トーキョーN◎VA The Revolution

『デュアル・CPU』

 

シーン1/オープニングフェイズ1 アーサー・ダム・デュラック

 エクスカリバーN◎VA支社。
 アーサーは会議に出席するために第0会議室へとやってきていた。本来振られるはずのない番号のついた会議室……“砦”であるそこで行われるという事は、その会議では“裏の仕事”が議題に上るということだ。何についてかはおおよそ見当はついているが。
 会議に出席している面々は、明らかに疲労困憊といった様子だった。無理もない。彼らは、ここ一週間あまりろくに睡眠も取れなかったのだろうから。アーサーとて、N◎VAにいたとしたら同じような目にあっていたに違いない。つい昨日まで、出張でN◎VAにいなかったためにそのような事はなかった……だが、今回ばかりはそれを幸運だと思うことはできなかった。
「本日集まってもらったのは他でもない」
 支社長が立ち上がって話し始める。
「ちょうど一週間前の事件についてだ。まさか忘れている者はいないと思うが、もう一度説明する」
 忘れられるわけがない。アーサーは、その現場に居合わせたのだから。

 一週間前の夜。
 アーサーはその日、この上なく上機嫌だった。とある企業相手に、大口の契約をとりつける事ができたのだ。その契約のため、翌日からしばらくN◎VAを離れなければならず、恋人にもしばらく会えなくなる。だが、ボーナスアップは間違いなく、それで埋め合わせをしようなどと考えていた。
「ずいぶんご機嫌ね」
 そんなアーサーに声がかけられる。見ると、そこには一人の女性。レナーテ・エアハルト。アーサーと同時にエクスカリバー社に入社した同期の中で、唯一N◎VAに残っている人物だ。
「レナーテサン、どうしテここニ?」
「どうしてとはご挨拶ね。ここは私の仕事場でしょ」
 いつの間にかトロンルームについていた事にアーサーは気がついた。そんな事にも気づかないほど浮かれていたろうか?
「浮かれてたんでしょ」
「フム、なぜ私の考えてることわかりましたカ?」
「わかるわよ。どれだけ付き合いがあると思ってるの」
 アーサーとレナーテは、同期ということもあり親しかった。新入社員の頃から、週末にともに飲みに行っては上司の愚痴を言い合っていたような仲だ。二人の仲をかんぐった者もいたが、そんな仲でない事はアーサーに他に恋人がいる時点で明らかである。二人とも、お互いの事をあまり異性として考えていないのだ。自分の事は棚に上げて、アーサーはその事をちょっぴり寂しく思った事もあったのだが。
「……で、何の用なの?」
「ソウでしタ。私、明日から出張なのでス」
「ああ、その話ね。それについてのデータなら、もう落としてあるわよ」
 本題にも入らないうちに、レナーテは一枚のディスクをアーサーに押し付けた。いつもながら、打てば響くように仕事をしてくれる。
「サンクス。ありがとうございまス」
「ちゃんとお土産買ってきなさいよ。楽しみにしてるから」
 礼を言うアーサーに向かって、レナーテはちょいちょいと左手を振った。一方の右手は耳たぶをいじっている。
「レナーテサン、何か心配事でモ?」
 相手の考えている事がわかるのはレナーテだけではない。アーサーもまた、レナーテの考えている事を察することくらいできる。レナーテが右手で耳たぶをいじっているのは、何かうまくいかないことがあったりイライラしている時の癖だ。
「……わかる?」
「当然でス」
「かなわないわね。……実は、ここ数日攻撃が多いのよ、ここ」
 レナーテは、エクスカリバー社N◎VA支社のデータベースの管理を担当している。製品製造のノウハウから、顧客データまで、まさに会社の生命線といっていいデータを一手に管理しているのが彼女なのだ。そのデータベースに侵入しようとしている者がいるという。
 全世界にウェブネットワークが広まっている現在、タップを手にした事のある者で、不法侵入(イントロン)を試みた事のない者などほとんど皆無だろう。だが、そのような素人は、ここのようなセキュリティの硬い企業のトロンを狙う事はない……相手がどこかもわからず突っ込んだのでない限り。
「攻撃は弱いのに、防御がやたらと硬いのよ。トレースをかけてるのに、ぜんぜん捕まらないの。しかも何回も来てる。同じ相手みたいなんだけどね」
「不気味ですネ」
「何か試行錯誤してる、って感じなんだけど、何が狙いなんだか……何か嫌な予感はするのよね」
 そう言って肩をすくめるレナーテ。
 その時。レナーテの前のディスプレイにすさまじい勢いで文字が流れ出し、盛んに警報音が鳴り始めた。
「来たわね!」
 そう叫ぶと、トロンからコードを引き出し、こめかみのジャックに繋ぐ。そしてイントロン。
 とたんに警報音は鳴り止み、ディスプレイの文字の流れも止まる。
「……」
 アーサーはそのままそこに立ち尽くしていた。イントロンしていては話をすることもできない。自分がここにいて役に立つとも思えない。しかし、先ほどのレナーテの台詞ではないが、嫌な予感が頭を離れなかった。このまま、ここを立ち去っては何か取り返しのつかないことが起きるような気がして。
 数分が経っただろうか。あるいは30秒ほどしか経っていなかったかもしれない。短い時間だった事は確かだ。
 突然、ディスプレイにノイズが走る。トロンの内部からバチバチッという音が響く。その瞬間、アーサーは思い出していた。ニューロの中には、相手のトロンに過電流を流し、そのトロンと接続した者の脳にダメージを与える技を使う者もいるという話を。
「レナーテサンッ!」
 慌てて駆け寄り、レナーテとトロンを繋ぐコードに手をかける。そんなはずはないのだが、アーサーには見えるような気がした……そのコードの中を電流が流れていくのが。時間は遅々として進まず、コードを引き抜こうとする自分の動作は亀のように鈍い。だが、電流はすさまじいスピードでコードの中を駆け抜け、レナーテの脳へと達する……
 突如レナーテが目を見開き、体を仰け反らせた。瞬間、その前のディスプレイにものすごい勢いで文字が流れる。アーサーには、それが彼女の悲鳴のように思えた。
 コードを引き抜くと、レナーテはアーサーの腕の中に崩れ落ちた。こめかみのジャックから、うっすらと白煙が立ち上っている。警報の響く中、アーサーは慌てて会社のセキュリティへと連絡した。

 それから後の事は、会社がパニックに陥ったこともあり、はっきりとは覚えていない。データベースは、壊滅的なダメージを受けていた。バックアップは取ってあったものの、その後の調査でデータベースの中身は全て奪われた事が判明した。これらのデータを取り戻せないということは、そのままエクスカリバー社の破滅を意味する。
 そして、レナーテは……脳死。翌朝、アーサーにはそう知らされた。
 N◎VA支社中が大騒ぎになっている中、アーサーは一人N◎VAを後にした。出発前にレナーテの死に顔を一目見ることしかできず、葬式にも出られない事を心の中でわびながら。これ以上、社の損害を増やすわけにはいかない。この契約はまとめなければならない。

