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歌番号

 254

作者

 柿本人麻呂

 

      あかしおほと      こ

万葉歌

ともしびの 明石大門に 入らむ日や 漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず 

原文

留火之 明大門ニ 入日哉 傍将別 家當不見 

 ともしびは、明石の枕詞。万葉時代に人は、明石海峡を境にして、都から西に行く場合は、ここからが外洋と考えていたのだろう。とうとう明石大門にきた、これからは危険な旅の始まり、人麻呂もそんな不安感で故郷の大和地方(家の当たり)をなつかしく思い出されたのだろう。