「年季が足りないもの」
仕事帰り、ゲーセンでふらふらしていました。
上手なプレイヤーをぼーっと見つつ、「これは乱入したって勝ち目ないなあ」とか思っていると。
「すいません」
? 振り返ると知らないヒト。私、なにか失礼なことでもしました?
心配していると彼は続けます。
「よかったらGGX(※)でもやりませんか?」
た、対戦のお誘いですか? 結構長いことゲーセンには出入りしてますが、見知らぬヒトから対戦のお誘いを受けたのは初めてですよ。
問題は、私が格ゲー好きなだけで、ひどくヘタだってことです。連続技は3発までしか入らない、と言えば、格ゲーをやるヒトでしたら私の腕前の程が知れるでしょう。
でも、向こうにとっても私は見知らぬヒトです。そんな見知らぬ私にせっかく声をかけてくださったのですから、受けないのも悪いでしょう。
で。
惨敗。やっぱりね。見知らぬ相手に戦いを挑むほど腕に覚えのある相手に、私がかなうわけがないんです。せっかく声をかけてくれたのに、戦い甲斐のない相手で、どっちにしろ悪いことしてしまいましたが。
でも対戦後、「ありがとうございました」とわざわざ声もかけてくれました。
たまには対戦もしてみるもんですね。
(※)GGX
「ギルティギア・ゼクス」のこと。アークシステムワークス開発の対戦格闘ゲームです。操作系が複雑怪奇なので、腕前が同じくらいの相手と対戦すると熱いけれど腕に差があると一方的にボコられてしまいます。格闘ゲームとしては本格的なのですが、ボスキャラが可憐な少女だったりするキャラゲーでもあります。詳しくは、本サイトのリンク内にある「ゲームリンク」から、アークシステムワークスのサイトに行ってご覧下さい。