黒姫の薬草とその効能

        入手方法・作り方などは”黒姫山薬草の森「桑の実」”

              に直接お越しくださいませ・・・・

 

                   長野県指定薬草指導員「鉄下駄」のページ

 

                  このページの文章はいずれ本にして出版する予定のものです

                転用はご容赦お願いいたします・・・2003 5/3 高力一浩

 

 

まずは薬草の王様

ドクダミ・・・生薬名「ジュウヤク」十薬です

 

十薬というその名の通り、何にでも効く薬草ですが

特に、蜂・アブ・虫・蚊などの虫さされに効きます

蜂に刺されたときなどは、我々が注射器と呼ぶアウトドア用の

吸い取り器で毒をある程度吸い出し、その後ドクダミを潰して

すり込んでおけばオーケー。

ローションを作っておけば持ち運びもできていざという時助かります。

また、このローションは顔に日々塗ると(あの独特のにおいはローションを

作っている間はするのですが、できあがったローションからは完全に抜けます)

もう本当にすべすべのお肌に・・・・・

他にも、鼻炎気味の人や鼻がしょっちゅう詰まる人や蓄膿気味の人は

ドクダミを軽くもんで鼻の穴に突っ込むととても良くなります。・・ひどい人は一晩ぐらい

軽い人は、ドクダミローションを塗るだけでも効き目があります。

 

 

 

次に登場は、やはり何にでも効く

ヨモギ・・・生薬名「ガイヨウ」

 

この薬草もどこででも手に入りやすく、何にでも効きますが

基本的に日陰で乾燥させて用いましょう

お風呂に一掴み網の袋に入れておくと、良く暖まり

腰痛などにもいいですし、しもやけにも効果があります

また、痔にも効果がある数少ない薬草です。

そのまま天ぷらにして食べても体に良く、特に貧血には抜群です

 

 

次は

キハダ・・・生薬名「オウバク」黄檗です

 

キハダの樹は、古来より胃薬として重宝されてきました

黒姫もそうですが、特にお隣新潟県の杉の沢では

昔から薬として「熊の胆」などとともに出荷されて人々の生活を支えてきており

今も町の真ん中の一番良い高いところに薬師神社があります

コルク層の表面をちょっとめくると、中から真っ黄色な(それこそ

目も覚めるような真っ黄色です)部分が出てきます

それをそのまま我々は山では食べますが、強烈に苦いので

家では「お百草」と言う薬を飲みます・・・お百草は100%黄檗が原料で

よく売っている「百草丸」は飲みやすくするために、また丸く固めるために

他の胃薬となる「せんぶり」や「げんのしょうこ」が混ざっています。

二日酔いなんかにも抜群の効き目を発揮しますよ・・

 

もう一つ何にでも効く

「ゆきのした」・・・生薬名「こじそう」虎耳草

これも古来よりよく使われてきている薬草で、出来物・腫れ物・虫さされや

ウルシなどのかぶれ・あせも・やけど・しもやけにニキビや中耳炎から痔にまで

何にでも効くとして重宝がられたものです。

いつでも使えるように・・・特に子供さんに効果的な民間薬として・・・

「ユキノシタクリーム」を作っておくと便利です。

 

 

 

さて次は何に行きましょうか・・

 

ヨグソミネバリという変な別名を持つ

「梓の木」へいきましょう

この木は「みずめ」とも「みずめざくら」「あずさかんば」とも呼ばれ

しらかばの仲間「ウダイカンバ」と「さくら」を混ぜたような木肌をしています。

木肌を少しめくるとサロメチールのような香りがし、すーっとさわやかさをよびます

また、春先は枝を少し折っただけでもぽたぽたと樹液が流れ出し、とても甘いのです。

この「梓」は昔から万葉集や伊勢物語などに良く読まれました。

万葉集には・・・根張り梓をおほ御手に取らしたまひて

・・・こんな歌もあり梓は梓弓を指しています

古来より巫女が心霊を呼び寄せるのに使う梓弓はこの木から作られたものです。

さらに、木曽地方には「お六櫛」と言うつげの櫛が今でも名産として売られていますが

本来、お六さんが御岳山の神様に授かった知恵は柘植ではなくミネバリの櫛だったそうです。

いつも頭が重くて痛かった美人で有名だったお六さんがこのミネバリの櫛で毎日髪をといだ所

長年の痛みが嘘のように収まったというお話です・・・がこのぐらい良く効いたようです

が、長年ミネバリの樹を取りすぎ木曽にはあまりなくなったので、柘植櫛が売られるように

なったそうです

一度是非この香りをかいでみてください。

そうそう、書物を出版するという意味の上梓(じょうし)もこれに由来しているのです。

 

 

ついでに誰でもご存じ

しらかばの木へ行きましょう

しらかばの樹の特徴は何と言ってもその真っ白い木肌にありますが

しらかばの木が「へへへ」と笑っているのをご存じの方はあまりいらっしゃらないでしょう・・

この「へへへ」はダケカンバやウダイカンバと見分けるときの大きな決め手です

しらかばの樹自体は香りも何もありませんが

この樹液・・・水をドンドン吸い上げる春先の葉が出る前に樹にすこーーし小さい穴を開け

て樹液をいただくと、これがほのかに甘いのです。

煮詰めるとシロップになりますし、古来よりロシアあたりではこれを2週間ほど寝かせ

しらかばのお酒として飲んでいたそうです。

他に甘い樹液というとなんと言っても「イタヤカエデ」です

日本版メイプルシロップで、多少の苦みがあり私は本場のものより好きです。

また、しらかばの樹液は弱い肌の方、敏感な肌の方、アトピーの肌の方用の

化粧水にもなるんです。

 

 

ほとんどの方が・・・田舎の方でも

毒だと思っている「ノブドウ」へ行きましょう。

 

 

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