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歌番号

 4371

作者

助丁占部広方(ひろかた)

 

タチバナ       カグ    ツクバ

万葉歌

橘の 下吹く風の 香ぐはしき 筑波の山を 恋ひずあらめかも

原文

多知波奈乃 之多布久可是乃 可具波志伎 都久波能夜麻乎 古比須安良米可毛

 広方は筑波山を通るとき、橘の香しい匂いを感じたのだろう。だから、橘を嗅ぐとそのことが思い出される。臭覚により、過去の記憶が蘇ってくることはよくあることだ。「橘の下吹く風の」表現が、万葉集というより古今集に近いような気がする。 01/02/12