2018北海道夏至ツーリング |
2018/06/16 今年も北海道ツーリングの季節がやって参りました。 表題通りの夏至ツーリングですが、この時期を選んだのは言うまでも無く、一年で一番日が長いからであり、その気になれば明るい内に16時間も走れるメリットは何物にも代えがたいものがあるからです。 今年は江口さんのリクエストでモーターサイクルは26年モノのSRXで参加することにしました。 昨年からフェリーの出航時刻が一時間遅くなったことで、いきおい出発時間も遅らせることが出来、寝不足気味だったこれまでより精神的にも肉体的にも余裕が出来ました。 雨降りなのでレインウエアを着用して5時頃の出発となりました。 ウエットのR8は走る気にならないので、糸魚川から北陸道を北上していると次第に雨は小降りになり、柏崎からはいつもの様にR352の快走路「日本海夕日ライン」を新潟に向けて文字通り”快走”しているうちに雨は止み道路は乾いてきました。 少し気になっていたものの、見過ごしていた滝を見学したりして余裕をカマしていたら、フェリー乗り場到着は10時を過ぎてしまいました。 フェリー乗り場には既に江口さんもイトーさんも飯田さんも到着していて、大抵は一番乗りだった私が最後になってしまいました。 今回参加のモーターサイクルは、シングル3台とツインが一台となかなか渋い構成で、中でも異彩を放っているのが江口さんのSRX。 一見して私のSRXより10Kg以上軽量なのでは?と思えるもので、前後ホイールのマグネシューム鍛造製から始まり、チタニュームパーツがふんだんに使われていてとにかく美しい仕上がりは眺めていて飽きないと言うシロモノ。 飯田さんのSZRも方々に使い勝手向上の為の手が入っていて、マシンに込める愛情が伝わってきます。 今回はGT1000を駆るイトーさんのコースアレンジなので、私は宿の手配だけで気楽なものです。 乗船した後ツーリングコースのブリーフィングとなりましたが、地図上に引かれた計画ルートは、ザッと見ただけで一日500Kmは下回らないのでは?と思えるもの。 これまでだったら全く平気で走ってしまう距離にも関わらず、いざ地図上に線を引かれると「こんなに走るのか?(汗)」とビビッてしまったのは年齢の成せる業か(^−^;。 新造船は全て個室になってしまったので、話はパブリックスペースでしか出来なくなったのは不便。 それでもいつもの様に北の大地に思いを馳せて、船上の時間はマッタリと過ぎていきました。 今日の走行距離 : 226Km 2018/06/17 3時30分に目覚め、そそくさと外の様子を見に行くと青空が出ていて、これだけでも今日のツーリングは大成功の予感。 昨年から就航した新造船には二輪車専用の部屋が用意されていて、モーターサイクリストには嬉しい配慮。 今回はイトーさんの仕切りなので、後をついていくだけでEとなれば、精神的なプレッシャーの無い北海道ツーリングは初めての経験。 イトーさんの速いペースについていくのに気を遣うことはあっても、お陰でライディングを楽しむことに集中出来ました。 小樽港を出発し、いつものR231を北上し、厚田村のセイコーマートでいつもの様に朝食を摂り、いつもの様に青山方面に向かいます。 この峠は地元のライダー達にも人気のようで、スポーツライディングを楽しんでいるモーターサイクリストを見受けました。 青山からは初めて走る道道28を南下し、岩見沢市から道道38を夕張市に向かいます。 この頃から空模様が怪しくなり始め、峠は霧に包まれてシールドが曇り、折角のワインディングは楽しめなかったのですが、8時には夕張炭鉱到着。 ガソリンをチャージした後、シューパロ湖に沈んだR452の旧道や立ち木を見学。 芦別から美瑛町に抜ける道々70は途中から砂利ダートが10Km以上続き、各車難儀しているのを尻目に、私は一足先に舗装路に辿り着き待機。 スキーでの横ズレ感覚が身についているせいかどうかは定かではありませんが、ダートでのテールスライドは平気なので、モーターサイクルが埃だらけになるのに抵抗はあるものの、ダート走行はあまり苦になりません。 ダートを乗り切った後は上富良野八景を見学。 此処は初めて来た場所で、この前後がアップダウンの続く直線になっています。 この後道々291を十勝岳方面に走り、白金を通って道々966を北上、途中にあるインフォメーションセンターに併設されているハンバーガーショップで昼食。 日曜日のせいかお店は混んでいて、ファーストフードにもかかわらず、ハンバーガーにかぶりつけたのは一時間以上経過後。 量も味も満足だったけれども、コーヒーとセットで1400円もすれば当然か?。腰掛代わりの石積の上には青大将?が鎮座したりしていて、なかなかエキサイティングなお店ではありました。 ダートで時間を使ったり、昼食で1時間ロスしたりで、この分だとイトーさん計画の音威子府から中頓別浜頓別幌延を周り、宿泊地中川町に至るコースは無理カモ。 旭川市の西側を北上し道々72を幌加内に向かい、そこからR275を北上して美深に向かいます。 添牛内で休憩と記念撮影。 この頃(3時)から空模様がかなり怪しくなり、雨粒も落ちてきましたが、イトー氏の判断でレインウエアは着用せずに出発。 朱鞠内湖の手前から雨粒の数は増え始め、殆ど普通の雨降りになり道路も完全に濡れて来ましたが、イトー氏は止まる気配を見せずに走り続け、ウエアから沁みこんだ水がTシャツを濡らし始めた頃雨は止みました。 