 アーサーが回想に浸っているうちに、説明は終わったようだ。
 出張の間、何も連絡は来なかった。ということは、何の進展もなかったということだ。データを奪っていった相手が何の動きも見せていないということが、エクスカリバー社の首を繋げたか。アーサーはそう考えた。
「だが、ついに我々のデータベースに侵入した相手を発見した」
 おや。
「相手は、物的証拠はないものの、R&R社の手の者であることが判明した。資料を見てくれ」
 手元に配られた資料に目を通す。瀬田というニューロ。どうやらオーサカM○●Nから来たらしい。まともな手段でN◎VAに入ってきていない事は確かだ。強力なトロンを持って、それをR&R社に売り込んだ。おそらくは違法物品か。
 エクスカリバー社の工作員は、スラムの一角にいた彼を襲撃したものの、R&R社の護衛に阻まれているうちに、瀬田はトロンを搭載しているらしきトレーラーに乗って逃亡。そのまま行方を晦ませた。
「……ということだ。何としてでも瀬田を発見し、データを処分する。皆、頼むぞ」
 言われるまでもない。アーサーの脳裏に、レナーテの顔が浮かんだ。
アーサー:「わかりましタ、支社長……」 呟くように。
揺刃:レナーテさんっていうのは、社外にも名が知られてるような人アルか?
RL:いや、別に有名ってわけじゃない。非合法活動してなかったし。
アーサー:出張……。きっと、ミトラスあたりでウォーカー用の手持チ武器の大口契約を取ったんデスね。きっとそうデス(笑)

 

シーン2/オープニングフェイズ2 光 揺刃

 中華街の一角で、一人の少女が激しい剣舞を舞っていた。見るものが見ればわかったろう。その舞は、本当に剣を使えるものにしかできない動きであるということが。
 その一方で、素人が見ても惹きつけられてやまないであろう舞であったが、何かが足りない。そう、いつもならばBGMとしてさまざまな鳴り物が鳴っているのだが、今日に限ってはそれがないのだ。そのせいか、彼女を取り囲む人ごみはいつもと比べて半分もいなかった。
 やがて舞が終わり、お辞儀をする少女に向かってまばらに拍手が送られる。そして、彼女が持った壷に向かって、カッパーにも満たないような小銭が次々と投げ入れられる。しかし、その量は明らかに少ない。
(ウ〜ン、やっぱりソネットがいないと稼ぎが悪いアル)
 客へ向けた笑みをまったく変えずに、心の中でつぶやく。本来、彼女の舞とともに鳴り物を鳴らす役である相方・ソネットが、季節外れの大風邪を引いて倒れてしまい、なんと入院してしまったのだ。当然、彼女らに入院費用を払えるような蓄えはない。幸いにして、入院先の病院の経営者が知り合いであったため、払いは待ってくれてはいるのだが。もう今日にも退院できるというのに、金を返せる目処は立っていない。
 ともかく、どうやって金を稼ぐか考えていたところ、一枚のキャッシュが壷の中へ投げ込まれた。彼女の視界の端で、きらりとそれが光る。
「ごっ、ごーるどアルか!?」
 思わず声を上げてしまう。周りを見回すが、あたりに残っていたのは一人の女性だけであった。
 年のころは20代後半だろうか。中華街ではあまり見ない、ミラーシェイドをかけている。
「あ、アリガトゴザイマスアルね」
「お礼を言う必要はないわ。悪いけど、先ほどの剣舞の評価ではないから」
 そう言いながら、近づいてくる彼女。その動きから、彼女もまた達人級の使い手である事を見て取り、嫌な予感を感じる。
「“もう一つの仕事”であなたを雇いたいの。光揺刃さん」

 揺刃は“黒蓮(ヘイリェン)”と名乗ったその女性を自分の家へと連れてきていた。いくらレッドエリアである中華街とは言え、いや、レッドエリアのような場所であるからこそ、“もう一つの仕事”の話を往来でするわけにはいかない。
 本来、“もう一つの仕事”は好きではないのだが、現在必要な金額と日ごろの収入を考えると受けざるを得ないだろう。何しろ、普段は二人分の日々の生活費を稼ぐだけで精一杯なのだ。
「それで、何でアタシに頼むアルか?」
「もちろん、腕の立つ暗殺者なら他にもいるけどね」
 ミラーシェイドに隠された彼女の表情からは、何も読み取れない。
「この仕事には、標的の居場所を探す事も含まれるのよ。だから、ストリートに詳しいあなたに依頼したいの」
「相手がどこにいるかわからない?」
 怪訝そうな揺刃にかまわず、黒蓮は先を続ける。
「私に協力する、という形で雇わせてもらうわ。仕事は標的の居場所の特定から殺害まで。報酬はさっきのゴールドが前金。手を下すのが私でもあなたでもかまわないから、成功したらあとプラチナム2枚。どう?」
「……アタシを雇う条件、知っているアルか?」
「標的は違法物品をN◎VAに持ち込むために、違法にN◎VAへと入って来ている。だから、市民ランクはX。法的には何の問題もないわ。報復にしても、普通はわざわざ雇われたフリーランスを狙いはしないわね」
 報酬は確かに相場より安いが、協力するという事なら妥当だし、条件としては悪くない。おまけに、今のところ他に収入のあてがないときている。少し考えて、揺刃はうなずいた。
「標的の名は瀬田というタタラ。半月ほど前にM○●NからN◎VAへ来て、R&Rに身を寄せているわ」
 揺刃の肯定を確認し、黒蓮は話を続ける。
「つい先日、エクスカリバー社のブラック・オペレーションの標的となり、逃亡。N◎VA内にいる事は間違い無いけれど、行方を晦ませているの」
「持ち込んだ違法物品というのは、何アルか?」
「……バイオトロン。死国で発見された、“ベイビー”の試作品よ」
揺刃:(注:独り言なので地に戻ってます)なあんかまた面倒なことになりそうだなあ。やれやれ仕方ない。
 でも、エクスカリバーのブラックオペレーションの標的になってるって?
 確か、アーサーさんの会社、だよねえ…。
 よし、連絡とってみようかな。
揺刃:あ、みんなはソネットのこと、知らないネ? 説明、しといた方がいいアルか?
RL:立場の説明だけはしておいてくださいな。
揺刃:アタシの後ろで鳴り物鳴らすエキストラで、ホンコンからアタシについてきてる、もうつきあいの長い相棒アルよ。
達也:お年はいくつでしょう?(笑)
揺刃:16アルよ。
アーサー:守備範囲かドウカ気になるところデスね、結城センセイ(笑)
達也:16は守備範囲。(笑)
揺刃:あ、センセ。ソネットに手、出してもいいけど、そうしたら、一生責任取るアルよ? 他のヒトに手出しちゃダメよ?
 浮気したら、ソネットに代わって、アタシが斬り殺すアル(真顔)。
アーサー:つーか、結城センセイは揺刃サン狙ってルンでは? コネのとり方からして(笑)。
達也:狙っている女はたくさんいるんだけど…。

 

シーン3/オープニングフェイズ3 結城達也

 月が真円を描く夜。ざわめく血脈の呼び声に惹かれるように、達也はふらりと夜の散歩に出た。
 N◎VAの夜は決して静かではない。闇の中で行われる企業間のブラック・オペレーション。犯罪組織間の抗争。高速を走り回るカゼたちの雄叫び。
 そして……時の狭間より蘇りし妖魔、アヤカシたちの哄笑でN◎VAの夜は満ちている。

