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歌番号

 375 

作者

 湯原王(ゆがわらのおおきみ) 

 

     ナツミ     カワヨド カモ

万葉歌

吉野なる 夏実の川の 川淀に 鴨ぞ鳴くなる 山かげにして

原文

吉野ナ有 夏実之河乃 川余ドニ 鴨曽鳴成 山影ニ之テ 

 志貴皇子子湯原王の歌、父親譲りの繊細さ優美さを兼ね備えている。夏実の川の川淀にと対象を絞っていって、最後の句でまた、緊張感を解き放つ手法は歌にリズムを与えている。なつみの川が流れている、清冽な音が聞こえてきそうだ。 01/01/13