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大人のツーリング番外

2001年11月26日〜28日

今回は神戸のキヨさんの仕切りで四国ツーリング。
11月下旬ともなれば白馬は雪の季節。26日は案の定雪がちらつく空模様だったし、天気予報では27、28日と雪だったので、神戸までは四輪車で行くことにした。
メンバーはいつもの尾熊氏、平氏、清原氏、私の4人に加え、尾熊氏の知人栗原氏、カワサキ重工の技術者和田氏、浅田氏、それと「プロショップ キヨ」のお客様2名。

神戸からはキヨさんのサービス精神旺盛なこともあり、レースシーズンが終わったばかりの梁選手、井筒選手、塚本氏、藤本氏(ガチンコの監督)の4氏も参加した。
ツーリングがこの時期になったのは梁選手、井筒選手のシーズンが終わってからでないと万一のことがあった場合残りのレースに支障が出るからとのこと。梁選手は最終戦残念ながら3位だったが、目出度く総合優勝を果たした。

26日の夕食はキヨさんお気に入りの焼肉店「飛苑」で美味しい焼肉を御馳走になり、ホテルに帰って明日にそなえる。


「飛苑」で井筒選手と



吼えるキヨさん ノケゾル和田さん ナダメル井筒さん 盛り上がったな〜。

27日朝8:30私の車で尾熊氏、栗原氏、井筒選手の4人で「プロショップ キヨ」に向かう。新築のキヨさんのお店の前には梁選手と私のためにキヨさんがスズキGS1200SSとGSX1400を用意していてくれていた。走行0kmの正真正銘の新車。
梁選手はGS1200SS私がGSX1400を選択したのだが、この選択が大きな間違いだったことに気がつくのにそう時間は掛からなかた。


敬称略:左から尾熊、丸山、藤本、栗原、和田、塚本 (プロショップ キヨ前で)。

清原氏(ZRX1200)、井筒選手(ZRX1200)、梁選手(GS1200SS)、塚本氏(ZRX1200)、平氏(R1100RT)、尾熊氏(NR)、ガチンコの監督の藤本氏(シルバーウイング)、キヨさんのお店のお客様2人(ZX12R、ZZR600)と、和田氏(エストレヤ)、浅田氏(250オフローダー)、栗原氏(CBR600)、私(GSX1400)、の13人でプロショップ キヨを出発した。

カワサキの技術者二人は250なので最後尾についたが、キヨさんの「ゆっくり走るよ」との言葉を鵜呑みにした私は甘かった。
お店を出発した直後、まず梁選手いきなりの「バーンナウト」オイオイ新車ダゼッ(・・;。あたりは白煙に包まれ、信号からのスタートではウイリー大会だし、とんでもないメンバーの中に混じってしまったことを後悔した。

神戸淡路鳴門自動車道に乗るやいなや、キヨさんをはじめ現役レーサー、元レーサー達は強風にもかかわらず○60Km/h前後でかっとんで行く。
一応離れずに従いて行ったのだが、ノンカウルMCでの高速走行がこれほど大変だとは正直想像もしていなかった。
伏せずにいるとすぐに首が痛くなるので、伏せると今度は視界が悪化してヘルメットもブレルし、そのうちメガネのパッドが鼻を圧迫してこれが又痛いし、と にかく大変だった。
こんなことなら1200を選べば良かったと思っても後の祭り。早く梁選手とMCを交換しようとしたのだが、梁選手だってカウル付きのMCの方がが良いに決まっているからなかなか交換してくれない。
あきらめて大排気量のMCをジックリ楽しむことにした。



淡路サービスエリアにて

風が弱まるとアベレージが上がり、時折リミッターが作動する速度に達するが、それでもリミッター無しのグループはアッというまに見えなくなる。
もしも〜し?わたしシロートなんですけど(@@;
一体何キロ出しているんだろう。
弱まったとはいえ、強風注意報が出ているだけあって風は強く、特に大鳴門橋を通過する時は「バイク転倒注意」なんて表示も出ていたりしてかなり怖かった。
鳴門ICの出口にたどり着いたときは本当 にホッとした。

GSX1400のリミッターが作動する速度は6速で約5600rpm。速度計は○80Km/hを超えて無印の所で震えている(車体もガクガクしている) ので実際どの程度の速度かは解らないが、1000rpmあたり約35Km/hなので、5600rpmだと○96Km/hという計算になる。
終始と言う訳ではないが、やはりリミッター付きなのを呪う場面もけっこうあった。梁選手もリミッター付きなのでそれほど離れることも無く走れたのがとても楽しかった。