「だからな。夜にこんなところを一人で出歩くもんじゃないよ、お嬢さん」
 そう声をかける。そこには、自分の肩を抱いてへたり込み、震えている少女がいた。彼女が震えているのは、今達也の足元に転がっている黒服どもに対する恐怖か、闇への恐れか、あるいは寒かったりするのか? 達也への恐怖であるという可能性は考えたくないようだ。
 その夜、達也が結城動物病院から適当に歩いていると、逃げる一人の少女と、それを追いかける数人の黒服を目撃したのだった。あまりにもわかりやすいシチュエーションなので、迷わず黒服たちを叩きのめし、少女を助けたのだが。
「あー……俺は怪しい者じゃないよ。安心してくれ」
 微笑みかけると、少女の震えがわずかに小さくなったように思えた。
 少女の年のころは16〜17ほど。流れるような黒い髪と抜けるような白い肌。身に着けているものは、手術のときに患者が着るような服一枚で、靴も履いていない。明らかに普通ではないが、かわいければよし。
「とにかく、立って」
 手を伸ばすと、彼女はびくっと震えてあとずさった。
 こんな状態の少女に手を出すつもりはないんだがな。達也は考える。“ケダモノ医”と呼ばれてはいるが……いや、ケダモノだからこそ、無理強いをするつもりはない。強姦をする動物は人間だけなのだ。……これは、どこかで聞きかじった知識の受け売りなのだが。
「さあ……」
 辛抱強く手を差し伸べていると、おずおずと少女はその手を取った。そのまま引っ張り、彼女を立ち上がらせる。
「…………ありがとう……」
 立ち上がったとき、かすかに、本当に小さな声で彼女は言った。今はそれだけで十分だよ。そういう気持ちを込めて、彼女に微笑みかける。
 さしあたっては結城動物病院に連れて行こうか。詳しい事情を聞くのは明日でいいさ。

 ……この事が、達也を事件へと巻き込む事になるのだが、彼はまだその事に気づいていなかった。
達也:うーん、謎の美少女出現なんてラッキーなんだろう。アーサーに自慢しなくては!(笑)
揺刃:つーきーの、ひーかーりにー、みーちびかーれー(違)
アーサー:むゥ、何のウタですか揺刃サン、それは?(笑)
揺刃:よく知らないアルが、ハザード前に流行ったらしいアルよ(笑)
達也:楽しみが一つ増えたヨン。(笑)・・・セーラー○ーン?
アーサー:そういえバ、似たようなの、あやさんノ持ち歌にあッタようナ……(笑)。
RL:では、リサーチフェイズはせんせが謎の美少女とであった翌日から始まります。

 

シーン4/リサーチフェイズ1

RL:まずは、揺刃のシーンです。場所は好きに決めてもいいですが……揺刃の家としておきます。黒蓮は、瀬田を見つけるまでは別行動を取るそうですが、別れる前に聞きたい事とかあったらどーぞ。
揺刃:「実はアタシ、エクスカリバーに知り合いがいるアルけど…、エクスカリバーには動きが漏れないように、とか、エクスカリバーより先に、とか、そーゆー条件は、何かあるアルか?」
RL/黒蓮:「私の目的は瀬田の命だから、あなたがちゃんとまじめにやってくれるならば、エクスカリバーの者が手を下したとしても報酬は払うわよ」
揺刃:最低限の成功は、瀬田が死ぬこと、って考えていいアルね?
RL:そうです。
RL/黒蓮:「協力してもかまわないわ。ただし、私の名は出さないで欲しい」
揺刃:「りょーかいアル。まあ、事情は聞かないアルよ」…さて、じゃあ、アタシの方からアーサーさんに連絡とるアル。
アーサー:K−TAIのアドレスくらいハ、先日お渡しシタ名刺に書いテありマス(笑)。
揺刃:「もしもしー、アーサーさんアルかー?」
アーサー:「オヤ、これは揺刃サン。お久し振りデス」(にっこり)
RL:アーサーは、ちょうど会議が終わったところとしておきましょう。
アーサー:「ようやく、我が社の刀剣、買っていただケルんでショウか?」(笑)
揺刃:(声を潜めて)「ちょと、折り入てこそり話したいコトあるアル。今から、会えないカ?」
アーサー:「……っと、冗談を言っていル場合ではなさソウですネ…。構いませんガ、私も案件を抱えていマス。今スグは無理デス」
揺刃:「…もしかしたら、その『案件』とかに、関係ない話じゃないかもしれないネ…」
アーサー:(眉を微妙に動かして)「……分かりまシタ。揺刃サンのネタ、危険でも確実なコト知ってまス。
 でハ、1時間後に、ウェンズディ・マーケットの防犯グッズ売り場デお会いしまショウ。もちろん、飲茶くらいはごちそうしマスよ」(にっこり)
揺刃:「ムリ言てゴメンネ。じゃあ、そこで会いましょうアル」
RL:会うのはシーン変わったあとということで。
アーサー:了解デス(笑)。
揺刃:了解アル。
RL:せんせ、舞台裏判定をどうぞ。
達也:じゃあ、謎の美少女について、服装などから情報をあつめてみます。…って、スートがあわない!
揺刃:山引くアルヨー(ニヤリ)
達也:とりあえず、失敗です。
RL:では、次のシーンに行きます。

 

