MCときどきにっき04
2004/12/15
BMWR1100Sは、ファイナルギヤケースとスイングアームを繋ぐピボットにガタが出たので、そのまま乗り続けるわけにもいかず、10月22日以来休んでいる。

修理(と言うほどのものでは無い^^)には30mmのメガネと12mmのヘキサゴンレンチが必要なのだが、手持ちのツールが無いのでそのままにしてある・・・・というのは言い訳で、RC30が本来の性能を取り戻したことや、SRXを購入したことで、この2台に乗る機会が多くなったことが主な理由。

雪が遅れているとは言っても、もう既にMCシーズンは終わっているので、いつものようにRC30は食堂に入れ、CBRとSRXも30同様フロートチャンバーのガスを抜き、冬眠に入った。

雪も降らないことだし、リフトのメインテナンスサービスをしているスキースクールの同僚からレンチを借りて、いよいよSの修理に取り掛かることにした。
このガタはお決まりのトラブルだそうなので、詳しい内容はSの記録ページにUPする予定。。

BMWを購入以来ロングツーリングはこのMCがメインになっていただけに、走行距離は毎年コンスタントに1万キロを超えていたが、今年はついにSの走行距離が8600Kmで終わった。

その分RC30が約3000Km、CBR250が1000Km、SRXが2500Km使ったので、合計は約15000Kmとなり、例年と同じ位はMCを楽しめた。

これから春までは頭をスキーに切り替えて真面目に働かなければならないが、とり合えず再びモーターサイクルシーズンが訪れるまでにMCの不具合を修理しておくことにしよう。

2004/11/25
先日(11/23〜11/24)茨城県の鹿島にあるモーターサイクルショップ「ホンダツーワン」に行って来た。

当日強引に押しかけたにもかかわらず、歓待して頂きありがとうございました。
ツーワンの店主早見氏を始め、スタッフの方やツーワンのお客様でアルピーヌにお越し頂いている皆さんと一緒に、居酒屋で美味しい食事を頂きながら最高に楽しい時間を過ごすことが出来ました。

総勢10名となりました。居酒屋「夕楽亭」にて。この後でて来た料理の凄いこと美味しいことと言ったら・・・幸せ!

ありきたりの感想ではあっても、「モーターサイクルに乗っていなければ、そしてそれがRC30でなければ」と、つくずく人との出会いは不思議なものだと思った。でも今回のMCはRC30では無くSRX(^^;

往きは長野から高速に乗り、関越、外環、常磐を使って桜土浦ICで下り、R125で鹿島の「ホンダツーワン」まで約380Km。
快晴でも気温が低く、軽井沢を越えるまでは凍えそうだった。
走りながら時々シリンダーの後ろに手を突っ込みながら走ったのだが、左手はともかく、右手はなかなか温まらない。
藤岡辺りで漸く暖かくなってきて人心地がついた。

いつ雪が降ってもおかしくないこの時期にMCを走らせることが出来るのは、嬉しいやら不安やらで複雑な心境。
雪早く降ってくれ!。

三芳PAで給油の際、念のために各部をチェックすると、全く異常が無いと思っていたのにシリンダーベースのガスケットからオイルが漏れている。
近所をゆっくり走っている時は大丈夫だったのに、今日は最高速チェックしようとしてけっこう高回転をキープしたりしたからか?
吹き出る程では無いが、それでもクランクケースを伝ってオイルタンクを濡らしているから、マー滲むレベルは超えている。
以後は110Km/h程度を保って走った。

ツーワン到着は4時頃。10時出発にしては、そしてR125を使ったにしては明るいうちに到着できて良かった。
ツーワンのスタッフに程度の良さを褒められて「見せびらかし」(^^)に来て良かったと思った・・・・お世辞かもしれないけど、褒められれば嬉しい。

酒宴の後は早見さんが手配してくれた潮来の宿に代行で行き、話の続きで盛り上がったものの、短時間で二人共あえなく爆睡。
翌日目覚めたらナント8時を過ぎていた。いつも6時には目覚めるのに、本当にゆっくり休めた。
早見さんお付き合い有難うございました!感謝感謝です。

かんぽの宿「潮来」前にて。

9時を少し過ぎた頃早見さんに見送られて出発。
昨日と同じ道を帰る予定だったが、高速道路をあまり得意としないSRXでもあり、R125をそのままトコトコ高崎方面に向かうことにした。

潮来を出発してから、高崎を過ぎ、松井田町から旧道の碓氷峠の登りにかかるまで、道路の脇には民家や商店や会社等の建物がびっしり並んでいて、何処が町境や県境なのかも全く分からないのには驚いた。
ただ霞ヶ浦大橋を渡って暫くの間だけは建物も車も少なかったが、「日本ってスゴイね〜」と妙に感心した次第。

同じ様な建物が連なっている様に見えても、土地々で微妙な生活の違いや匂いがあるみたいで退屈はしなかった。
この辺りが単気筒の良さなのかもしれないと思っていたが、碓氷峠に入ると、やはり本領は「こういうトコジャン」となった。

