黒姫高原・野尻湖 四季のお花と山菜
by 黒姫高原ロッジしらかば
写真が多く重たいページですみません・・・でもよろしかったら見てみてくださいませ
黒姫高原のお花といえば・・・100万本のコスモス園。
・・・でも、4000本を越える高山植物の「ミヤマリンドウ」やクガイソウにトラノオ
が、パノラマリフトの運行開始のおかげで簡単にみられちゃうんです
また、春にはミズバショウの群落があちらこちらに・・・
御鹿池にはリュウキンカの群落が・・・・
初夏のラベンダー園も素晴らしいし、ブルーベリー摘みも楽しい・・・
そしてなんといっても極めつけは、秋の「紅葉」
高原の赤に苗名滝の黄色に、笹ヶ峰の一面紅葉の世界・・・
そして、11月3日には一年に一度だけ解放される「落ち葉美術館」がす・て・き・
4月中旬 山菜はふきのとう採り
下旬 きくざきいちげの花・・黒姫の至る所に群落します
福寿草 かたくりの花 ・・・どちらも群落地を内緒でお教えいたします
G.W りゅうきんか園 こぶしの花 ミズバショウ園
ニリンソウ・・・黒姫の至る所に群落します
山菜はこごみ採り
50万本にも及ぶ長原湿原のミズバショウ園
場所は童話館からトレッキングで45分ぐらいです
もちろん車でも近くまでいけます・・・
去年、我々登姫の会で歩道整備しましたので
今年から今まで秘境だった可愛らしいミズバショウを
ゆっくりのんびりとご覧いただけます・・・
一面リューキンカが咲き乱れる御鹿湿原
場所は童話館のすぐ隣です・・・
リューキンカも一生懸命守っていますが
湿原はいずれ衰退してなくなる運命を持って
いますので、ぜひ見ておいてください・・ね
5月中旬 〜 八重桜 菜の花園・・・今年はすごそうです
11000株の水仙園・・・昨年も一生懸命移植しました・・きっと6月初旬まで咲きそう
山菜は、たらの芽採り こしあぶら採り ハリギリ採り アマドコロ採り
山アスパラ採り ぜんまい採り うど採り ふき採り ヨモギ摘みなどなんでも
日本にしかなく、とーっても珍しい「おさばぐさ」
その白さには目を見張ります・・・・でも、登山道ですけれど
6月上旬 〜 山菜は姫竹の子採り
下旬 ルピナスの花
山菜は桑の実採り
湿原のお花畑・・・・・ミツガシワ
サワオグルマ、レンゲツツジ、コバイケイソウ、ヒオウギアヤメなどなど
7月上旬 〜下旬
ラベンダー園 最近はタングラム(黒姫からすぐ)のラベンダー園が美しいです
7月下旬 〜 ブルーベリー摘み
天然のラズベリー摘み 高原でごく普通に摘めますよ
8月上旬 〜 10月中旬まで 100万本のコスモス園
黒姫コスモス園の新しい仲間「サンセット」
7月中旬 〜 9 月 黒姫高原の山野草・・・・・クガイソウ、トラノオ、ギボウシなどなど
ヤマハハコ
9月下旬〜 4000本の高山植物「ミヤマリンドウ園」
パノラマリフトで簡単にあがれます
ちょっと登らないと見られませんが・・・ いーーーっぱいのオヤマリンドウも
マルバタケブキ(秋の高原の代表的な黄色の花)
10月上旬〜 きのこ採り
中旬 紅葉狩り
新そば
12月上旬〜4月下旬 雪の華 ・・・スノーシューをはいて山の中を自由に・・・
高原の春・・・・山菜情報とその採り方
私たち・・・・
毎年4月も中頃過ぎると「山に呼ばれて」
いえ、「山が恋しくて」山に入る。
しかし、少し歩くとすぐに声を上げることになる
「まだ全然、山が眠っているよ」と。
そして、しばらく経つと山が教えてくれるのか・・・
「山が笑っている」のに気づく。
冬の間に鈍っていた