シーン5/リサーチフェイズ2

RL:場所は結城動物病院です。さて、せんせの目の前には例の謎の美少女がいますが。
揺刃:「一時間かー、ちょっと時間あるなー、センセのトコでも行ってみよう」
達也:「君の名前を教えてほしいな。」(にっこり微笑みながら聞きます)
RL/謎の美少女:「……わからないの……」(不安そうに)
揺刃:ちなみにその美少女は、とーぜんセンセの守備範囲ネ?
RL:揺刃と同年代ですよん。ちょっと下かな、くらい。
達也:「そう…、じゃあ君の呼び方を決めようか」
揺刃:グゥ。
達也:「希望はあるかな?」(やさしく微笑みながら言う)…グゥはやめて…。
RL:しばらく考えて、頭を振る。何も思いつかない、という感じ。
達也:「僕が決めてもいいかい?」
RL:こくりとうなずく。
達也:「じゃあ、『ナツミ』というのはどうかな?」
RL:「……うん、それでいい」と言って、微笑む。
達也:「僕のずっと前の彼女の名前なんだけどね」、ちょっと寂しそうに笑いながらいいます。
揺刃:じゃ、名前も無事決まった辺りで、「にぃはお! センセ、今日も暇人アルかー!」と失礼な登場をする(笑)。
RL:ナツミは、びくっとしてせんせの影に隠れてしまうよ。
達也:揺刃の登場したときセンセはナツミの肩を抱いてます。(笑)
RL:ナツミは嫌がるかな、触られるのは。
達也:無理には触りません…いやがってるのなら…。
揺刃:すると、センセが美少女の肩を抱いてて? アタシが入ってきた途端、その美少女はセンセの後ろに隠れると、そーゆーことになるアルか?
達也:しかも、ベット(患者用)の上に座ってる。(笑)
アーサー:お約束デスねエ(うんうん)。
揺刃:「センセ…。ちゃんと、責任は取るアルよ…」(キッ!)
達也:「は? 何言ってるんだ?」
RL:ナツミはせんせの影から揺刃を見て、少しほっとしたように出てくる。おどおどしてるけどね。
達也:「揺刃、どうしたんだ? 急に、何か用か?」
揺刃:「別に用はないアル。お邪魔なら帰るネ。センセも、身を固める決心したらしいアルし」
達也:「なにか、勘違いしてるな。この子は、昨日襲われてる所を俺が助けてかくまってただけだ」
揺刃:「ふーん? じゃあまあ、そーゆーコトにしとくアル」
達也:「まだ、手をつけてはないぞ、マジで…」
揺刃:「で、冗談はともかくとして、ホントに用はないアルけど…センセは、珍しくいま忙しいアルか?」
達也:「この子、ナツミの世話とかあるからな」
揺刃:「ふぅん、ナツミさんっていうアルかー」と、言いながら彼女を見る。
達也:「ああ、いまさっき俺がつけた…」
揺刃:「はい? センセの娘さんとかアルか?」と、びっくりしてみる(笑)
RL/ナツミ:「……違います」
達也:「記憶喪失なのか言いたくないのかわからんが、無理に聞くのもなんだから、呼び名だよ」
揺刃:「まあ、人にはいろいろ事情があるネ。アタシ、光揺刃アル。センセの知り合いネ。よろしくアル」と、フレンドリーに自己紹介しておこう。
RL/ナツミ:「……あ、あの……よろしく……」
達也:「怒らすと怖いやつだから、きをつけろよ…」とナツミに言う。
RL:おどおどはしてるけど、一応返事はしてくれるよ。何もしないなら、次のシーンに行ってしまうのだが?
達也:えーと、聞きたいことはいっぱいあるんだが、
揺刃:「邪魔なら帰るヨ? どうせただのヒマつぶしに寄っただけアルし」
RL:どんどん聞いてください。ナツミはともかく、RLはバンバン聞いて欲しい(笑)
達也:「いろいろ聞きたいんだが、揺刃もいてもいいかな?」
RL:ちらりと揺刃の方を見て、うなずくよ。
アーサー:(揺刃サン。できれば二人を飲茶に連れ出して欲しイのデスが^^;)
揺刃:何かでんぱが飛んできたよーな気がするアルなー(笑)
アーサー:(3人とも、オゴりまスヨ☆)<電波
達也:「ありがとう…」と、ナツミに言う。なんか、電波が…。
 ともあれナツミに、「えーと、それじゃあまず、どこから来たのか覚えてるかい?」
RL:しばらく考えて、頭を振ってから、
RL/ナツミ:「……わたし、閉じ込められてたの。……女の人が、出してくれて……」
揺刃:にっこり何か言おうとしたところで、話のさわりを聞いて、表情を硬くして、開きかけた口を閉じて、話の腰を折らないように、静かに、そこらの椅子に勝手に座る。
達也:「なんで閉じ込められてたの?」
RL/ナツミ:「……わからないの。その前の事、何も知らない……」
揺刃:アタシはしばらく黙ってるアル。いてもいいって言われても、所詮部外者アルからね。
達也:「そう、じゃあ、どこに閉じ込められてたかはわかるかな?」
RL/ナツミ:「……すごく狭い入れもの。水が入ってた……。場所は、わからない。出た後、追いかけられて逃げたから……」
達也:「そっか、出してくれた女の人はどんな人だったの?」
RL:いろいろ説明してくれるけど、特定は難しそうだね。揺刃は、なんとなく黒蓮に似てるんじゃないかと思った。
達也:「他になにか憶えてることある?」
RL:しばらく考えて、頭を振る。
達也:「昨日、襲ってきたやつらは、君を追ってきた人たちとはちがうの?」
RL/ナツミ:「ああいう黒い服の人たちが追いかけてきたの……」
達也:「なるほど・・・、揺刃、なにか聞きたいことあるかな?」
揺刃:(うーん…「出してくれた女の人」って、ちょっと気になるんだけど…。「私の名は出さないでほしい」とかって言ってたし、あんまり表沙汰にしてほしくなさそうだったなあ…)
達也:「ナツミを出してくれた女の人は、どこに行ったかわかるかな?」
RL/ナツミ:「外まで案内してくれて、すぐ別れたから……」
RL:申し訳なさそうにうつむく。
達也:「そう、これぐらいかな、ナツミはずっとここにいてくれていいからね」微笑みながらいいます。
RL/ナツミ:「……ありがとう……」
RL:これ以上なければ、次に行きますが?
達也:「なにか思い出したら教えてね」それから、ナツミの体をチェックします。さっきの話から、培養液らしきものにつかってたみたいだから、体の異常は無いか調べたい。
RL:んでは、それなりに時間がかかるだろうから、結果は後のシーンということで。揺刃は、これ以上付き合ってたら遅刻するよ。
揺刃:了解。じゃ、さっきの「出してくれた女の人」の話を心に留めて、(このコも、何かつながってそうだなあ…)と思いつつ、「あ、それじゃセンセ、またお邪魔するアル。…センセももう大人なんだから、ヘンなことするな、とは言わないアルが…、したらちゃんと、責任取るアルよ?」と、言い残して立ち去る。「つぁいちぇーん」
達也:「揺刃、少しは信用しろ!」
RL:では、舞台裏判定。アーサーどうぞ。
アーサー:そうデスね。では、〈コネ:千早雅之〉。聞きたいのは、「R&Rの瀬田」についての情報デス。何か知ってれバ、くらいデスが^^;
RL:瀬田という人物に心当たりはないらしい。
アーサー:ムゥ、やっぱり空振りデスか^^;
RL:ただ、R&Rについて一つ面白い話を聞かせてくれる。
アーサー:お、それは嬉しいデスね。
RL:知っての通り、R&Rではハンニャという特殊工作員が有名なんだけど……
アーサー:フムフム。
RL:最近、R&Rのブラックオペレーション部門で内部対立があるみたい。ハンニャに対抗しようとしているグループがあるようだ。足の引っ張り合いまではしてないけど、成果を競っているようだね。
アーサー:成る程、了解デス。
RL:では、次のシーンに行きましょう。

 

