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大正14年のことです。 栃木県の橋本さんという人が狩猟規則違反で罰金刑に処せられてしまいました。その時期禁猟だったタヌキを獲ったため、という理由でした。 しかし橋本さん納得いかず、大審院に控訴しました。 「オラがしとめたのはムジナだ。タヌキじゃねえ」 そしてその結果、橋本さんは無罪に。 まあ、「タヌキとムジナは別モンだから」という理由ではなく、両者には明確な区別がないから」という判決理由だったそうですが。 よけい混乱させるような小話も挟みましたが、結論を申しますとムジナってのはアナグマのことです。広辞苑か大辞林で引いてみて下さいな。ただ、特に西日本ではタヌキのことをムジナと呼ぶ場合もあるようですけれど。厳密に突き詰めれば、「狸とかアナグマとかそのへんのどーぶつ」なんでしょうな。 ちなみにタヌキはイヌの仲間、アナグマはイタチの仲間で、種類はちょっと違うんですけどね。
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