それにしても1400のパワーは凄い!○60Km/h前後からのピックアップの良さというか加速の良さというか、出力表示がR1100Sと2馬力しか違わないとはとても思えず、体感的には倍はありそうな怒涛のパワーは、高速域でも軽快さを失わないハンドリングと共にそれこそ自由自在に操れた。カウル無しなので常識的な速度域ではもっと快適にツーリングできると思う。
14年間RC30やクセのありそうな外国製MCに体が馴染んでいただけに、最新のMC GSX1400の出来の良さに驚くと同時にとても感銘を受けた。



スンゲーパワーのスズキGSX1400

鳴門ICの出口では地元四国のライダー十数人の出迎えを受け、一路川之江市に向かう。皆さん飛ばし屋のようでガラガラの高松自動車道をカッとんで行く。
島屋の「わらや」で美味しい讃岐うどんを食べ、「ラントレ」でこれも又美味しいコーヒーを頂いて川之江市の国祐寺別院に無事到着。今晩はこの本堂に投宿。
ここのご住職は熱狂的なカワサキとキヨさんのファンであり、今日も我々を出迎えにZX12R改に乗って来てくれた。
一休みするとツナギから法衣に着替えたご住職があらわれ、我々に交通安全のありがたいお経(内容理解できず)をあげてくれた。

夕食は地元ライダーを交え、総勢30名程で精進料理を頂いたのだが、高速道路での走りっぷりといい、精進料理?の内容といい、「宗教の教えとは一体何なんだろう?」という素朴な疑問が頭をもたげた。しかし最大級の心のこもったおもてなしと豪華で美味しい ”精進料理” はきっと忘れられない想い出になることだろう。四国の皆さん有難うございました(^−^)。



本堂にてキヨさん、クマさん、こぶ平(浅田)さんと

多くの著名人と一緒だったことを除けば、とにかくワインディング無しで高速道路をぶっ飛ばしただけ(したがって景色もあまり記憶にない)のツーリングは私にとっては初めての経験で、こういうツーリング も「アリ」だということ知っただけでも良い経験だった。でも清原さん達レーサーに とっては 低速走行のうちなのでしょう。今後このようなツーリングはしたくても出来ないと思う。

いずれにしても尾熊氏清原氏の人脈の凄さをつくづく実感した次第。
怖かったり、初対面の方が多かったので気を遣ったりしたが、マッサラな新車に乗れ、それをいきなりリミッターが作動する速度で走らせたり、キヨさんのいつものウイリーをはじめ現役レーサーのパフォーマンス(梁さん のバーンナウト等)を見ることができたり、とても愉快で楽しいツーリングだった。


瀬戸大橋与島PAにて 和田さん平さんと

私はキヨさんにMCを返却し自分の車に戻るために山陽道竜野西SAで尾熊氏、平氏、栗原氏とお別れした後、キヨさん達(井筒、梁、塚本、私、藤本、「プロショップ キヨ」のスタッフ2人)と一緒にお店に向かった。

今度こそ正真正銘リミッターが作動しっぱな し。二日目でMCにも慣れ、無風に近かったとはいえ、やはりリミッター作動速度が精神的リミッター速度だった。
もしリミッターが無ければ、2○キロを遥かに上回る速度で巡航するレーサー集団について行けたかも知れないが、無事に済んだとは思えない。

神戸西ICの出口まではそれこそ「アッ」というまに到着。「プロショップ キヨ」のスタッフの方も「怖かった」と言っていた。



竜野西SAにて 「プロショップ キヨ」のスタッフ(お世話になりました!!)、梁さん、キヨさんと

抜群に具合が良く、過激なツーリングを無事にこなしてくれたGSX1400の気になる燃費は、○60Km/h前後で走った時は約13Km/L、 リミッター作動速度での巡航区間では9Km/L。総走行距離470Kmのガソリン消費量は42.3Lで平均燃費は11.1Km/Lだった。
一般道も60Km位?は走っているので、新車と いうことを差し引いても残念ながら燃費は悪いと思う。
ちなみにもっと悪かったのはNR。

スクーターのシルバーウイングは○80Km/h以上で巡航できることが解ったが、乗っている藤本氏はどんな感じだったのだろうか?興味深いところ。

プロショップ キヨ」でコーヒーを頂いた後帰路につく。名神は関が原の手前から渋滞だったので、久しぶりに北陸自動車道を使って帰った。心配していた雪も大して積もっておらず、無事帰宅出来た。

それにしても「プロショップ キヨ」のワークスペースの清潔さには只々驚くばかり!。全てが整然としているのは勿論、まさに塵ひとつ落ちていないのだ。いまだかつてこれ程清潔で気持ちの良いワークスペースを備えたショップは見たことがない。これだけでメカニックの凄腕が解ろうというもの。「プロショップ キヨ」のお客さんは「幸せだなー」と心底羨ましかった。

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