シーン6/リサーチフェイズ3

揺刃:アタシとアーサーさんは最初から登場してる、でいいアルよね?
RL:では、アーサーが約束の場所で待っていると、そこに揺刃がやってくる。
揺刃:「お待たせアル」
RL:揺刃、〈知覚〉で判定しておくれ。
アーサー:「オヤ、揺刃サン。時間ぴったりで何ヨリでス」(にっこり)
揺刃:じゃあ…達成値10ネ。
RL:おや、今店を出て行ったのは黒蓮でないかな? ということに気づいた。すでに人ごみにまぎれてしまったが。
アーサー:「この辺の飲茶店デスと、どこが美味しいデスかねェ……」 と言いつつ、セキュリティの高いお店に行こう(笑)。
RL:では、飲茶店です。
アーサー:「サテ。お話を伺いましょウ」ぱくぱくと、上品に桃まんじゅうをぱくついていようか(笑)。
揺刃:「単刀直入にお話しするアル。瀬田って名前に、聞き覚えあるアルね?」
アーサー:(思わず額を指で押さえて)「……どうヤラ、目的が一致シタようでスね。確かに、知っている名前デス。私の『案件』も、彼に関するコトでスかラ……。何かご存知であれバ、教えてくだサイ」
揺刃:「そうだと思たアルよ。で、1つ確認したいアルが…」
アーサー:「何でしょウ?」
揺刃:「エクスカリバーは、瀬田をすぐに殺しちゃったら困るアルか? そっちの事情によっては、必ずしも目的が一致してるとは言えないアルが…。なにしろ、アタシは瀬田を殺しちゃわないといけないアル」
アーサー:「こちらハ、彼の持ち歩いているトロンを破壊スルのが最優先デス。その過程デ、瀬田も抹殺したイところデハありマスが……」
揺刃:「じゃ、殺しちゃうことに問題はないアルね?」
RL:エクスカリバーの目的は、奪われたデータの始末。瀬田がどうなるかは二の次だから、データを消す障害になったので殺しちゃいましたー、と報告しても何の問題もない。
アーサー:「……と、いうコトでス」(にっこり)
揺刃:「それを聞いて安心したアルよ。ちゃんと目的は一致してるみたいアルね。じゃあ、アタシの知ってることお話しするアルから、瀬田の居場所とかの情報、アタシにも教えてほしいネ。いいカ?」
アーサー:「しかし、揺刃サンがウラの仕事で動いてイルということハ、当然依頼人が居るワケですネ……。ついでデスから、組んでモ構いまセンよ、揺刃サン」
揺刃:「お願いしたいアル。あ、でも、アーサーさんもわかってるとは思うアルが…」
アーサー:「ああ、依頼人についてはノータッチが信義デス」(にっこり)
揺刃:「話が早くて助かるネ。じゃあ…」と、いうことで、黒蓮のことだけは伏せて…だから当然、センセのところのナツミのことも伏せることになるけど…、情報を話そう。バイオトロンのこともね。
アーサー:「バイオトロン……。なるほど、それならあの威力もうなづけマス」こっちの事情も話しましょうかね。レナーテがニューロ戦で「焼かれた」こととか、データのこととか。あ、データはせいぜい「新開発の商品」くらいに誤魔化しておきマスけど(笑)。
 デスから、IANUS2を入れてナイ揺刃サン、大切な戦力になりマス」
揺刃:「トロンのことは詳しくないから、よくわかんないアルが…バイオトロン、っていうのは、やっぱりヤバいシロモノアルよね?」
アーサー:「ええ。人間の脳を利用シタ、高性能カツとんでもナイ代物でス。電磁警棒で壊れテくれれバ、イイのでスガ……」じゃあ、とりあえず調査開始ですカ。
RL:ですね。調査してくださいな。
揺刃:それじゃ、ストリートの情報と三合会系の情報網を駆使して。
RL:揺刃は、瀬田が乗って逃げたというトレーラーの情報を持ってる情報屋にあたりをつける事ができた。行き先を調べるのは、少し待って欲しいそうだ。
 それと、追加情報一つ。そのトレーラーの逃げてきた元、つまり、エクスカリバーの特殊工作班が襲撃した先の近くで、ナツミらしき人物の目撃情報がある。
アーサー:では、私はウラを取りたイので、社会:N◎VAでストリートの代用判定をしたいデス。揺刃サン本人に、聞かないのがポイントですネ(笑)。揺刃サンに裏オペの接触した人間(=黒蓮)の特徴の情報収集と、できれば名前まで知りたいデス(笑)。ついでに正体まで知れればなお良し(笑)。
RL:黒蓮……R&Rのブラックオペレーションチームに所属している(笑)。つい一週間前から行方不明。
アーサー:あの女(笑)。瀬田とは対立してるんですよね? いちおう、ハンニャ(たぶん主流派?)側かどうか分かれば^^;
RL:ハンニャに対抗する一派に所属している。それから、行方不明後に彼女を目撃した者の話。
アーサー:ホウホウ。
RL:何でも、外見は確かに同じなのだが、何気ない仕草等が違ってて、ほんとに同一人物か? とか。
アーサー:フーム……。何か、ヤな予感がしますネー(笑)。
RL:他に何もなければ次のシーンに行きますが。
アーサー:黒蓮はニューロな方デスか?
RL:黒蓮は暗殺者だけど、それなりにトロンも扱えるらしい。
揺刃:自分の雇い主について隣でヤな予感を感じてる人がいるのに、アタシは何もわからないアルなー(泣笑)
アーサー:話さないのが仁義なのデショウ?(笑)
達也:舞台裏判定いい?
RL:では、舞台裏判定に行きましょう。せんせ、どうぞ。
達也:えーと、ナツミを追ってきた黒いやつらについて。
RL:えーと、誰かを探し回っている黒服の一団がいるらしい、という噂が聞ける。

 

