ハンディキャップ・しあわせ・サポート・クラブ

   設立趣旨書 ハンディキャップ しあわせ サポート クラブ
−障害児者のスポーツ活動 文化活動と生活の支援−
 平成6年5月8日ハンディキャップ スポーツ サポート クラブ(略称H・S・S・C)の活動が始まりました。普通の子どもなら友達同士でいろいろな事をやっていけますが知的障害の子ども達は、サポートなしでは仲間作りもできないのです。
 近年障害者スポーツに対する理解が深まり、大会なども開催されるようになりました。大変嬉しいことです。しかし障害の重い人達に対するスポーツ活動は皆無であり、通所施設、共同作業所等に於いても通常の作業を行うのが精一杯でスポーツ・余暇活動を定期的に行う余裕はありません。そこでHSSCは、どんな子どもにも”チャンスと場を”を合い言葉に6年間試行錯誤繰り返しながら色々と工夫してきました。ハンディのある子供達にスポーツや余暇活動を通して、バランス感覚・筋力・集中力・体力等の向上を考え、健康で明るく育ってほしいと願って、支援活動を続けてきました。最近は参加者も増加し会員は40数名になりました。ことに小・中・高校生やボランティアの参加も増え、メンバー以外に他の地域のグループの参加者も多くなり、又参加したい声が各地から聞かれます。 健常児だって小さい時から同年代の友達と一緒に遊び汗を流しているから友達が存在しているのです。障害児者は友人関係が上手に出来ないのだから、小さい時から健常児以上に”チャンスと場を”用意してやる必要があると思います。そのような事から、彼らの人間関係も広がり、生活の質も向上し希望が生まれる事を期待して、継続してスポーツ活動・余暇活動・文化活動が出来る環境を整えて行く必要があります。
 ”これからの地域に生きるノーマライゼイション”を考えた時、子供達の成長と共に将来の就労の場の問題、親が年をとったり病気になった時、彼等の生活の場など支援サービスシステムを用意する必要があります。殊に知的障害者は養護学校卒業後も自立の為の生活訓練を続けて行くことが大切だと思います。その為には色々な活動の場を用意して人とのコミュニケーションを図り、広く障害児者に関わる人達にも研修会講習会等を実施し生活環境の整備を有識者や専門家の協力を得て整えて行く必要があります。
 障害児者や健常児者の将来を考え、スポーツ活動だけにとどまらず自立の為の支援活動を目的にハンディキャップ・しあわせ・サポートラブと命名し、大勢の皆さんの声を集約して社会的信頼と経済的基盤及び事業の充実を考え法人格をもって、広域で継続的活動を行う。
目的
 この法人は、障害児者と障害児者に係わる人達及び地域の人達に対し、スポーツ活動、余暇活動、文化活動、研修会、講習会、広報活動等を実施し、生活に必要な支援体制を構築し福祉の向上に寄与することを目的とする。
 この法人は前条の目的を達成するため、次に掲げる種類の特定非営利活動を行う。
1 保健、医療又は福祉の増進を図る活動。
2 子どもの健全育成を図る活動。
3 文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動。
4 前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動。
(事業)
 この法人は第3条の目的を達成するため、次の事業を行う。
(1)特定非営利活動に係る事業。
 @ 障害児者と健常児者に対してスポーツや余暇活動、文化活動を通して心身の向上を図る事業。
 A 障害児者に関わる人達及び地域の人達に対して研修会講習会等の事業。
 B 障害児者が実習や作業を通して楽しみながら自分を発見する事業。
 C 障害者の介護サービス事業。 
 D ふれあい農園(夢ファーム)の運営事業。
 F 前項各号の活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動。

共同作業所を作ろう
 チャリティー映画鑑賞会開催
     アイ・ラヴ・ユー 上映
 9月9日上山田文化会館で映画鑑賞会アイ・ラヴ・ユー、が上映された。主催は上山田町映画研究会(親父が観たい映画会)、 アイラヴユー上映実行委員会、上山田文化会館。この映画の上映企画にあたり、上山田町に知的障害児者の共同作業所を建設したい動きのあることを知り、収益金をNPO法人(HSSC)ハンディキャップ・しあわせ・サポート・クラブに寄付し是非作業所を作ってもらいたい。熱心に何回か会議を開き、三町の社協及び関連のボランティアのさんや各種企業団体の皆さんの総力で活動した。入場前売り券等の売り上げは百万円を超え、入場者数は720名に達し大成功でした。ことに中間で行われた手話コーラスは80名を超える小中学生が参加、神谷ありこさんの歌に合わせ、町長さんも一緒に演じ楽しい一時でした。アンケートの一部に『続きはありますか』『とっても良かった又近い内に又企画してください』等参加した人達も満足していた。
 また最終実行委員会の席上、このように大成功の結果は、大勢の人が自分のできる範囲のボランティア活動の蓄積で大きな結果が出た。この組織を今後も維持したい。これを契機にお互いにボランティア精神の発揮できる組織の立ち上げを考えて、(仮称)上山田町ボランティア連絡協議会の結成を願って、収益金の一部を結成準備基金とすることを決定した。