万葉集トップページに戻る

歌番号

 27 

作者

 天武天皇

 

                    ヨシノ 

万葉歌

よき人の よしとよく見て よしと言ひし 芳野よく見よ よき人よく見   

原文

淑人乃 良跡吉見而 好常言師 芳野吉見与 良人四来三

 よしという言葉が7回も出てくる、古代はたぶん人間の発する言葉に霊が宿ると信じられていた(言霊、ことだま)この「よし」という言葉は古代から縁起のよい言葉とされていたのだろう。それにしても、「よし」という言葉を、漢字で「淑」「良」「吉」「好」「芳」と表現したところは凄い。同音で同じような意味を並べることの言葉遊び的な感じもするが、当時はそれが公式的な儀礼なのかもしれない。でもここで6〜7世紀のに日本人は完全に中国から伝来した漢字というものをマスターしていたことになる。それは、漢字だけでなく、漢字を中心にその背景にある文化というものを相当のレベルまで吸収理解していたのだろう。