シーン7/リサーチフェイズ4

RL:結城動物病院です。せんせ、ナツミの検査結果が出ました。
達也:どれどれ…。
RL:異常なし。ただし、まっとうな人間ではなさそう。バサラとかマヤカシとかアヤカシとかヒルコとかいう意味ではなくて、いわゆるクローンかなー、と。
達也:うーむ…。
揺刃:さっきの目撃情報のことが気になったので、とって返そうと思って登場します。
アーサー:出ます。
RL:登場タイミングはちょっとまってね。
アーサー:了解デス。
RL:せんせ〈知覚〉or〈霊感〉で判定よろしく。
達也:えーと、<知覚>で21です。
RL:入り口の外に複数の人の気配。殺気が……
達也:なにー!やばっ!
RL:ノックされるけど。
達也:ナツミをつれて、裏から逃げます。
揺刃:あったんだ、裏口…
RL:じゃ、裏口から強行突入してきた一団と鉢合わせだ(笑)
達也:げっ!
揺刃:きみはー、完全にー、包囲されているー(笑)
アーサー:床下とかはナイんデスかネ(笑)
RL:カット進行には入らないが、戦闘です。相手は例の黒服。銃を持っていますね。
達也:残念ながら床下はないんです。
アーサー:我々はこの後デスかネ?(笑)
達也:何人います?
RL:ちなみに、後ろからも来るだろうということは予想できる。入り口に鍵なんてかけてないでしょ?
RL:ああ、目の前にいるのは10人。クグツトループね。
達也:かけてませんね…。
RL:開業医の入り口に鍵がかかっているわけがない(笑)。では、一発撃たせてもらいましょうか。〈ファイアアーム〉で……7。
達也:〈回避〉で8です。
RL:なんて低レベルの争いだい(笑)。攻撃どうぞ。
達也:<メレー>+<鉄拳>で11です。
RL:〈回避〉……6(笑)。差分値5。ダメージ下さい。
達也:ダメージは…
RL:ちなみに、防具はジェントリーなので、12ダメージ以上で全滅(笑)
達也:全部で19ダメージ!
RL:全滅しました。
アーサー:うわー(笑)
RL:さて、全滅させたところで、後ろからさらに一団がやってくる……と思いきや、いつまでまっても来ない。
達也:おや?
RL:「ぐわっ」「ぎゃっ」とかいう声が聞こえたり。
達也:あれ? ナツミをかばいながら、様子をみる。そっとね。(笑)
RL:黒服がみんな倒れてる。その中心に、一人の女が立ってて、せんせの方を見る。
RL/黒蓮:「どうやら無事のようね。その娘を殺されるわけにはいかないのよ」
達也:「どういうことだ?」
RL/ナツミ:「……あ、あなたは……あのときの……」
RL:さて、アーサーと揺刃のお二人さん、登場どうぞ。
揺刃:「何事アルか?」と、死屍累々(死んでるか知らないけど)を避けながら入ってこよう。
アーサー:「結城センセイ居ますカ? 何やら騒がしかっタようデスが……」ぴく、と眉だけ動かしてみよう(笑)
RL:ちなみに、二人にはぱっと見でわかるが、死因は刀傷。かなりの腕だろうね。黒蓮はすでに鞘に収めてるけど。
アーサー:「結城センセイ。女性の恨ミだけは、買わない方がイイとあれほど……」(くすくす)
揺刃:黒蓮を見て、「あいやー」とだけ言う。
アーサー:「おット。これは……失礼をしてしまいまシタか……」(肩竦め)
揺刃:あ、ちなみに黒蓮の得物、何?
RL:鞘に収めてあるけど、形からしてショートソードっぽいね。
達也:「だれだい、あんたは?」と黒蓮に。
RL/黒蓮:「通りすがりのお人よしよ。できれば何も聞かずに帰してほしいんだけど?」
アーサー:「そんなコト言わず、一緒にお茶でもどうデスカ?」(にっこり)と黒蓮に。
RL/黒蓮:「……やっぱり、そううまくはいかないのね」
RL:そう言いつつ、黒蓮は『右手で耳たぶをいじっていたりする』が。
アーサー:あー。何か見覚えのある仕草だなー(笑)
達也:「一つだけ聞きたい」
RL/黒蓮:「何かしら?」
達也:「この子、ナツミのこと知ってるのか?」
RL/黒蓮:「知らない……とは言えないわね。私は、ただその娘が無事に生きていて欲しいだけよ。それ以上は話せないわね」
達也:ところで、黒蓮て、年いくつぐらい? 美人?
揺刃:また悪いクセが…(笑)
RL:年齢は20代半ばくらいに見える。ミラーシェイドをかけているが、まあ、整っている方でないかな。
達也:そうか、じゃあ次の台詞は…「ナツミは次に会う時まで俺があずかっとく…」
RL/黒蓮:「……無事でいてくれるなら問題ないわ」
達也:ある意味無事でいられるかは保障できないなぁ…。(笑)
アーサー:「この娘を守るためには、我々はある男を倒さねばならないデショウから……その、相談を今からしまセン?」(にっこり)と皆さんに。
揺刃:「あ、あいやー…」どうしたらいいかわからなくなって、黒蓮とアーサーを交互に見る。
RL/黒蓮:「……あなたは、どこまで知っているのかしら?」とアーサーに。
アーサー:「それは、貴女がいちばん良くご存知。違いマスか?」(にっこり)…で、〈心理〉で達成値18です。
RL:内心、結構動揺してる。どっちかとゆーと、カマをかけるよりそのものずばり言った方がいいんでないかな? と分析。
アーサー:了解デス(笑)。「ねえレナーテサン。瀬田を倒さなければ、恐らくこの子は狙われ続ける。違いマスか?」
RL/黒蓮(レナーテ):「……やっぱり、あなたには会いたくなかったわね、アーサー」
揺刃:「口艾 口牙 !! お、お知り合いだったアルか?」
達也:「???、どういうことか後で説明しろよアーサー」
アーサー:「まぁ、そう言うコトです」(にっこり)
揺刃:「わかるアルか?」とセンセを見る。
達也:「ぜんぜんっ!」と首を振る。
RL/黒蓮(レナーテ):「少し違うのは、瀬田だけじゃない。バイオトロンがある限り、この娘は狙われ続け、同じ境遇の娘が生まれ続ける、ということ」
アーサー:「やはり、バイオトロンの重要な要素と言うコトなのデスね……」
RL/黒蓮(レナーテ):「こうなっては仕方ないわね。そちらのお二人にもわかるように説明するわ」
揺刃:「ええと、ちょっと確認していいアルか? アーサーさん、この人のこと知ってる…アルね?」 
RL:時間もないので、説明します。
RL/黒蓮(レナーテ):「あの時、私は確かに死んだ……はずだったのよ。
 気づいたら、ウェブの中にいた。肉体もなく、トロンを使っているわけでもないのに」
アーサー:「……」
RL/黒蓮(レナーテ):「《電脳神》……ただの都市伝説だと思ってたのだけど。意識だけがウェブの中で生き続ける……非論理的だと思わない?」
アーサー:「そうデスか? 人間の意識は、脳の中の電気信号の集合体……。そう言うヒトたちも居ますヨ。論理的、を突き詰めれば、それもありえる話デス」
RL/黒蓮(レナーテ):「とにかく、私はそこで、私を殺した相手……というより、私を殺した相手が使った道具、に出会ったの。瀬田がN◎VAに持ち込んだ……バイオトロンに、ね」
アーサー:「成る程……」
RL:そのとき、レナーテは攻撃を受けつつ反撃していたのです。〈パワー・サージ〉で。
アーサー:ふむふむ。
RL:で、そのダメージは本来瀬田に行くはずだった。
 が、瀬田が使っていたのがバイオトロンであったため、そのダメージはバイオトロンに使われていた『二つの脳のうちの一つ』に行き、その脳は死んでしまった。
 そう、そのバイオトロンは、デュアルCPUのごとく、二つの脳を並列に用いたスーパー・バイオトロンだったのだ。
アーサー:怖っわー。
RL:で、一方の脳が死んでしまったバイオトロンは使用不能になってしまった。適当な脳を入れようとしたが、電子部品と違って、自由に作れるわけではない。どうやら、二つの脳の相性が良くないとダメらしい。
 作られたとき、このバイオトロンには双子の姉妹の脳が使われた。そこで、バイオトロンを再び使用可能とするために、R&Rが取った方法……それは、死んだ方の脳からクローンを作り出して、その脳を取り出し、バイオトロンに入れるということ。
アーサー:じゃあ、ナツミはのーみそから作られたクローン?!
RL:で、死ななかったもう片方の脳は自分の姉妹のクローンがまたバイオトロンに入れられたりして欲しくない。しかし、あくまで試作品であるところの彼女には、自分でフルにトロンを操作する事はできない。
アーサー:ふむふむ。
RL:そういうわけで、彼女はレナーテにクローンを助けてくれるように頼んだわけ。
 ちなみに、黒蓮は、ウェブに接続していたときに、レナーテがIANUSを乗っ取って、支配していたりする。
RL/黒蓮(レナーテ):「……というわけよ」
アーサー:「……フム。ではまた一緒に仕事が出来ると言うコトですカ。嬉しいデスね」
揺刃:「はぇー…(ぽかーん)」
RL/黒蓮(レナーテ):「……いつまで持つかわからないけどね(苦笑)」
アーサー:「魂さえ生きていれば、いろいろ手段はありマス。それはそうと……揺刃サン、まだ瀬田の居場所、分からないデスか?」
揺刃:RL、三合会から連絡は?
RL:では、ポケットロンが鳴ります。ぴぴぴぴぴ。
揺刃:「にぃはお、揺刃アルー」
RL:「揺刃か。お前が探していたトレーラーの行方がわかった」タタラ街の某ビルに降ろした荷物を運び込んでいるところを目撃されたらしい。その現場には、瀬田の姿もあったという。
揺刃:具体的にそのビルの場所とかも特定されてるってことでいいんだね?
RL:うむ。
達也:「ナツミを守るためには瀬田を倒さなきゃならないらしいな」
アーサー:「私も、社の利益を守るために瀬田をノサないといけないのデス」
揺刃:「仕事アルから」(笑)
アーサー:「それは、メルトダウン氏の真似デスね。私もあの方はスゴいと思うデスよ」(笑)
RL:では、三人+レナーテで乗り込むでいいですかい?
揺刃:「諾!」
RL:その間、ナツミは?
達也:あ、ナツミはリューヌにあずかってもらう。
アーサー:んー。重要機密なので、我が社で預かりマス。
揺刃:次のシナリオの伏線にでもなりそうな対応だなあ(笑)
アーサー:何しろ、バイオトロンの片割れですから、最後の(取引の)切り札になりマス。もちろん、荒事が終わったらお返ししますよ、センセイ(笑)。
達也:よかった。(笑)

 

