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歌番号

 4369

作者

上丁大舎人部千文(ちふみ)

 

ツクバネ    ユリ    ヨトコ    カナ  イモ  ヒル 

万葉歌

筑波嶺の さ百合の花の 夜床にも 愛しけ妹ぞ 昼も愛しけ 

原文

都久波祢乃 佐由流能波奈能 由等許ニ母 可奈之家伊母曽 比留毛可奈之ケ

 夜だけでなく、昼も一緒にいたい。なんと、単刀直入な歌なのだろう。「さ百合の花」という言葉に、防人の気持ちが込められている。白く美しい審美性とそれを穢す性的な感情、その二反背律的な心の揺れが「さ百合の花」を象徴的に捉えたのだろ。 01/02/12