これが新教材

「あかねこ暗唱直写スキル」

子どもがシーンと静まりかえるユースウェア

長野県 上小教育サークル /小倉 敬

「赤ねこ暗唱・直写スキル」(光村教育図書 ¥350)は、TOSSで企画され、今年度から発売された教材である。

http://www.mitsumura-kyouiku.co.jp/shohin/shogaku/01/index_a9.htm

暗唱・直写スキルの学習活動は、学習障害をもつ子どもたちにも有効な以下の要素を兼ね備えることができる。

    目で見ること・・・<視覚入力>

    友達の暗唱を聞くこと・・・<聴覚入力>

    声に出して読むこと・・・<言語出力>

    手で実際に書くこと・・・<運動出力>

視覚からの情報入力が苦手な子も、聴覚からの情報で文章情報は補えるし、言語出力が苦手な子も、筆記で補えるわけである。

 この一連の活動をスムーズに取り込むために、以下の指導を行う。

準備 赤鉛筆・2Bまたは4Bのえんぴつ・下敷き、プラスチック消しゴムを用意
読む

1、鉛筆と赤鉛筆をだしておきなさい

2、○○をひらきます。

3、勉強した日は5月10日、かけた人は書けましたと言いましょう。

4、@左のページを10回読みましょう。1回読むたびに○に色をぬります。色は赤色です。

5、左のページを出しなさい。

6、先生が読むので、皆さんは指でおいかけてきなさい。声は出しません。(読む)

7、先生の後を追いかけて読みなさい。(読む)

8、みんなで一緒に読みなさい。(評定)

9、3回読みました。赤丸を3つ、はみ出ないようにきれいに塗ります。

10、      立って1回、横向いて1回、後ろで1回、横で1回、地球に1回、座ったら、10回まで読んで御覧なさい。

書く

1、やめ

2、「Aうすい紙に直写しましょう。作品を仕上げるような気持ちでていねいにうつします。」 あとで、廊下にはります。消しゴムを使わないようにていねいに書きます。ていねいに書けば誰でも素敵な作品ができます。

3、もし間違えたら、先生に言いなさい。

4、念のため、まだ習っていない漢字を練習します。

5、黒板に書くので、一緒に空書きしなさい。用意(書く)

6、先生と一緒に書きましょう(振り向いて鏡文字を書く)

7、書き始めます。最後の名前まで書きなさい。書き終わったらBの問題をやっていましょう。

8、(ほぼ全員書き終わったら)Bの答えを言います。赤鉛筆用意 (言う)

9、切り取ります。

10、      念のため、書いた紙を見て読んでみましょう。

11、      間違えた人は書き直します。

12、      全部正しくかけた人は、(ファイルの)名前のないほうに入れます。

暗唱

1、暗唱を始めます。

2、全部最後までおぼえたら、下から隠します。グッドができたらチェックしてもっと上にずらして挑戦します。挑戦したら、鉛筆で○をつけましょう。

3、「エクセレント」の前に、行の一番上の1文字を残していえるようになったら、エクセレントの下に○をつけてもいいです。

4、先生がテストします。間違えたら何回でも挑戦してもらいます。挑戦したい人は前にきなさい。

5、最初の合格者5人は先生役になってもらいます。この人たちに聞いてもらっても合格できます。

6、合格した人は、先生のはんこを押します。(向山実践では、画用紙に名前を書いている。)

暗唱をするコツは、順次見えないようにしていくことである。

スキルには、もともと3段階のチェック「グッド」「グレイト」「エクセレント」があるが、最終的には、各行の一番初めの言葉が思い出すヒントになるので、そこを見ながら練習し、「エクセレント」の部分で仕上げの暗唱をするとよい。

途中の自分の成果がわかるように、鉛筆でできたところまでを○付けするのは、私流の工夫である。

暗唱スキルの上のほうには2つの穴が開いている。これは、画鋲をさす穴として利用できる。

また、黄色い紙には氏名を書く欄があるが、掲示の際は反対の無地を使ったほうがきれいに飾ることができる。

<暗唱の効用>

直写暗唱スキルの説明書には、以下のような効果が述べられている。

暗唱すると・・・

@「話す」「聞く」学習の基礎が培える。 声に出して読んだり、友達の暗唱を聞いたりするうちに、自然と「話す」「聞く」力がつきます。

A言葉のリズムが身につく。 名作といわれる文章には、リズムがあります。暗唱すると、ことばのリズムごと文章を覚えられます。

B表現力が豊かになる。 暗唱した名文に関係ある本や作者に興味を持つようになり、読書が好きになります。また、語彙が増えるので、作文を書くことが好きになります。

C達成考えられる 暗唱できるようになることは、子どもの大きな自信になり、また喜びになります。

 

直写すると・・・

@整った字が書ける。 お手本の字をなぞって写すので、字配りに注意しながら自然に正しい字形が身につきます。

A表現技法が理解できる。 対句表現や繰り返しなどのいろいろな表現が効果的に学べます。

B集中力が養える。 ていねいに書こうとする態度が育ち、教室がシーンとするほど集中して取り組みます。

C学習意欲を高める。 直写した用紙は、透明ファイルに入れて、教室や家庭で掲示できます。お手本どおりの作品に、子どもは大変感動します。

光村図書株式会社 赤ねこ暗唱直写スキルの使い方パンフレット より引用

 

また、向山洋一先生は、著書「国語の授業が楽しくなる(明治図書)」でも、効果を次のように述べている。

教師になって以来十六年間、私がずっとやってきたことがある。何年生の担任であろうと必ずやってきたことである。

 私が指示した「詩・文」を暗唱させることである。(中略)

「詩・文」を暗唱させる理由は何か。それは、文を書く力をつけるのには、結局のところ、多くの「詩・文」を暗唱する方法がもっとも良いと信じたからである。(中略)

 なぜに、わたしは書くも頑固にこの方法を主張するのか?

 それは、私自身がこの方法で文章を書く力を身につけてきたからである。

 私は「詩・文」を暗唱するのが好きだった。気に入った文はめったやたらに暗唱した。小学生から高校生までずっとである。はじめに暗唱した文は私が五歳の時、親が読み聞かせてくれた絵本であった。(中略)

 こうやって、私は文を書く基礎を身に着けていった。(中略)

 というわけで、私は自分自身の体験から「詩・文」を暗唱させる大切さを痛感しているのである。

つまり、文を書く基礎が、この暗唱によって身につくわけである。(この本にはさらに詳しい暗唱のさせ方が述べられているが、ここでは割愛する。)

 

 暗唱を、何の意味もない丸暗記と決め付けて、意味のわからない納得できない教育活動と決め付ける人もいるが、このような効果をもつ暗唱は、必ずや子どもの助けとなるだろう。

 赤ねこ暗唱・直写スキル 1冊350円。長野県では「しんきょう」が扱っている。ぜひ採用を。


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