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ゆららさらら

子育て中のご夫婦が、奥さんの実家の地で、ご両親と一緒に暮らす住まいです。

敷地は安曇野の郊外。ひっきりなしにトラックが行き交う国道の喧噪に面していますが、周辺には安曇野の穏やかな丘陵の田園風景が広がっています。そこで、しっかりとセキュリティーを高めてプライバシーを守る一方で、できるだけ外に開いて、まわりの自然を享受しながら、ゆったりのんびり暮らせる住まいを目差しました。


南の中庭は、家族だけのプライベートなスペースです。
すぐ隣を走る国道の喧噪が嘘のようなのどかな光景です。


建てかえる前の住宅

目の前を斜めに国道が横切ります。窓もカーテンも閉め切った生活でした。

敷地の出入口も国道に接していて、気が休まりません。
国道が無ければ、安曇野の田園や里山の風景が広がる、のどかな場所です。
国道の喧噪を気にせず、のどかな環境に開いた暮らしを実現してあげたい。

これまで裏手だった細い市道に出入口を移し、国道からの出入口は閉鎖することにしました。

国道に面する部分は高い板塀で防御しました。
建物を国道に直角に配置して、国道からの視線をそらしました。
家族の暮らしを守るような、瓦葺きの大屋根を架けました。


新しく敷地の表側となった北側の表情。

玄関は式台だけのシンプルなつくりです。
玄関の奥に、家族用の内玄関をつくりました。

玄関から客間へつながります。
床の間の床柱には、取り壊した旧宅の床柱を再利用しました。

客間と居間は畳の8帖間の二間続きです。
その向こうの食堂と台所と合わせると28帖の一室空間になります。ここは最大80人の客寄りに対応しました。
天井には、大屋根を支える梁が1間(1.8m)間隔でリズミカルに架かります。

台所から食堂は、家族の集まる、この家の中心です。
掃き出しの開口部を通して、中庭に繋がります。


中庭の向こうに両親の寝室が見えます。
家族の場とつかず離れずの距離感と、静かで落ち着いた環境をつくりました。

反対側は、吹抜で2階の子供室〜寝室に繋がります。


吹抜でつながる2階。

子供室、寝室と続きます。右手はワークスペース。その先が吹抜で1階につながります。
家族の距離感そのままの、一体感のあるつくりです。


引越を終えた頃、嬉しいメールが施主から届きました。
>>  こちら
>>  計画案


施工・建築工房時遊館
竣工・2012年4月
場所・安曇野市明科
掲載・あるしてくと(信州の建築家とつくる家)vol.1

ブログ・安曇野建築日誌
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