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歌番号 |
165 |
作者 |
大伯皇女(おおくのひめみこ) |
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ひらがな |
ふたがみやま いろせ |
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万葉歌 |
うつそみの 人にあるわれや 明日よりは 二上山を 弟世とわが見む |
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原文 |
宇都曽見乃 人ニ有吾哉 従明日者 二上山ヲ 弟世登吾将見 |
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解釈 |
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弟、大津皇子が、謀反の罪で処刑されたときに、姉大伯皇女が、今は無き弟の代わりに二上山を弟として見ていこう。悲痛なまでの悲しみが伝わってくる。特に、冒頭の「うつそみの」というフレーズから、すでにただならぬ雰囲気を伝えている。そして駄目を押すかのように二句目の「人にあるわれや」生身の人間としての私とでも訳そうか、既に悲しみの極点に達した言葉なのだろう。装飾が無く、その分余計、我々の心の奥底まで槍で刺したような悲愴感が伝わってくる。これほど胸を打つ挽歌を聞いたことがない。 大津皇子事件とは、う野皇女(後の持統天皇)を抜きにしては語れないだろう。大津、大伯姉弟の母は、大田皇女でう野皇女の姉である。もちろん二人とも天武天皇の妃となった。う野皇女には草壁の皇子がいて、皇位を息子に継承しようとした、う野皇女の陰謀によって謀反の罪により処刑されたと伝えられている。しかし、その時の大伯皇女の気持ちはどのようだったのだろうか、叔母にあたるう野皇女の策略は知りつつも、既に皇后としての地位を獲得していたう野皇女の罠から逃れることはできなかった。 98/04/08
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