前へ次へ

りんごチョット教えて!

りんごについてのちょっとしたギモンについて、お答えます

りんごを新鮮に保存する方法は?

りんごは収穫後も生きています 。呼吸作用と共に、水分を発散していますので、長く保存すると果肉成分を消耗していわゆる「ボケ」たり、水分が抜けたりして食味が悪くなるわけです。
そこで、まずりんごを薄め(0.03〜0.05ミリ)のポリ袋に入れて密封します。こうすれば、りんごの生理作用を抑えることができます。
また、長期保存する場合は、ポリ袋内に新聞紙を入れます。これは、りんごの呼吸作用で発生する炭酸ガスや袋内の水滴を新聞紙に吸着させる為です。
次に、りんごを保存する理想条件は、温度0℃前後、湿度85〜90%ですが、一般的には冷蔵庫に入れます。 冷蔵庫に入りきらない場合は、温度が低く、温度変化の少ない場所を選んでください。
なお、早生種と中生種は長く保存するとボケやすいので、新鮮なうちに食べてください。晩生種のふじ・王林などは日持ちの良いりんごですが、冬期間の凍結に注意してください。

りんごの「蜜」って何?

果肉の一部が深黄色に変化して現れる「蜜」はおいしさの一つの目安であると共に、完熟の証しとされています。
「蜜」はソルビトールという糖分の一種で、光合成によって作られ、果実に運ばれます。 ソルビトールは酵素などの働きで果糖に転換されますが、酵素の働きが弱いと果糖に転換されずに組織中に充満し、「蜜入り」の現象となるのです。ただし、品種によって差もありますし、長く貯蔵すると分解されて無くなったり、変質する事もあるので保存の仕方にご注意下さい。

りんごの表面がベトベト・・・ワックス?

これは、りんごが熟すと果肉中にリノール酸やオレイン酸が増加しておきる現象で、品種によって差があります。決して人為的にワックスなどをかけたものではありません。近年、リノール酸は成人病予防に役立つとして注目されています。

りんごの表面の白い粉は農薬?

この粉状のものは、クレフノンまたは生石灰のどちらかです。
クレフノンは食品添加物の一種でもある炭酸カルシウムが主成分なので、何の心配もありませんが、洗って食べた方が感じがいいでしょう。 農薬については、長野県で示されている果樹病害防除基準に従って使用されており、食品としては全く安全です。この基準には使用時期や使用回数が制限されており、農協を中心とする生産者団体の指導のもと、厳格に守られています。ちなみに、日本の農薬使用規制は、世界的に最も厳しいものなので、よく洗えば皮ごと丸かじりも心配ありません。

りんごに袋をかける? かけない?

袋かけは、果実の着色や外観を見た目良く調整し、病害虫を予防するために行います。袋をかけないで栽培する「サンりんご」は、日光を十分浴びさせた味本位のものです。言うなれば、箱入り娘と日焼け娘、どちらを選択するかという事になります。ちなみに、当園は全て「サンりんご」です。
前へ次へ