シーン8/クライマックスフェイズ

RL:では、某ビルの前です。どうしますか?
アーサー:とりあえず、瀬田とトラックが目的なワケですカラ……。まず、こっそり(地下?)駐車場に潜入、というのでドウでショウ?
RL:どのように侵入しますか?
アーサー:この4人は隠密に向いてない気がする……(笑)。セキュリティを殺しながら地道に行くか……。表で騒ぎを起こして、注意をひきつけるか。
達也:正面突破!
揺刃:よぉしソネット! いまこそ出番だ!
RL/黒蓮(レナーテ):「私がセキュリティを黙らせる事もできるけど?」
揺刃:あ、そっちの方が確実かな。
RL:ただし、〈フリップ・フロップ〉を持ってるわけではないので、突入は三人でしてもらう事になりますが。
揺刃:どうする? 〈芸術:打楽器演奏〉10 をやってくれるオプションがいるんだけど?
アーサー:それで構いまセンよ。せっかくレナーテサンが助かったんデスから、これ以上荒事には巻き込みたくナイ。
アーサー:両方行けるんなら、モアベターですネ
揺刃:じゃ、ソネットは外で騒いでもらうとして、レナーテさんはどうしましょ?
RL/黒蓮(レナーテ):「身を隠せるとこくらいいくらでもあるしね、ここらは」
アーサー:そういう方面ではプロですから。むしろ流れ弾の方が怖いかも、だし。
RL:では、そういう手はずでよろしいですね?
アーサー:OKデス。
達也:ソネットに騒いでもらって、レナーテさんにはセキュリティーを壊してもらって、俺らは正面と裏口から潜入?
揺刃:ところで、レナーテさんのスタイルって何?
RL:ペルソナはニューロ。後はヒ・ミ・ツ(はぁと)
アーサー:いや、地下駐車場に潜入。トレーラーを奪取もしくは破壊、だね。たぶん、瀬田もそこに居ると思う。
達也:了解。
RL:では、レナーテと別れてしばらくすると、アーサーのポケットロンに連絡がくる。
アーサー:「こちらアーサー。ドウゾ」
RL/黒蓮(レナーテ):「ほとんどのセキュリティは押さえたわ。ただ、向こうにもニューロがいるから、長くは持たないかもしれない。急いでね」
アーサー:「分かりました。相変わらず、イイ仕事で嬉しいですネ」
揺刃:あ、駐車場への入り口って複数あるの?
RL:一つだけですよ。あ、アーサー、〈心理〉判定をどうぞ。
アーサー:失敗。くぅ、不覚。
RL:では、やはり緊張しているのか、そんな感じの声だった。
揺刃:じゃあ、ソネットに入り口のそっち側で騒いでもらって、そっちに誰か行ったらその隙に突入、かな?
RL:ま、夜になればそれほど人通りがあるわけでもないですがね。
達也:よーし、突撃ー!
RL:では、地下駐車場に入っていきますと、あっさりとトレーラーが見つかる(笑)。隠しようもないけど。
アーサー:まァ、そうでショウ(笑)。コンテナ部(バイオトロン搭載部)の入り口とかありまス?
RL:ありますね。近づくと、中から声が聞こえる。
RL/瀬田:「どうなっているんだ、お前はクローンをすぐに確保できると言っていたじゃないか」
RL/ハンニャ:「まあ、もう少しお待ちください。邪魔者をまとめて片付けたら、すぐに手に入りますよ」
揺刃:ハンニャがいるよ。ヤだねえ(泣)
RL/瀬田:「本当だろうな、新たにクローンを作ってる暇はないんだぞ」
アーサー:鍵が掛かってなければ、一気に踏み込みたいデスねえ(笑)。
RL:別に鍵はかかってないが……
RL/ハンニャ:「ええ、もうすぐです。何しろ、すぐそこに来ているんですから」と、ばらばらとトレーラーの陰とかからトループが(笑)
揺刃:もうどうしようもないみたい。じゃあカットかな?
達也:罠か…。
RL:同時に、トレーラーの入り口が開いてハンニャの面をつけた男が出てくるけど。
 ではカット進行いこうかぁ!
 敵はカゲトループ20人とハンニャ。揺刃がトループからの攻撃を受けた拍子に自分の刀の峰でおデコを痛打したり、アーサーがハンニャに麻痺毒つきスティンガーの一撃を見舞われたりしたもののいずれも大した痛手とはならず、トループは揺刃に一蹴され、ハンニャは達也に一撃KOされる。
RL:皆がハンニャとトループを蹴散らしたとき、入り口に黒蓮が現れる。
アーサー:「さて、まずはこのバイオトロンをどうするベキか……。ここで破壊するより、できれば持って帰りタイ……?」
RL/黒蓮:「……終わったの?」
アーサー:「ええ。終わりまシタ」(にっこり)
RL:と、彼女は少しよろけるが。
アーサー:それは支えてあげます(笑)。「大丈夫デスか、レナーテサン?」
RL:《死の舞踏》。アーサーは切られて吹っ飛んでください。
RL/黒蓮:「ふん……ハンニャも意外と役立たずだったわね」
揺刃:その《死の舞踏》、《チャイ》!
達也:レナーテさん、死んじゃったのかな?
アーサー:あー。呑まれたんかー。どうしようかなぁ^^;
RL:《チャイ》は許可。演出は?
揺刃:よろけた黒蓮を見て、揺刃も支えようと駆け寄る。その結果として、黒蓮は予想していなかった方向から、体当たりに近い衝撃を受けることになる。ちょっとアーサーから距離が離れた黒蓮の手に、得物が。…ってことで、どう?
アーサー:じゃ、アーサーの眼前を刃がよぎって、前髪が数本切られる、ってところかな(笑)。
RL:いいですよ、それで。
RL/黒蓮:「一人二人仕留めてくれると思っていたが」
アーサー:「……復活なさったノデ? ブラックロータス」
RL:ちなみに、黒蓮の持っている剣は真っ黒な刀身を持っている……
揺刃:ヤダナア。
達也:げげげっ!
アーサー:「退く気はありませんカ? ここで斬りあえば、こんどは私が勝ちマス」
RL/黒蓮:「私は素人ではないわ。これくらいの事はね」
RL:と言って、手に持っていたチップを見せる。
アーサー:人格カードかな?
RL/黒蓮:「人質……としては使えないか、あなたには」
RL:なにかというと、レナーテさんを《電脳神》でチップに閉じ込めてしまったのです。
アーサー:「彼女は既に死んダ人間デス……。それくらイの割り切りがデキなければ、この世界で生き延びルコトも出来ナイ」(目を伏せて)
「私が割り切れば、そのチップはタダの電子部品のカタマリでス」
RL/黒蓮:「しかし、私もこのまま引き下がるわけには行かないのよ。一週間も社の命令に背いていたのでね」
アーサー:「……仕方ナイですネ」 こんどは、こっちが《死の舞踏》をかけてやれ(笑)。
RL:それでいいです。
アーサー:では、下段から切り上げて、紅い血の華を。ブラックロータスの手から零れたチップを、手を伸ばして掴み取るアーサー。とかだと嬉しいなァ(笑)。
RL:では、斬られたときの反応は……斬られて、倒れる間に、手に持っていたチップを握りつぶそうとして……アーサーが目に入り、ふと微笑むと……そのまま倒れる。そして、その手から無傷のチップが零れ落ちる。
アーサー:「……有難ウ。ブラックロータス……」チップを掴み取ります。
RL:ちなみに、黒蓮の持ち物の中にプラチナムは2枚ちゃんとありますよ。
揺刃:「だーまーさーれーたーアールー! …って、アレ?
 …もらっとくことにしよう(笑)」
RL:さて、後は後始末ですね。
揺刃:「もらっとくからには…お仕事はちゃんと終わらせないとダメアルね」
アーサー:「よろしく頼みマス、揺刃サン……」
揺刃:じゃあ、トレーラーに入って…「悪いけど、これもアタシの日々の糧のためアル。言い残すことは何かあるアルか?」と、中の瀬田に。
RL:いや、みっともなく泣き喚くだけですが。所詮は小物なので。
揺刃:「…別了」とだけ言って、《死の舞踏》。
RL:後は、バイオトロンですが……。調査するとわかるけど、クローン作るのに脳を使いきってしまっていまして。
達也:て、ことは…。
RL:このバイオトロンを使える状態にするには、ナツミを殺して脳を入れるか、新たに双子の脳を調達するしかないんですな、これが。どうしますか?
アーサー:んー。私としては、このバイオトロンが「使えない」方が嬉しいので(笑)。バイオトロンを本社に封印して、ナツミサンは結城センセイにお返しする。のが一番だと……あ、そうか(笑)。
達也:残ってるほうの脳はナツミの双子の姉妹なのだよね。
RL:ま、正確にはナツミのオリジナルの姉妹だけどね。
達也:復活させよう!
揺刃:センセの《タイムリー》使えば生身も用意できると思うけど? センセ、神業使ってないし。
アーサー:じゃあそれでいいじゃん(笑)
RL:どうやって生身を調達するんだろう(笑)
達也:《タイムリー》で完全移植!
アーサー:脳からクローン再生って奴ですね。
揺刃:あらこんなところにクローンが(笑)