西日がまぶしいものの、RC30やSとは又別の意味で思い切り楽しめた。しかも平和に。
高速道路より、やはりタイトなワインディングが似合う。で・・・まだ明るいことだし真田町から松城に抜ける地蔵峠に向かった。
楽しかったがとても寒く、頂上付近にはすでに塩が撒かれていて、MCシーズンの終わりを知った。

帰宅は6時。水道で塩気を落としてから仕舞った。今回が今年最後のツーリングかと思うと、妙に感傷的な気分になった。

2日目は350Km
総走行距離730Km
平均燃費はナントッ!27Km/Lにも達した。この分だと航続距離は軽々300Kmを超える。

気がついたら納車以来1ヶ月で2500Kmも走っていて、「オレは異常者か?」と思う(笑)。

とにかく皆様ありがとうございました。


2004/11/17
今日は朝から恐ろしく良い天気だったので、塗装の作業がまだ終わっていないにもかかわらず、ショートツーリングに出掛けた。

北アルプスは冠雪していて惚れ惚れする程美しい。
いつものアルプス展望道路を走ろうと大岡村に向かったのだが、R19から大岡村に登るお気に入りのワインディングが土砂崩れで通行止め、仕方なくもう少し長野寄りにある道から登った。

この道は以前一度だけ逆に下ってきたことがあるだけで良く覚えていなかったから、途中の三叉路を右に行かなければいけなかったのに、左に入ってしまった。

狭く曲がりくねって路面状況も悪く、急な登りが続くものの右手には北アルプスが見渡せる。
撮影ポイントを物色しながら田圃の畦道にMCを乗り入れた。

大岡村からの北アルプスの展望はまさに絶景と云って良い。
撮影を済ませ、戻ろうとすると辺りには誰も居ないと思っていたのに人の呼ぶ声が聞こえた。

声のする方に歩いて行くと畑に下りる枯れ草の坂道に初老の婦人が座っていて

婦人:あなたはどちらさんですか?

他人の田圃に無断侵入したのを咎められていると思った。

私:景色が良いので写真を撮りに来た者です。
婦人:足怪我したので助けてください。
私:え?

近づいてみると左脚が不自然に曲がっていて大腿部の前側のズボンに血が滲んでいる。
瞬間「大腿骨の開放骨折か?、大変な怪我だな」と思った。

出血が大量だと命にかかわるから止血しなくてはならないが、骨が露出しているから不用意にMCに押し込んである汚染されているかも知れないウエスで縛ろうものなら感染症のリスクが増す。傷害部位の下に手を入れて出血の有無を確認すると、幸いなことにそこまで濡れる程の出血はなかった。

私:大したことないですよ。一人じゃ無理だからすぐ誰か呼んで来ますから安心して待っててくださいね。アッお名前は?
婦人:ヨシザワです。新しい耕運機使おうと思ったら止め方わからなくて・・・・・・・。
私:そうですか大変でしたね、とにかく誰か呼んで来ますからそのまま待ってて下さいね。
婦人:お願いします。

どこでどういう状況で事故が発生し、現場から今座っている場所までどうやって移動して来たのか、事故発生からどの位時間が経っているのかも分からない。と言うか訊いている暇は無い。
直ぐに救急車を呼ぶべきなのだが、私は携帯電話を持っていない。MCに跨って登ってくる途中にあった小さな集落に降りていった。

最初に目に入った農家に駆け込むと幸い家人が居た。
私:ヨシザワさんというおばあさんがこの上の田圃で怪我をされています。直ぐ救急車を呼んで頂きたいのですが。
家人:エッ、ヨシザワなにさんですか?
私:わかりません。
家人:どういう怪我ですか?
私:骨折しているみたいです。

と云う様な短いやり取りがあって119番に通報して頂いた。

消防署には「火の見やぐらの前で待つ」と伝え、その家人を現場まで案内して行って付き添って頂き、私は引き返して火の見やぐらで待つこと20分、ようやく救急車が到着した。
小高い山の稜線に近い場所だから、麓の町からは時間が掛かるとは思ったが、それにしても随分待たされた気がした。

ショック症状を起すと危険だから「大したことないですよ」と一応励ましたものの、時間が経っているから出血の具合と年齢が年齢だけに心配だ。

救急隊員を現場に案内して行き、婦人の様子を見たら意識はしっかりしていたので一安心。隊員は怪我をした婦人に聴こえない場所で私に「大腿骨の解放骨折です」と言っていた。
後はプロに任せて帰路・・・というより先を急ぐ。これから麻績に下り、上田、丸子、白樺湖、ビーナスラインと周って帰るのだ。

私:それじゃお大事に。
婦人:ありがとうございました。どちら様ですか?
私:名乗るほどの者じゃありませんから(^^)。

MCの所に引き返そうと歩いて行くと、先程119通報してくれたご婦人が追いかけて来て、お礼をしたいから是非お名前と電話番号教えて欲しいと言う。

書く物を持っていなかったから「いいですいいです」と断ってその場を後にした。
走りながら、「救急隊員は発見者から事情を聞かなくても良かったのかな〜」等と考えながら、初老の婦人が適切な治療を受け、再び元気で農作業が出来るようになることを祈りつつビーナスラインに向かった。

