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歌番号

28 

作者

持統天皇(じとうてんのう) 

 

 

万葉歌

春過ぎて 夏来るらし 白たへの 衣干したり 天の香具山 

原文

春過而 夏来良之 白妙能 衣乾有 天之香具山 

解釈 

  百人一首でも有名なこの歌は、万葉集を代表する歌のひとつである。「春過ぎて」とくれば、自然と「夏来るらし・・・」と句が出てしまう。この衣(斎衣:さいい、香具山を祭る人たちの衣・万葉の歌1)が香具山に干されてある姿は、初夏の若々しい青葉と白のコントラストとなって見る者を圧倒したのだろう。明日香の甘樫丘(あまがしのおか)からは、大和三山(香具山、畝傍山、耳成山)を眺望することができ、この丘から香具山を見たとき、歌の情景にピッタリのような気がした。持統天皇も、もしかしたらここから詠んだのかもしれない。98/04/15