宿業

　わかっているんです。
　今の私には、昔ほどの時間はない、ってことも。
　同好の士も、周りにはほとんどいない、ってことも。

　でもね。
　内なる衝動にはやっぱり抗いがたいものがあるわけなんですよ。
　専門用語では、「制御判定に失敗した」ともいいます。

　買っちゃいました。
　「輪廻戦記ゼノスケープ」

　あああ…TRPGやる仲間も時間も、今はないも同然だっていうのに…。
　…ってな具合で、うとうとけいじばんに続きます。

「守護神キンキン」

　秋ですね。
　おわかりいただける方もたくさんいらっしゃるかと思うのですが、このシーズンになると陽の傾きの関係で、夕方に窓から強い日差しが差し込むことがあります。
　我々の職場も、窓が西側に向いていまして、この日差しの被害を受けます。また、その窓がちょっとした事情のためにすごく大きいので、この季節の夕方になると、
「ああっ、まぶしいっ！」
　と、いう目にあってしまうのです。
　そのため、その窓に日除けがわりのポスターを貼ることにしました。職場に転がっているポスターは…と…。
　我々の仕事は高齢者関係です。
　介護保険の啓発ポスターが余っていました。
　…愛川欽也の。
　夕方の陽射しから我々を守ってくれるキンキン。係の守護神です。
　さて、さっきも言ったとおり窓はかなり大きいので、キンキン一人では守り切れません。結局ポスターは三枚並ぶことになりました。
　キンキンジェットストリームアタック状態。

　…なんて頼もしい守護神でしょう。

「電気ぴっかりぴっかりネズミ」

　お仕事でとあるお宅に伺いました。
　で、そこでの用事を済ませて、帰り際。
　そのお宅のお隣にお住まいのお知り合いの方が、自宅の庭からその方に話しかけてきました。お二人がお話ししている間、何気なくそのお隣の庭を見てみると、なにやら黄色いカタマリが。
　何でしょう。よく見てみると…、
　ぺかちう。
　しかも人間サイズ。
　なぜ民家の庭先に巨大ぺかちうが…。
　その民家の主は目の前にいます。でも…、
　聞けない…聞けやしないよ…。