MCの進行方向約20mの下り坂の途中に初老のご婦人が座っていた。此処からは死角で見えない。


それにしても・・・・偶然は重なるものだ。いつものお気に入りのワインディングが土砂崩れでなかったら、道を間違えていなかったら、MCがSRXでなかったら、RC30やBMWだったら絶対に乗り入れなかった田圃の畦道。

自分で言うのも変だが、この偶然が無かったら、あの初老の婦人は家族が異変に気づくまであの枯れ草の坂道に不安なまま何時間も座り続けて居たに違いない。気温も低く、悪くすると命を失う恐れさえあったと思う。

買ったばかりのSRX。君は人命を救ったかもヨ。



2004/11/04
宿の仕事が一段落ついたと言っても、雪が来てスキーのお客様をお迎えするまでにしておかなければならないことは沢山ある。
数日前から建物の木部にキシラデコールを塗る作業を始めた。終了までには好天で4〜5日は掛かるだろう・・・・ということは、いつ道路に塩が撒かれてもおかしくないこの貴重な時期、MCに乗れないということになる。
MCばかりではなく、宿屋のオヤジは建物のメインテナンスだってするのだ。


・・・・で昨日は例のホサカさんがR100GSに乗って現れたので、これ幸いに作業をサボって走りに行って来た。おまけに写真まで撮って頂いた。

数日前にも道路がウエットになる程ではないが、パラつく雨の中殆どワインディングばかり150Km走っていたので、それも含め今度はじっくり観察したから、このMCの性格が多少分かりつつあるような気がした。
MCは空冷単気筒608cc。

ファーストインプレッションは、とにかく「非力だな〜」と「パワーバンドが狭い」だったが、昨日もその印象は変らなかった。

実用回転域はやはり3000〜6000rpmの3000rpmしかない。
3000rpmでは5速で約80Km/h、6000rpmでは160Km/hとなる筈だが、今の所5200rpm位で140Km/hが精一杯。
使える回転域は狭いものの、ギヤを適切に選べば全く問題無く走れる。

単気筒なのにキャブレターがプライマリーの強制開閉式とセカンダリーの負圧式の2個あり、強制開閉式はレスポンスの向上、負圧式はラフなスロットルワークでもエンジンがぐずつかないようにする為のアイデアかもしれない。

セカンダリーはスロットル開度1/6〜1/5位から開き始めるから、一般道を淡々と走っている状況ではプライマリーだけが働いているみたいで、燃費も購入以来25Km/Lと良好。

左がプライマリー。ちなみに燃料タンクを外しても、キャブを含めタンクの裏側も非常に綺麗で、やはり前オーナーは雨天走行をしていなかったと思われる。

購入当初はキャブが2個あることも片方が強制開閉式ということも知らなかったから、ついスロットル開度の割には非力だと思っていたが、大きく開けるとそれなりのパワーが出て来たので一安心。

単気筒に乗ってみると、いろんなことが見えてくる。
MCはマルチシリンダーの高回転高出力が当然と思っていたし、それについて何の疑問も持たず今日まで乗ってきた・・・・が、実はそれはとても凄いことなんだということを、このシングルに教えられた気がした。

同排気量でより高出力を求めるなら、2気筒より3気筒、4気筒より5気筒6気筒・・・というのは理解していても、それは単に高出力を可能にしたばかりでは無く、実用回転域を大幅に拡大したと言うことの方がメリットが大きいと、今更ながら気がついた。

現に小排気量直列4シリンダーのCBR250RRは、6速で3000rpmから17000rpmまでの14000rpmをストレス無くカバーするし、V4シリンダー750ccのRC30は、6速2500rpmから125000rpmを実用回転域としている。
これが何を意味しているかというと、回転数がこの範囲であれば、シャクルことなく加速するということであり、例えギヤ選択が不適切であっても、余裕を持って適切なギヤにシフトすることが出来る。つまりマルチシリンダーを採用することにより、パワーもさることながら、ドライバビリティーが大幅に向上したのでは?。


タコメーターを見ていなくても、右手をヒネリさえすればいつでも求めるパワーを取り出せるMCに慣れていたから、このシングルのパワーバンドの狭さは逆に新鮮な感じがした。
うっかり回転を落とし過ぎていると(それでも5速で60Km/h以上!)、開けた時にシャクって加速もしないから、ついタコメーターを頻繁に確認するようになったし、いつもと同じ道でもギヤシフトの回数は確実に増えた。

マルチは過回転を防ぐ為にレッドゾーン付近を、シングルは回転が落ち過ぎないように低回転域を注意するのがタコメーターを確認する時の違い。

現在の600ccマルチはRC30のパワーもハンドリングも遥かに上回っているというのに、この時代あえて空冷単気筒に乗るのは時代錯誤も甚だしいとは思うのだが、モーターサイクルの原点を知ることで、これまでのMCライフがいかに恵まれていたかを改めて実感した次第。

