2007四国ツーリング(05/08〜05/10)

連休中にいらっしゃったモーターサイクリストの皆様の楽しそうな様子を拝見していたら、もう居てもたってもいられず連休明け早々に出かけてしまった。

2007/05/08
行き先を四国に決めたのは、昨年友人達が太平洋側の道が良かった(景色と言わない所が泣ける^^;)と聞いたからで、先ず最初の目的地を室戸岬、次に桂浜、そして本当は此処が今回の最大の目的である天狗高原を目指して午前4:30に出発した。

ナビの目的地を室戸岬にセットしたのは良いのだが、其処までの距離と到着予想時刻を見て、又四国に来たからには絶対押さえておかなければならないカルスト台地のことを考慮すると、その後の2泊目を予定している京都丹後半島の夕日が浦温泉までの位置関係から、一泊目はおのずと「高知市周辺にまでは到達していないと」と思ったら一瞬挫けそうになってしまったが、気を取り直してエンジンスタート。

昨年と違い今年は2泊しか出来ない為、いきおい高速道路を使うことになるから、道中の旅情は諦める事にした。
2004年の山口角島ツーリングの時のように、ベラボーな高速で引っ張ってくれる友がいない為、ペースは精々110Km/h前後で周囲の流れに乗って走る。

少し遠回りになったが、大阪と神戸はナビの指示を無視して中国道、山陽自動車道を経由して明石海峡大橋を渡った。
理由は料金所を多分4回余分に通過しなくてはならない煩わしさからで、通行料金は阪神高速を使った方が安上がりだったかも知れないと思ったのは、鳴門ICで豊科ICからの通行料11850円也を支払った時だ。
3年前山口まで走った時が14000円位だったので、タンクバックのポーチに11000円入っていることを確認していたから、この位あれば足りると思っていたのが甘かった。本四連絡道路が如何にベラボーな料金かが分かる。おかげで空きすぎていて不気味な位走り易かった(^^)。

どうせ景色が楽しめないのなら、なるべく速く移動して余裕の時間で目的地をゆっくり楽しむのが本来の高速道路の使い方なのだろうが、3年前の中国自動車道は道そのものを楽しめたから、別の意味で安い!と思ってしまったことはある(^^)。

明石海峡大橋を渡った所にある淡路SAに到着したのは10:10。以前キヨさんとのツーリングで訪れた時は無かった観覧車が鎮座していました。意味不明(^^)

自宅から此処まで5時間40分、距離は513Kmだったから平均時速は約90Km/hで走ったことになる。給油や朝食等の休憩を含んでいるのでこれが普通なのだろうが、もしホサカ氏が同行していたら多分平均時速は軽く40〜50Kmは上乗せされていたに違いない。

室戸岬到着は13:55分。時間が判るのもデジカメの良さ。
岬には海洋深層水の採取施設があって、ここで作られた水は特にマグネシューム成分が多く含まれていて、それを医師の処方で飲んだ家内のB秘が30年ブリッに治ったといういわくつきの(^^)岬。
かねてから何となく著名な岬は訪れて見たいと思っていたこともあり、四国に行くならどんな所か見てきて欲しいと言われて来て見ましたが、

こんな感じで、看板が無ければ岬とは分かりません(・・;。

次に向かったのは高知市の桂浜・・・・と言えば坂本龍馬の銅像でも有名なので此処も一度訪れてみたいと思っていた所。
駐車料金50円也を支払って入場したものの、

時刻は既に4時近くなっているというのに、まだ宿も決めておらず、見学するには時間が掛かりそうだったので断腸の思いで(^^;何も見ずにそこを後にした。

カルストに近づく方向に走って、途中のGSで宿を尋ねると、我々民間とは敵対関係にある(^^)公共の宿を紹介して頂いたので、既に異常な暑さにも参っていて他を探す余力も無かったから、其処に宿泊することにした。

