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歌番号

 919

作者

 山部赤人

 

   ウラ  シオミチ ク   カタ  ナ  アシベ     タヅナ ワ

万葉歌

わかの浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺をさして 鶴鳴き渡る 

原文

若浦ニ 塩満来者 カタ乎無美 葦邊乎指天 多頭鳴渡

 和歌の浦に潮が満ちて干潟が無くなったので、鶴が葦の生えている辺りを目指して鳴いている。前歌と同様、自然の律動が歌に反映されている。山部赤人は、潮の満ち干という自然現象に、心を奪われたようだ。目の前に展開していた干潟がみるみると姿を消して、ついには消滅してしまう。自然の大きな力とでも言うことができる。 01/02/03