シングルの気難しくて融通の利かないMCに乗って山道を走っていると、ギヤ選択さえ合っていれば、タイトコーナーがやけに楽しいことに気づく。

Photo by Mr.Hosaka

RC30やR1100Sでも勿論楽しめるのだが、やはり本領は先月走った中国自動車道の様な高速コーナーで発揮されるのに対し、この単気筒は低速でもモーターサイクルライディングの醍醐味を味わえるような気がした。

もっと距離を走り様々な状況を経験しないと単気筒のなんたるかは分からないのだろうが、車体デザインも含めとり合えず不思議な魅力にハマりそうになっている。

Photo by Mr.Hosaka
お気に入りの木崎湖を一望出来る高台にて。こういう場所と季節にはシンプルなMCが良く似合うような気がする。

2004/10/26
衝動買い(^^;平成6年製の単気筒600。

このMCはデビューしてからずっと気になる存在だったが、「欲しい」とまでは思わなかった。
しかし生産が中止された後も、どこかで見るにつけ「いいな〜」と思っていて、いざその気になって探すと、どれも状態が悪かったりモディファイされていたりして、イマイチ購入に踏み切れなかった。

ところが、先日R1100Sのタイヤ交換をした店にこの600が並んでいた。
あまり期待もせずに近寄ってみたら10年前のMCにしてはとても良好なコンディションに見えたので、すかさず店長に詳しい内容を訊いた。買った(笑)

状態:

プラグコードがノロジーに交換されていた以外後はフルノーマル。
エンジンは一発(3発か^^)でかかり異音無し。
外観に傷無し錆び少々。
ステップ、アンクルガード、ハンドルグリップ等に磨耗無し。
走行6200Km。
タイヤ新同。
どこを見てもヤレた感じ無し。

前オーナーの走り方や使用状態を推測すると:

走り方は大人しく丁寧だった。
メインテナンスは自分では行わず、ショップでやっていた。
保管は屋内。
雨天走行はしなかった。
ロングツーリングはしなかった。
モディファイに興味はなかった。

特に車体で一番傷が付き易いアンクルガードと、タンクのニーグリップ部分が無傷(擦れた形跡が全く無い)とういのは驚き。
但し、殆ど新車のコンディションを保っているのに、唯一チェーンが真っ黒く固まったチェーンオイルのテンコモリで、購入以来一度もクリーニングした形跡が無かった。きっと手を汚すのが嫌だったのだろう。

こうして細部を観察していると、前オーナーがどんな性格でどんなMCライフを過ごしていたか判るような気がして面白い。



で・・・・昨日納車だったので友人の車に乗せてもらって取りに行った。
早速乗って帰ってきたのだが、約55Km走っての感想(ワインディング含む)。

まず608ccもあるとは思えない程非力。2000rpm以下、特に5速60Km/h以下は全く実用にならない。
2000rpm以上ではそれなりの加速はするものの、それは110Km/h程度までで、それ以上はエンジンの回り方が重くなって気持ちよく走ると言う訳にはいかない。場所が上り坂(5%位)だったからかもしれないが最高速は120Km/h。
同じ道でもCBR250RRは140Km/hに到達するから、如何に非力かが判る。

低回転からパワーピークを超えるまでストレス無く一気に吹け上がるRC30やCBRに慣れていたから、このシングルの回り方には大いに興味が湧いてきた(^^)

車体は軽い割りにしっかりしていてハンドリングや安定性は良好。だたしワインディングでRC30のつもりでクイックに切り返すとフロント周りが多少ヨレる感じがするから、「丁寧に扱ってチョーダイ」とMCに諭されている気がする。

3000rpm前後さえ保っていればそこからの加速に不満は無いし、60〜90Km/hで回れるワインディングはトラクションを掛け易いから安心して楽しく走れる。但しパワーピーク近くまで回ってしまうようなコーナーではトラクションが希薄になってMCが不安定になるような気がする。

メカノイズも排気音も拍子抜けするほど静かで「善良なMC」という感じ。
乗る人が乗ればシングルは速いという話も聞くが、何に対してどういう条件で速いのか分からないし、少なくとも自分の技量ではこの非力なMCをRC30以上のペースで走らせることは出来ないと思う。

しかし、今日は雨で昨日短時間しか乗れなかった割には不思議な魅力を感じたし、それがどこから来るのかも分からないが、これは景色を楽しみながら、中低速のワインディングを平和な速度で遊ぶにはもってこいのMCだと思った。

購入早々モディファイの計画書が頭のなかをヒラヒラし始めたゾ・・・・・いかんいかん。
・・・・って、先ずお決まりのオイルクーラーからかな〜。

短気頭(^^)608cc。タコメーターが機械式というのも泣かせる。

中古だから仕方ないとは思うが、取り扱い説明書が無いから不便。
標準のプラグでさえ分からないし、工具袋には親切にシックネスゲージまで入っているのに、バルブクリアランスも分からない。
もっともシックネスゲージは錆びていて使えないけど(^^)

