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歌番号

 4290

作者

 大伴家持

 

ハル ノ  ハスミ       カナイ        ウグイスナ 

万葉歌

春の野に 霞たなびき うら悲し この夕かげに 鶯鳴くも  

原文

春野ニ 霞多奈比伎 宇良悲 許能暮影ニ 鶯奈久母

 暮れゆく夕空に、鶯が鳴いている。それは、家持自身の心の反映なのだろう。晩年の家持は不幸であったといわれている。大伴家の没落、それを再興しようと試みるが、巨大な政治の渦の中でもがき苦しんだのだろう。なにかそんな、前途を予感させる歌だ。 01/02/18