生が立っているところですから、移動します。」
・「並び方はいつもの並び方で隣同士のクラスが一緒に引きます」
    背の順、2列(隣同士違うクラスでもよい)いつも並んでいる並び方を利用して新しいことはしない。
     男女不問 混合が望ましい 

     1年先頭 1年のあと2年が走ってくる

     音楽が鳴る

    「かけあし」「1年生から 進め」 大将先頭 最短距離で綱に近づく

     走るときに綱の左右に1列ずつならんでいること

    「かけあし とまれ ピーーーーピピピ」

あいさつ

    「気をつけ  あいさつ お願いします」

1回戦

    「1回目の戦い」「前のほうから座りなさい。綱にはまださわりません」
           綱の中心に近いほうから、前の人と間隔を作りながら座っていく。

         指導「座り方が遅いです。やりなおし。たちます。前のほうから座りなさい。綱にはまださわりません

    「つなをもって(5秒空白)よーい <雷管>」

     試合は長くて1分間

    「<雷管>やめ」 「綱をもって座ります」 「綱をはなします」

    「ただいまの勝負、○の勝ち」(喜び)
         指導「うれしくなさそうですね。では△の勝ちにします。やってみます。ただいまの勝負、△の勝ち」
            「○組くやしいですね。もう一回チャンスをあげます。ただいまの勝負、○の勝ち」「それなら勝ちですね。」

移動

    「たちましょう」「2回目の戦いの前に反対側に引っ越します」

    「前の大きな旗をみなさい」「右のほうに動きます 1,2」

     音楽がなる

    「旗にくっついて 前に進め」

    「かけあし とまれ ピーーーーピピピ」

2回戦

    「2回目の戦い」「前のほうからすわりなさい 綱にはまださわりません」

    「つなをもって ようい <雷管>」

    長くても一分

    「<雷管>やめ」「座ります」「綱をはなします」

    「ただいまの勝負、○の勝ち」(喜び)

退場

    「たちましょう」「気をつけ あいさつ ありがとうございました」

    音楽が鳴る

    「かけあし すすめ」

入ってきた入場口に戻る

作戦タイム

 ・「両者、その場で大将を中心に3分間作戦を立ててください。」
 ・「その場で終わります」「ありがとうございました」

雨天の場合は、体育館で行う。
その場合も実際に体育館に斜めになって、両チームが // と平行になっても良いので並んでやる。
それでも指導はできるが、低学年の場合、必ず外の現場で実際に行っておかなければよくわからない子がでてくる

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