本来の宿(^^)の仕事は一段落ついたし、今日は雨だし、一通り各部のチェックをした。
タコメーターケーブルと速度計のケーブルの清掃とグリスアップ。案の定両方ともこれでよく切れなかったものだと感心する位古いグリスが固まっていた。

チェーンの清掃は大仕事だった。串団子に硬くて黒いゴマダレが「これでもか!」という位塗りたくってあるみたいで、なかなかチェーン本体が現れないのには閉口した。
注油だけはマメにしていたみたいだが、いくらなんでも2サイズ大きいのでは?と思わせるまで太らせたらいけないだろう。現れた本体はスリムだった(^^)

走行距離が少ないから当然だとは思うが、オイル管理をしっかりやっていたらしく、ロッカーアームカバーの内側にスラッジの付着は無かった。

各部のネジ類が一度も回された形跡が無いのも嬉しい。ショップではオイル交換とチェーン調整、それにタイヤが新しかったので、その交換位だったのだろう。あとノロジーか。

外観は新車同様でも、やっぱりそれなりの年月が経っているから、気がついた部分には手を入れていこうと思う。


2004/09/24
9月21日は感激の一日だった。
若き日のあこがれ、CB750についに乗ることが出来たのだ。

RC30が自分の人生に大きく関り、そしてそれ無くして今があり得ないこととは別に、自分の中では常に孤高の存在だったモーターサイクル「シービーナナハン」。

これが発売された当時から現在まで、思い返してみれば雑誌等の写真でしか見たことが無かったから、実車が目の前にあり、しかも乗ることが出来るとは夢にも思っていなかった。

乗せて頂いたMCはシービーナナハンのシンボルでもある4本マフラーが集合のショート管に変更されていたり、エアフィルターがK&Nだったり、細部にアフターマーケットのパーツが使われていたりして、残念ながらオリジナルではなかったが、マシンコンディションは良好だったからそんなことは些細なこととも思えた。

集合管から吐き出されるエキゾーストノートは、以前一度だけ走り去る姿を目撃した時の「フォ〜〜ン」というのとは違っていたが、意外とコンパクトな車体にもかかわらず、メカノイズと共にその迫力はとても750ccのものとは思えないものだった。

スロットルレスポンスからはクランクシャフトが重量級であることを覗わせたものの、低回転から充分なトルクを発生する大排気量車にこそふさわしい重厚な回り方をする。

ハンドリングは意外に素直で、慣れるに従い次第にペースを上げて峠道を走っていると、このMCが誕生した時代にタイムスリップしたかのような不思議な気分に支配されていた。

中古車でせいぜい3万円程度のMCしか乗れなかった時代、シービーナナハンを手に出来た幸せな人達のモーターサイクルライフは一体どんな感じだったのだろうか?と当時に思いを馳せ、感慨に浸りながらも、このMCが現在でも充分通用するどころか、その魅力が全く色褪せていないことに改めて感心した。

例えば・・・かつて好きだった人に30年ぶりに再会したら、自分のことは棚に上げて「がっかりした」という話はたまに聞くが、このモーターサイクルはそうでは無かった。
若さゆえ自分にとって何が大切なのか、物事の本質を理解できなかったり、少しの勇気が足りなくて大切な人を失った苦い経験は誰しもあるとは思うが、今日は当時にも増して魅力的になっていた人に再会出来た気分だった。

島崎さま貴重なMCお貸し頂きありがとうございました!!

Photo by Mr,Hayami

2004/06/08
北海道行きを前にR1100Sの点検/整備に取り掛かった。
エンジンオイルの交換。
気になっていたファイナルギヤドライブからのオイル漏れは前回チェックした時から約2000Km走って1cc程度と少ないのでヨシとする。
タイヤも交換して3000Kmだから全く問題ナシ。

磨耗したリヤブレーキディスクを交換。
前後ブレーキパッドの残量も充分。
バッテリーは6年目とは思えない程全く好調。

先日ステンチューンマフラーのバッフルを抜いて走ってみたのだが、明らかに中低回転域でトルクが落ち込み、立ち上がりでのツキが悪く、良く言えばマイルド、悪く言えばカッタルイ感じがしてウルサイだけで疲れる割りには得るものが無いし、燃費も悪化。何故か3〜4000rpm辺りでハンドルに気になる振動が発生するので元に戻した。

ガソリンが高騰したこともあるし、北海道は燃費30Km/LのCBRで行くか?(^^)
本当はRC30で行きたいのだが、問題は積載性。


2004/05/20
5月12日にRC30の車検に行って来た。
11日、一冬食堂の一角に鎮座していたRC30は、キャブレターのフロートチャンバーをカラにしておいたお陰でセル5〜6回であっけなく始動した。


6ヵ月ぶりのRC30で早速近所のワインディングを走ってきた。タイヤは昨年の11月に替えたぱかりの新品パイロットスポーツ。
「やっぱりサンマルはいいな〜」もうすこしで9万キロになろうとしているのに、掛け値なしの「ゼッコ〜チョ〜〜ッ」
あまり遊んでばかりいると整備の時間が無くなるので、200Km位走って帰ってきた。

