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須砂渡キャンプ場公衆便所

長野県南安曇郡堀金村(安曇野市)の須砂渡キャンプ場の公衆便所を中心とした施設です。

山の林の中の野営場の施設として、また、須砂渡渓谷の玄関口としての公衆便所のありかたを形にしました。

設計時は、道路の向かいに巨大宿泊施設が建って明るいリゾートになるなんて思いもよらない、山奥の寂しいキャンプ場でした。
そこで、明るい印象にするため、都会的な外観にしました。
また、それまでの公衆便所の悪いイメージ(4k…暗い、汚い、臭い、怖い)からの脱却を、設備のみに頼るのではなく、プランニングそのものでの解決を試みました。

囲われている安心感。
開かれている安心感。


道路を通る人の利用も考え、道路側とキャンプ場側の両方に入口があります。

トップライトは、昼間は内部を明るくし、夜は真っ暗になってしまうキャンプ場の照明器具となります。

キャンプ場側は広い間口で開放し、雨宿りのスペースにもなります
建具のない広い入口のオープンスペースは、明るく開放的で、目がとどく安心感があります。

冬季閉鎖するので、それと分からないようにシャッターを仕込んであります。

適度な遮蔽性も備え、外部からは丸見えになりません。
各コーナーとオープンスペースとが直に通じているので、各コーナー内の公共性が高まり、丁寧な使用が期待でき、掃除もしやすいです。

男子ブース側

女子ブース側

両ブースとも、自然に一列並びのマナーを喚起する配置です。

手洗器は野営場の洗面にも使われるため、利用者の集中による混雑を緩和するためにトイレブースとは離れた配置にしました。

隅に追いやられがち(当時)だった身障者ブースを真ん中に配置し、おむつ換えシートを備えた多目的トイレとしました。

公衆便所と同時に計画した炊事場です。
同じ意匠で統一しました。

公衆便所に先だって計画された「炭焼き囲炉裏小屋」
地場で生産される(当時)良質の炭を使って焼肉を楽しむ施設です。
□竣工・1993年3月
□場所・堀金村須砂渡(安曇野市)

□問い合わせ・ほりでーゆ