万葉集トップページに戻る

歌番号

 1669

作者

 作者未詳

 

ミナベ  ウラ シオ ミ    カシマ    ツリ   アマ   ミ カエイ コ 

万葉歌

三名部の浦 潮な満ちそね 鹿島なる 釣りする海人を 見て帰り来む 

原文

三名部乃浦 塩莫満 鹿嶋在 釣為海人乎 見変来六

 「三名部の浦」は和歌山県日高郡南部町の海浜。三名部の浦に潮が満ちないでくれ、鹿島にて釣りする人に会って帰ってくるから。漁師の日常生活を歌ったものだろう。それにしても向かいの島まで行くのに、潮が満ちて来るなと祈るような気持ちは、多分、潮の流れがきつく、当時の船ではちょっとした油断から沖に流されたのであろう。まさに、命がけのご近所付き合いと言うことになる。01/02/03