マフラーがKERKERだったのでこれを純正に戻し、リヤタイヤも18インチに戻した。前回の車検ではヘッドライトの光量が不足していたので高輝度のランプに交換。
12ヶ月点検項目、ブレーキキャリパーボルトやアクスルナットは勿論、各部ピンチボルト等々、重要保安部品に関する部分を慎重にチェックする。なにしろ命を預けている乗り物だから、ハンパな点検で済ますことなど出来ない。


車検場ではスーパートラップを付けたウルサイSRが問題なくクリアしていたので、割と静かなKERKERを交換する必要は無かったのだが、昨年の秋の転倒でマフラーが凹んでいたことや、低速トルクの不足が気になっていたので交換した。
リヤタイヤを18インチにしたのは単純に光軸調整が面倒だからで、17インチマグホイールでもOK。


この4番が2輪専用の検査ライン。

検査場に来るのはR1100Sを含めても2年ぶりだから要領を忘れていて、先に入った前輪速度センサー、1灯式のSRのままだったから、前輪をローラーに載せるといきなり速度計のチェックから始まったのでアセッタ。
「もう一回やり直せばいいや」と思ったが、それでも一応ローラー上のホイールが回り始めたのを見ていて、「40Km/hはこんなもんかな?」と思ったところでフットスイッチを放したら、ナントッ!判定は「○」。

ブレーキ検査の後問題の光軸/光量の検査。
2灯式のRC30で1灯式の検査は当然「×」だろうと思っていたが、これも判定は「○」。ドーなってるの?
あっけなく検査は終わり、新しい車検証を受け取って帰路についた。

帰りは山道を走りたいとも思っていたのだが、リヤタイヤが15年前の純正BSサイロックスで、車検時のみに使っていて走行距離は1000Kmに満たないものの、とてもワインディングを楽しめる状態ではないので、おとなしく帰宅した。

帰って早速リヤホイールを17インチに戻し、再び各部をチェックしたら右フロントフォークからけっこう大量にオイルが漏れていた。
昨年までは少し滲む程度だったので「マーいいか」だったのだが、いよいよシールの交換をしなくてはならない。
購入3年目でフォークを曲げてしまい、新品に交換以来14年間も漏れなかった訳だから、某ドイツ製高額MCに較べたら上出来というものだ。

フォークシールドライバなどある訳ないので、外径50mmのエンビパイプを買って来た。これでシールを打ち込むのだ(^^)
シール交換はフォークを分解してオイルも抜かなければならないから面倒くさい、オイルは近い内に買いにいこう。


2004/04/29
24日は恒例のクマツーの皆さんにお越し頂き、いよいよMCシーズンが始まった。
2泊目は浜名湖館山寺で、この日を楽しみにしていた私も参加させて頂き、今シーズン初のツーリングとなった。


前日は名残雪に見舞われMCは雪化粧(4/25朝)。

前日からの降雪が波乱の幕開けを予感させる?
この日のために入念に(^^)整備しておいたCBR250RRは絶好調!

豊科ICから高速に乗った途端M本さん(スパーダ女性)が全開をカマして見えなくなる。
諏訪湖SAで一端集合ということもあり、自分としては高速道路はあまり飛ばしたくない方なので100Km/h前後でゆっくり走ろうと思っていたが、前を行くS水さん(FZ1000)が「追走しろよ」というような素振りを見せて追い越し車線に出たので、ついフラフラと誘いに乗ってしまった。

このオジサンのMCはステップが磨り減って2/3程度に短くなっているのを見ているし、うっかり誘いに乗るとろくでもないことが起きそうな気がしていたから一瞬止めようと思ったが、右手が勝手に動いてストッパーにあたってしまった。

若干登り勾配なのか6速で16000rpm程度しか回らないが、それでもパワーピークの15000rpmを越えて回っているので調子は悪く無い。

日曜日でもあり車は若干多く、追い越し車線で4輪に追い着いてパスした後の加速がかったるいが、S水さんは私に合わせて速度を調整していてくれたみたいだ。
気がつくと、後ろには赤いMCがぴったりついている。ナント還暦を過ぎたOクマNRだ。
レースでの優勝経験があったりHRCのレース活動の総帥だったとは云え、そろそろ目も霞んで来ているだろうし、自分のことは棚にあげて、いくらなんでも「速すぎじゃネーカ?」と思った位だ。
本人にしてみればオーバル4発750ccの前を250ccが走るなんてチャンチャラ可笑しくて、「笑わせるゼッ」と思っていたのかもしれない。

S水さんに引っ張られて塩尻峠の登りにさしかかると、全開をカマしてすっとんでいったM本スパーダに漸く追い着いた。
Vツインのスパーダなんか同じ250ccとは云え、CBRの前じゃ「チョロイもんよ」とたかをくくっていたら、これがなかなか追い越せないのだ(;;)

