院長 前田 道宣




 鹿教湯温泉はその昔文殊菩薩が矢傷を負った鹿に化身し、この鹿を追って来た猟師 にそのありかを教えた温泉、既ち鹿が教えてくれたお湯とのことから鹿教湯と名づけ られたといわれています。鹿教湯病院は温泉と医学を直結させ、高血圧の予防と高血 圧に起因する疾病の治療と農民の健康を守るための憩の場とする事を基本方針として この風光明媚な鹿教湯の地に昭和31年9月に開設されました。
良質な温泉を利用しながら脳卒中や骨関節疾患のリハビリテーションでは本邦で先導 的な役割りを担っています。
「高齢者・障害者が自分らしく生き生きと輝いて暮らせるように、地域の皆様と共に 支援する」事を病院の基本理念として、脳卒中のリハビリテーションでは急性期から 回復期、維持期を通して社会復帰まで、それぞれの時期に応じた切れ目のないケアを 行い、リハビリテーションの使命である「人間らしく生きる権利の回復」に貢献した いと思います。
また時代の変遷と共に疾病構造の変化に応じて難治性神経疾患や関節リウマチ、さら に呼吸器病、循環器病、糖尿病など生活習慣病のリハビリテーションにも挑戦してい ます。
少子高齢化など社会構造の変化や医療制度の変化など病院をとりまく環境の変化に即 応すべく病棟の機能分化をはかり、リハビリテーションの継続のためには暮らしを守 る協同組合であるJAや地域の医療機関、諸施設との連携を密にして訪問看護、訪問リ ハ、在宅介護支援などの地域リハビリテーション活動も拡めています。
発症から社会復帰まで総合的なリハビリテーション体制を構築して社会の要望や期待 にこたえ、地域に愛され、選ばれる病院になるよう努力したいと考えています。