たどり着いた宿は立派で、サスが○○系は違うと思ったが、夕食は久々になつかしのレトルト食品が寂しげに並んでいて、ダイエットには丁度良かった。救いは高知ならではのカツオのたたきが出たこと。

この他に天ぷらと、これもモロレトルトの正体不明(多分深海魚)の焼き魚が出ました。
スタッフの皆さんはとても親切、お部屋も清潔で快適でした。ビールが効いてあっけなく爆睡。

今日の走行距離  845Km

2007/05/09

起床は6時、疲れはすっかり取れていた。幸い今日も快晴に恵まれそうな予感。天気予報では今日も暑くなるみたいだ。Tシャツに直接ジャケットを着ることにした。

今日はカルスト台地の天狗高原に登ってから、京都の丹後半島にある夕日が浦温泉まで行く予定なのでマッタリしている余裕は無い。朝食を済ませ、8時半には宿をあとにした。

ナビの威力は昨日だけで十分過ぎるほど理解出来たし、実に賢く便利なのだが、事前に詳細にルート設定をしておかない限り、見知らぬ土地で頼り切るのは問題である。
少なくとも詳しい情報が載っているツーリング用の地図で走りたい道を把握しておくこと、そして地図は常に携帯していなければ満足なツーリングは不可能なことも分かった。

天狗高原を目的地にしたのは良いのだが、ナビに頼り切った為に(正しく使えなかったと言ったほうが正しい^^)、高知の伊野町からはR56とR197で右回りにカルスト台地に上り、R440とR33で松山に抜けるのが時間的にも距離的にも短縮できて正解だったのだが、前夜疲労に加えアルコールの乱入で睡魔に襲われたとは言え、事前のプランニング作業をサボッた為に、推定1時間のタイムロスと、R197の高研峠から天狗高原へ登るアプローチ道路の快適ワインディングを、逆に降るハメになってしまった。

天狗高原はカルスト台地もさることながら、10年以上前に4輪車で訪れた時、このアプローチ道路の素晴らしさに感激して、何時か必ずMCで走りに来ようと思っていたから、カルスト台地に登ったからと言って、再びR440を降る訳にはいかない。当然このアプローチ道路を下ることにした。

10年以上の歳月は路面状態を悪化させていて、僅か車高が上がっているにもかかわらず、例によってセンタースタンドの接地が趣を殺いだ。
それに加えてリヤブレーキがフェードの兆候も無く、いきなりベーパーロックを発生!!して気分は一気にブルー。
キャリパーが冷えるまでの低速走行は、「今日は丹後半島まで行かなければ」と、少々焦り気味になっていた気持ちのクールダウンと共に、景色を楽しむには丁度良いタイミングだったのかもしれない。

それにしても・・・・65000Kmで交換したリヤディスクも再びベコベコになってきたことだし、以前一度使ってベーパーロックを起こした為に直ぐSBSパッドに取り替えたものの、それが減った時に新品同様でもあり捨てるには勿体無くてとって置いたベ○ラを再使用していたことを思い出した。
SBSではもっと過酷な使い方をしても全く大丈夫だったから、やはりベ○ラの焼結パッドはR1100Sで使うべきではないと思った。これだけは命が掛かっているからハッキリさせておかないとね。

酷道と呼ぶに相応しいR440はしかし、道路沿いの趣きある風景が、昨今の諸々からいつしかザラついてカサカサになっていた心を潤してくれたことは救いだったし、このツーリングの何よりの収穫だった。

国道440号線


四国カルスト


天狗高原アプローチ道路終点?(下り起点^^;)

R197はR440とはうって変わって快適な道だったから、内子町から松山自動車道に乗るのにそう時間は掛からなかった。
四国に来るたびに感じるのは、渓流や河の美しさであり、そこで暮らす人々の伝統や文化なのだが、一寸した山間の集落であっても、悠久の時を重ねることでしか得られない重厚で濃密な空気感を醸し出しているという点で、今回もそれは変わらなかったから、只々「凄いな」「羨ましいな」と思うしかなかった。