平地ならともかく、かなりきつい登りだから、パワーウエイトレシオが悪い83Kg+CBRより4?Kg+スパーダの方が有利カモ?と思ったが、5速にシフトダウンしてなんとかパスすることが出来た。ヤッパCBRは「エライ!」。

諏訪湖SAでM本さんが私に抜かれたことを悔しがっていた(^^)。
この女性は250以上の排気量には乗らない方が良いと思ったのは、高速は全開で走るものだと思い込んでいるからだ(・・;
オソロシー。

自分のミスで迷子にしてしまったK原さん、K藤さん、K松さん・・・の到着を待って、諏訪ICからいよいよ「Oクマさん下見完了お勧めR152」を浜松に向けて出発。

ICまでの間でK原さんのMCにクギが刺さってパンクしてしまい、K籐さんのパンク修理キットで手当てするも直らず、皆さんに先に行ってもらい、K原さんと私はガソリンスタンドで修理してから遅れて出発した。

R152はOクマさんお勧めだけあって、「早春賦」の歌詞がピッタリの風景。
先行するK原CBR600Fのタイヤから空気漏れは無いみたいだし、爽やかに乾いた空気の中を遅咲きの桜、芽吹きはじめた木々、鮮やかな新緑を楽しみながらのワインディング走行は、MCライディングの醍醐味ここに極まれりと云ったところ。

大鹿村の手前で高級ミニバンが不自然な格好でガードレールに突き刺さっていた。もう少し勢いがあったら土手下に転落していたことだろう。
乗っていた中年夫婦に怪我は無かったみたいだから不幸中の幸い。事情を聴いたら「砂で滑った」と言っていたが、どうも急カーブに気づくのが遅れたみたいだった。

携帯は圏外なので大鹿村の公衆電話でJAFにレスキューを依頼してあげてから昼食にした。
地蔵峠を下ったあたりで丁度昼食を済ませた先行メンバーに合流し、再び全員揃ってのツーリングが始まった。

国道が途切れ、県道の青崩峠にさしかかった時、K藤R1がストールしてしまった。彼の後を走っていたのは他にOクマNR、S水FZ1000、自分。
「電装関係が怪しいのでは?」Oクマさんはじめ皆の意見は一致したが原因は不明。そこに我々が遅いので心配したI藤モトマーチンCBXが引き返してきた。

I藤さんが怪しいと睨んだメインスイッチをいじっていたら何故かエンジンが掛かった。
ひとまずメデタシといったところだが確かな原因は不明。いつ再び止まるか分からない不安を抱えたまま出発。
一件落着(^o^)とOクマNR、S水FZ1000、I藤モトマーチンCBXは遥か彼方にカッ飛んで行ってしまった。

タイトなワインディングが続いているので、コーナーリング中にストールでもしたら転倒するカモ?だからK藤さんは慎重に走らざるを得ない。念の為にK籐さんの後に従いていたのだが、峠を登り切るまで快調に走っていたのでひと安心。

このまま館山寺まで無事辿り付いて欲しいと思ったのも束の間、降りに掛かると再び不調の様子。動いたり止まったりを繰り返しているみたいだ。本人は相当アセッたことだろう。
幸い民家も多くなってきたし、いざとなれば預かってもらってCBRのタンデムで行けばいいと思ったら少しは気が楽になった。

何とか調子を取り戻したR1は天竜市のコンビニで待っていてくれたメンバーと合流し、アルピーヌ一泊組を浜松西ICまで送った後、無事館山寺の国民宿舎に辿りついた。

この時又ハプニング!館山寺宿泊予定のK松ドカ74?が居ないのだ(・・;
浜松西ICでと別れる際、一泊組O谷CBR600(女性)の後についフラフラとついていってしまったらしい。オイオイ(^^)


宿にはOクマさんに脅されて(^^)参加してくれた黒田さん(元YAMAHAレーシングチーム監督)と平さんが待っていた。
豪華過ぎる?国民宿舎は浜名湖を見渡せる絶好のロケーションにあって、民間の宿屋のオヤジとしては例によって複雑な心境。夕食と二次会は大いに盛り上がった。


26日も快晴
初日の夜の寝不足と昨日の疲れで久し振りに爆睡し、目覚めたのはナント8時近くだった。
朝食を済ませ、9時40分帰路につく。

K原さん先導でR257からR153を飯田に向けて走る。
途中マシン不調で東名直行のK藤さんからK原さんの携帯に、「ついにR1が息絶えた」との連絡が入り、K原さんは茶臼山道の駅からレスキューの為に引き返した。

ここからはI藤モトマーチンが先導、超快適なR153を心置きなく楽しんだ。
皆さんとR256との合流点でお別れした後は、ソロで妻籠宿向かいR19→木祖村→走り慣れた県道を奈川村→梓川村と走って4時30分無事帰宅。

久し振りに走ったR256妻籠宿までの29Kmは、超快適な道路に変身していてビックリ。タイトなワインディングを楽しみにしていただけに、肩透かしを食らった感じか?