 

シーン9/エンディングフェイズ

RL:揺刃のエンディングですが……ソネットが入院した病院ってのは、院長が三合会のメンバーで。
揺刃:まあ、そうじゃなきゃツケなんて効かないだろうし。
アーサー:おやおや(笑)。
RL/院長:「おう、金はできたか揺刃?」
揺刃:プラチナム2枚+ゴールド1枚の収入で、足りるよね?
RL:全部もってかれます、利子で(笑)
揺刃:そのつもり。あまり気分のいいお金でもないしね。
RL:ちっ、つまらん(笑)
揺刃:足りなくなければいいよ。
アーサー:だから貧乏なんデスね(笑)
達也:揺刃らしいよ。
揺刃:「てやんでい、江戸っ子は宵越しの金は持たないアル!」
RL:では、つけを払って出てくると、外でソネットが待ってる。
RL/ソネット:「揺姉ちゃん、あの……」
揺刃:「さて、ソネット。お休みはおしまい。これからすぐ始めるからね?」
RL/ソネット:「……うん!」
RL:うーむ、あくまで前向きですな(笑)
RL:次に行ってよろしいか?
揺刃:はいナー(BGM:鳴り物の音)。
RL:せんせのエンディング。結城動物病院です。
アーサー:結局、双子は引き取ったのかなぁ(笑)。助手にするって、どーよ(笑)。
揺刃:今度こそリューヌの所に、じゃない?
達也:とりあえず、双子はセンセの病院にいる。
RL:せんせの収入では、二人はさすがに養えないかな。片方には莫大にお金かかりそうだし。
達也:まだ、手はつけてない…。
アーサー:名前は、ナツミとフユミとかだったりするのかなぁ(笑)。
揺刃:ナツミとツナミとか(笑)
RL:両方ともミで終わるのはちょっとな。
達也:おしいね、ミナツだよん。
RL:やめとけ(笑)
アーサー:収穫の時を待つ結城センセイ?(笑)
達也:そうしたいんだけど、やっぱり収入が…。
揺刃:でももう2人とも範囲内なんでしょ?
アーサー:それでシーンがエグゼクなのか(笑)。先立つものが無い(笑)。
RL:きっと逆位置だね(笑)
アーサー:手放す前にどーこーはしないのか? 実は紳士なのかケダモノ医(笑)。
揺刃:同意はしてもらえそうだし(何に!?)
達也:で、兵藤じいさんに雇ってもらおうと思う。
アーサー:恩人だしねえ(笑)。
揺刃:プレイヤーとして設定を知ってれば、確かにリューヌより安心そうだが(笑)
達也:どうかな?
RL:まあ、姉の方はリューヌなり兵藤なりの世話になるとして。
アーサー:姉=神業で脳みそから再生した方、だよね?
RL:です。
揺刃:やっぱり名前ほしいな…。
RL/ナツミ:「先生、がんばって仕事覚えるから……これからもお願いします」
RL:というあたりかな。
達也:うーん、うれしいけど(笑)いいのか?
アーサー:いいんでないかい?
RL:経験点1点払って常備化しないと、出て行ってしまうぞ(笑)
揺刃:センセが女の子に声かけると、悲しそーでうらめしそーな目で後ろの物陰から見てるんだぞ、きっと(笑)
達也:いいのか、よし、「がんばってもらうからな!」(あっちのほうも…笑)常備化決定!
揺刃:経験点払わないと愛想尽かされるんだな(笑)
アーサー:分かり易いなー(笑)
RL:さて、アーサー。社に顛末を報告し終わって、手にはレナーテが封じられたチップがあるのですが。
アーサー:えーと、私の《タイムリー》で、レナーテサンを復活させたいんですが(笑)。
RL:どのような形で復活させるので? アーサーのタタラは刀剣類作成系だろうからなぁ。
アーサー:できれば元通りの生身(+サイバーウェア)が良い。
揺刃:《買収》ってまだ残ってたよね?
アーサー:あるよ。
揺刃:不文律として専門分野のウェアにしてるけど、《タイムリー》って別に専門分野じゃなきゃ、ってルールで決まってるわけでもないし…。
RL:しかし、タイムリーで出したアイテムって、アクトが終わったら壊れるんだぞ(笑)
揺刃:常備化できないからねえ。なぜか〈血脈:魔器の一族〉として刀になって蘇るってのはどうだ(笑)
達也:死体は保存してないの?
揺刃:葬式やっちゃったしねえ。
アーサー:んー。M&Aでそーいう再生技師を雇うってのはダメかなぁ。
RL:N◎VAが火葬かどうかしらないが、すでに埋葬されている。戸籍も抹消されている。
達也:そうか…。
揺刃:そう、問題は市民ランクだよね。だからM&Aあるか聞いたんだけど。
アーサー:む、戸籍抹消はツラいな(笑)。
RL:ちなみに、チップをウェブに繋いであげれば、《電脳神》として生きる事は可能だが。
揺刃:聖パトリックの剣のAIになってもらうってのはどうだ(笑)。人格カードつなげるつくりのはずだし。
RL:できますよ、それは。
達也:あー、やっぱり瀬田に姉の体作らせとけばよかったー。
アーサー:んー。考えたんだけど、いまいちイメージじゃないんですよー。やっぱり、うちとこのアインシュタインに繋いで、良い相談役になってもらうかなぁ。復活できないのであれば。
揺刃:頼りになりそうなコネとかは?
アーサー:ジミー楊か千早雅之社長か(笑)。
RL/レナーテ:「私はもう死んだのよ。いつ消える事になるかわからないけど、自由にさせてくれないかしら?」
アーサー:ああ。そういうことであれば……。
達也:アーサーがよければいいよ。
アーサー:「そうデスね……。でも、貴女の帰ってこれる場所くらいは、残しておきますカラ……」(←自分のとこのCAD用メインフレームのことらしい)
RL/レナーテ:「たまには様子を見に来てあげるから。寂しくて泣くんじゃないわよ?」
アーサー:「フフ。敵いませんね、レナーテサンには……」
RL:そして、二人は別れたのだった。
アーサー:「また会いましょウ。レナーテサン……」

XYZ.