高速のSAで、山陰を走る時の定番”但馬海岸”を楽しむために、ナビの目的地は取りあえず鳥取にセットした。
ナビの指示に素直に従い、しまなみ海道から山陽道、岡山道中国道と乗り継ぎ、津山ICで降りてR53を鳥取に向かう。
昨日もそうだったけれど、今日も昼食は無しで走る。今回は退屈な高速道路走行が主体になってしまったが、唯一中国道の区間は短いながらも久々に高速ワインディング走行を楽しめた。

鳥取市付近のR53では、昨年橋脚に車が激突した事故を目撃したのだが、その現場は今回多分直角に激突するのを避ける為だろうと思われる、三角形状の隙間を埋める形で新たなコンクリート塊が追加されていた。これだと万一路肩にはみ出ても緩やかに本線に跳ね返されると思う。きっと此処では何回か同じ様な事故が起きたのかも知れない。

鳥取からは今日のハイライトR178に入り、断崖絶壁の絶景とスリリングなワインディングが連続する但馬/香住/竹野と海岸線を「コレデモカッ」って位楽しんだお陰で、真ん中だけ平らになってしまったタイヤもそこそこ丸みを取り戻したみたいだった。
6時30分無事夕日が浦温泉に到着し、宿は昨年お世話になってとても良かった佳松苑。

近々取り壊されるという餘部鉄橋。

食事は7時からだったので、お風呂から早々に引き揚げて夕食頂くことにした。ところが・・・・、
楽しみにしていたし、またその期待を上回る美味しそうな料理が並んでいるのに、イマイチ気分がすぐれず、なんだか気持ち悪くて食べる気が起きない。
ビールも気合を入れて大瓶にしたのだが殆ど飲めず、料理も半分位しか食べられなかった。折角の心のこもった料理を残すなんて始めてのことだったから、恐縮して下げてもらったのだが、多分8時半位には意識を失って昏睡状態に落ちたのだと思う(^^)。
気が付いたら外は明るくなっており、時刻は5時になっていた。

今日の走行距離 667Km

2007/05/10

昨夜は一体どうしちゃったんだろうと、不思議な感じがする位気分は文字通り絶好調を取り戻していた。考えられる唯一の原因は、多分無意識のうちに無理をしていて疲れ過ぎたのだろうと思う。そろそろ歳を考えて走らなくてはならないのか?(・・;。

昨日一昨日の二日間は猛暑で汗だく、瀬戸内海を渡っている途中、涼しいと感じた時の気温が29℃だったから、暑くて汗が噴出していた時には一体何度位だったのだろうと、思わず????と思ってしまう程、多分この時期にしては異常な暑さから、今日は一転して冷たい雨降り。最低気温7度、雷雨と強風に翻弄されながら北陸道を凍えそうになって走った。

エキサイティングな風と雨の中を、休憩無し(給油一回跨ったまま)で8時間連続走行をカマすと、GWユーロのゴアテックス全天候ジャケットは全く役に立たず、中までグッショリ濡れてしまった。
全天候型で手抜きしようと思ったのが間違い、やはりちゃんとしたレインウエアーに限ると深く反省(^^)。

そう言う事で3日目の感想は無し(^^)。但し体の芯まで冷切って帰宅後もしばらく震えが止まらなかった。

今日の走行距離 482Km


総走行距離 1994Km
ガソリン消費量 103、7L

有料道路代  25、200円
宿泊/食事代 27、922円
ガソリン代   15、114円
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合計      68,236円

ツーレポで費用を公開するのは今回が初めて、その使い道に反省すべき点があったからです。

有料道路代のことを考慮すると、日程に余裕さえあれば宿に2泊出来る計算ですから、旅を満喫する為にはやはり高速道路は避けて旅情を楽しみたいものです。
昼食は三日間とも抜きだったり、やはりこういうツーリングはいろんな意味で効率が悪いですし、なにより危険でもあります。

次回はスタイルを変えようと思います・・・・・ん?、以前もどこかで書いたような??(^^;