久し振りに平さんとも再会でき、あの黒田さんともお会い出来たし、還暦過ぎのジジーがNRをこんなに速く走らせてよいものだろうーか?と思う位元気なクマさんを見て安心したし(もっとも最近完成したばかりの本物の戦闘機YAK9のパイロットだがね(・・;))、とにかく色々あって話題テンコモリの愉快なツーリングだった。
何と言ってもスパーダの全開ネーチャンにはオドロイタな〜(^^;

宿屋のオヤジが「こんなに楽しくていいのかヨ」と思った次第。

皆さんありがとうございました。



2004/04/07
スキーシーズンが終わって寂しい気分になっていたが、これからはMCシーズンが始まるじゃないか!

RC30はまだ食堂に入れたままなので、先ずR1100SとCBR250RRのエンジンを目覚めさせた。

R1100Sは昨年ファイナルギヤケースからのオイル漏れが発覚して以来約5ヶ月ぶり、CBRは約4ヶ月ぶりのお目覚め。
両車共事前にバッテリーを充電しておいた。

R1100SはZIPの効果もあってか、あっさり始動して安定したアイドリングを保っているし、ブリッピングでも絶好調を窺わせる。
CBRはフロートチャンバーにGASが満たされるまで時間が掛かるのか、なかなか始動しなかったが、バッテリーに充分余力があるうちに始動した。

いつもだとエンジンがかかってもオーバーフローが発生してキャブの掃除がお決まりだったのだが、今年は全く問題無く回っている。
やっぱり長期保管にはいる時は、面倒でもフロートチャンバーからのGAS抜きは絶対必要だと思った←ジョーシキだって?(^^;

空気圧をはじめ、一通りのチェックを済ませた後、早速R1100Sで近所を走ってきた。

駐車場にも残雪はタップリ

久し振りのMCはやはり緊張するし走り方もギコチないが、お決まりのワインディングに入る頃には次第に感覚が蘇ってきて、いつもと同じ調子で走れるようになった。
とは云っても春は路面が砂っぽいのと、路肩の残雪から流れ出る水で濡れたりしているから慎重にならざるをえない。

取りあえずセンスタが接地する所まで寝かすことが出来たので、まだ気力は衰えていないことが分かって一安心・・・バカッ(^^;。
深いバンク角では微妙なコントロールやMCの僅かな挙動にも神経を遣うから、一度確かめておけば後はそこまでしなくても、安全マージンをとって走れると思っている。

55歳ともなると、こうでもして確認しておかないと、「自分は衰えているのではないか?」と不安なまま混合交通の中に入って行くのが怖いからだ。

でも注意力は散漫になっていて、レッドラインを超えて2度目のバルブサージングを犯してしまった(泣)
エンジンは大丈夫そうだった。

アルプス展望道路を残雪のまぶしい(本当!)北アルプスを眺めながらノンビリ走っていると、「あんなとこ滑りてーな〜」と思いながらも、「ヤッパMCっていいですね〜」となる。

帰ってからファイナルギヤケースからのオイル漏れをチェックしたら、200Km走った割にはそれ程ひどくなかったので、やっぱりこのままにすることにした。



2004/02/03
BMWR1100Sのリヤホイールドライブからのオイル漏れは修理しないことにした(^^)
聞くところによると、インプットシャフトのオイルシールからのオイル漏れのトラブルは、定番というよりむしろ漏れない方が稀という位多発するらしい。

ここはブーツでカバーされていて、漏れているかどうか外観からは判らないし、タイラップを切ってまでいちいち中を確認する人は少ないだろうから、あまり問題になっていないのだとは思うが、もし開けてみれば水が入っていたり、オイルが漏れていたりしてビックリするカモ。

マーこの程度でビックリしていたら「BMWには乗れないなー」と思う話は買った後で(;;)沢山聞いているから驚きはしないが、購入前の巷の評判や車両価格のことを考えると、何か釈然としない気分にはなるというものだ。

BMWが対策部品で対応していない以上、修理しても又いずれ漏れる。つまり修理は「ムダ」という訳。
考え方さえ切り替えれば、べつに大した問題じゃないとも思えてくる。
オイルが減れば注ぎ足せば良いし、時々ブーツの中に溜まったオイルを排出すれば良いだけの話だ。むしろユニバーサルジョイントが潤滑されて、かえって好都合かも←ジョーダン。

前回ベアリングの修理から2万キロ走って漏れは100cc(結構大量だとは思う)位だったから、考えようによっては少ないとも言える(^^;。それに63000Kmを走っていると、いろんな意味で吹っ切れて来ているから、次第に「動いているだけマシじゃねーか」と考えるようになってしまった。

これが新車だったり(新車の3割は既に漏れているという話も聞く)、ハブシャフトのシールから漏れたらこんなことは言っていられないが、走りも旅の友としても良いモーターサイクルであることは確かだし、充分楽しい思いをさせてもらったから、これからはオマケみたいなもんだと思えば諦めもつく・・・・・つかないか(^^)

それにブーツを外しさえしなければ分からなかった訳だし、「知らぬが仏」状態で何も不都合を感じなかったからこれでEのだ。

とにかく修理はしない。この決断は山梨のHさんの影響