尾日向 様

この家「くらしかる」に引っ越して来て、1年が経ちました。残っていた工事も完了し、気持ち良く2年目のスタートをきることができました。
春夏秋冬、四季を巡り、どの季節もとても快適に過ごせたこと、あたりまえのようで、でも細やかな配慮が随所にある、尾日向さんの設計のお陰だと、本当に感謝しています。
暑い暑い夏、掃き出しやトップライトをはじめ、家中の窓を開けておくだけで、どんよりとした暑い空気が家の中に留まることがなく、ふとした時に風を感じられるような暑いけれども不快ではない、そんな環境でした。
そして、寒い寒い冬。家の真ん中ににある薪ストーブ1台で家中が常に暖かい。寒くなり始めた頃に一度ストーブを焚き始めれば、家そのものが芯から暖まるのか、焚いていない時もほんわか暖かく、家に守られているような、そんな気持ちで安心して過ごせています。
どの季節も気持ち良く過ごせることは、本当にありがたいことです。

この家で暮らしていて嬉しいことはたくさんありますが、中でも、3人の子どもたちが毎日をいきいきと、のびのびと過ごしている姿を見られることは、本当に嬉しいことです。
その時その時の家の中での一番気持ち良い場所を子どもたちは本能で感じているようで、ポカポカと暖かい日には縁側に出て大合唱(近所迷惑 笑)したり、暑い時には、和室の畳の上で寝そべっていたり、寒い時には薪ストーブの前を陣取ってボーッと火を眺めていたり・・・。
もちろん一年中裸足で、無垢の杉板の気持ち良さは大人が説明するまでもなく身をもって感じているようです。

設計中は、ああでもない、こうでもない・・・いろいろと試行錯誤しましたが、尾日向さんはいつでも暮らす人の立場になって考えてくれていることが、強く感じられて、安心してお任せすることができました。
また、設計とは関係のない世間話をする中でも、尾日向さんの人柄を感じられ、毎回会うのがとっても楽しみでした。

引っ越してきた次の月から、1本の柱に3人の子どもたちの身長を毎月印しています。こうして柱に印が刻まれていくように、この家で5人、たくさんの思い出を刻んでいきたいと思っています。

尾日向さん、本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
春には植栽が待っています。それもまた1つの楽しみです。

これからも末永くよろしくお願いいたします。