「自然を自然のうちに感じる感覚」がよみがえってくるからだ
それは、まさに・・・雪解けとともにゆっくりと・・・・。
さあ、そして雪が解けると山菜の季節だ
「ふきのとう」は雪解けと同時に真っ先に採れる
その後すぐに芽を吹くのは「コゴミ」だ
そしてそして、その後はもう何でも来いだ・・・
GWの頃から、「タラノメ」「コシアブラ」「ハリギリ」「ウド」・・・これは天ぷらや「いくさ」和えに最適だ
「ウド」は生でみそをつけて食べてもおいしい・・特に黒姫のものは・・
そして、「ゼンマイ」「「ウドブキ」「ヨシナ」「アザミ」「フキ」「ワラビ」などとつづき
仕上げはやはり「タケノコ」だ
ここらあたりのタケノコはあの大きいものではなく、「ネマガリダケ」の子で
別名を「姫タケノコ」。
採ってすぐなら生で・・・そのまま焼いてよし、茹でてよし、皮をむいて天ぷらによし、煮物によし、・・・
でも、なんといっても「鯖の缶詰」を入れた「タケノコ汁」はここらの大名物!!
そう・・・
それこそ山は、日々天然の旬の食材を提供してくれる
我々の「天然の食料庫」であり・・・そして、
自然のサイクルによるつきることのない食料庫なのである。
いや、だったはずなのである・・・・・・。
山を知っている者、山と共に生きている人、山からの恩恵に気づいている人、
山に感謝の気持ちを抱いている人、そして、強い山にも弱い一面のあることを知っている者
そんな人ばかりが山菜を採るのなら、
毎年同じところに顔を出して我々を十分に喜ばしてくれるだけの食材を山は提供してくれる。
ところがやはり最近・・・
生き物の限界を忘れ、ふだんの生活に・・・山からの水や、山から送られてくる貴重な酸素に
お世話になっていることを忘れ・・・ついつい採りすぎてしまう人たちがいる
一度採り尽くしてしまったら、山菜はもう私たちが生きているサイクルでは再生しない
では、どうすればいいか・・・自然観察インストラクターということもあって・・・ずっと考えてきた
入山の規制・採取の規制・・・でも、「山の恵みはもっとおおらかなもの」のはず
なら・・・「どう採って共存するか」「どう採れば毎年恵みを受けられるのか」
これを啓蒙していくのが山に住むもののつとめなのではないか・・
と、考えて・・・・ここにも少し書き記してみたいと思います・・・・
コゴミは、来年のために必ず2本は残す。
タラノメは、絶対に木をいじめない。
タケノコは、裏折りをしない。
フキは、根を抜かない。
ワラビは、採り尽くさないことが大事。
・・・手入れをしていい山なら時々草を刈ってやるとよくでる
お花の咲く花は、あまり採らないこと。
・・・ノカンゾウやヤブカンゾウ、ギボウシ(コーレッパ)、ハンゴンソウにアザミなど
ウドは多少深くから折っても大丈夫。
そう・・・
根がしっかりしているもの、順番に芽を出すもの・・・は生命力がとっても強いのです。
そして、山菜を採っていると山はもう一つの恵みもくれます
鳥の鳴き声です。
ホーホケキョ・ケキョケキョケキょと「うぐいす」が鳴き、
やがて「かっこう」がカッコウカッコウと鳴く
そして、カッコウに混じって鳴いているのは
ヒーツキーホシー・ヒーツキーホシー・ホイホイと鳴く「三光鳥」かそれとも「イカル」か
そして、そこに混じってくるのがキョキョキョ・キョキョキョ・トッキョキョカキョク
と忙しく鳴く「ホトトギス」だ
子孫繁栄のためにお互いを求めて・・・
輝きをました声で精一杯鳴く・・・
そう、この時期は・・・一年で一番鳥の声が美しい時期でもあるのです