イトー氏は頻繁にスマホで雨雲をチェックしている様子で、この先の美深以北が乾いていることを確信していたのでしょう。 今日の宿泊地は昨年同様中川町のアクアリズイング。 R40を坦々と走り、やはり音威子府で右折はせずにそのままR40を中川町に向かいます。 宿に入る手前でガスチャージしてから5:30分ホテル到着。 実はこの日、私のSRXのマフラーに謎のオイルが付着しているのを発見(><;。原因はクラッチカバーのネジが一本緩んでいて、その隙間からオイルが滲み出ていたからで、低頭ボルトに交換した際閉め忘れた様です。 GSで購入したパーツクリーナーでオイルを流した後は、全く滲み無し(^^)。 完璧に整備してきたつもりでも、つまらないトラブルはあるものだと少々落ち込んだ次第。 地図(5枚)提供はイトー氏 今日の走行距離 : 563Km 2018/06/18 夜中降り続いていた雨も5時前には止んでいて、今日は雨の心配はしなくて済みそうだし、これから向かう北海道では五本の指に入る知駒峠も多分乾いていることでしょう。 今日の目的地は斜里。 峠知駒の次は森林と牧場とが交互に現れそれを縫って走る極上のワインディングが延々と続く道々120を南下します。 道々541→道々583を北上していくと、知駒峠方面はガスに覆われているし、水滴に近いガスでウエアが湿気てきたので、峠での快走は諦めつつも、いくばくかの期待を込めて道々785に突入。 やはり路面はセミウエットで、スカッとした気分で走る訳にはいかず、いきおい慎重になります。 知駒峠 イトー氏飯田氏江口氏私の順で続きます。 この後道々の森林浴ワインディングをたっぷり楽しんでから、一旦オホーツク海に面した雄武に出て興部町でガスチャージ。 再び内陸に入り西興部から滝上→遠軽へと向かいます。 滝上→遠軽間のワインディングはコレマタ五指に入る快走路。 この頃になると雨の心配は皆無になり、この後向かう能取岬も期待大。 遠軽ではもう定番になってしまった回転寿司トリトンで昼食。相変わらず満足の逸品でした。 能取岬は曇っていましたが、いつ来てもこの景色は心に沁みてきます。 今から20年以上前、偶然にこの岬を発見した時は、此処に座り込んで呆然と海を眺めていても人っ子一人現れなかったのですが、今ではこの先右折したところにある駐車場には外国人団体のバスが止まっていたり、ブンブンうるさいドローンが飛んでいたりで、以前とは随分雰囲気が変わってしまいました。 それでもこの景色はモーターサイクルでの旅情を味わうにはピッタリだと感じています。 能取岬を後にして北浜駅で記念撮影。 此処からは美幌方面に向けて初めて走る道です。 イトーさんはスマホのナビを活用してスイスイと先導して行き、何処をどう走っているのか皆目見当がつかないまま、気が付いたら秘密の農道に辿り着いていました。 秘密の農道を走り切った後は道々102を左折して小清水町から斜里を目指します。 ワインディングも楽しいですが、R334の直線アップダウンの連続する道もこれはこれで楽しいものです。 今日も5時過ぎに斜里駅にあるホテル到着。 夕食は道の駅に併設されている居酒屋で、美味しい魚介類と鹿肉のジンギスカンを頂きました。 今日の走行距離 :527Km 2018/06/19 今日は快晴! 部屋の窓から青空が出ているのを見ると、それだけで幸せな気分になるのはモーターサイクリストが持つ特徴的な生態?・・・・かどうかは分りませんが、とにかく気分は絶好調。 イトーさんの計画によると、今日は知床半島を反時計回りに周り、最終目的地は十勝川温泉。 6:30からの朝食をそそくさと済ませ、初日に購入して此処まで持ち運んできたパーツクリーナを使い切るべく、エンジン周りに残った油汚れを落とし、イトー氏の先導でR244を根北峠に向けて出発。 いつもなら前走車に追いつくやいなや、躊躇無く追い越しに掛かるイトー氏にも関わらず、今朝は前走車に従いて大人しく走っていたのは、幾品川に架かる筈だった旧国鉄根北線(未成線)の10連アーチ橋を探していたからだったのは後で知りました。 登録有形文化財”越川橋梁”跡。 見る限り鉄筋は使われていない(><;様子。 我々が走って来たR244は橋梁を横切る形で通っていて、その両側に橋脚が立っているところからすると、国道を通す為にこの橋脚の何本か撤去されたのだと理解出来ます。 R244は何回も走っていて、この構築物も見た記憶はあるにもかかわらず、これまで気にもせずに通過してしていたのですが、今回イトー氏の”観光もする”一環のお陰で、歴史の一端を垣間見ることが出来ました。 見学後はいつもの調子で走り始めましたが、根北峠を越えて暫くすると正しく怪しい雲行きにになってきて、路面は濡れ初め、ガスが雨に変わった中、ウエアを濡らしながらウトロ側が快晴であることを信じて走り続け、朝絶好調だった気分は今や絶不調。 幸い羅臼に近付く頃には雨は止み、路面も乾いて来たので知床横断道路は楽しめそうです。 今回は五指に入る峠で、走行するメンバーの様子をビデオ撮影するべくカメラを持参したのですが、振動で取り付けネジが緩み、気が付いた時は美味しい部分が終わって既に峠付近の霧の中、映っていたのは自分の左膝とタンクバッグと道路だけというお粗末でした(;;)。 知床横断道路のワインディングが始まって直ぐに、 イトー江口両氏の華麗なライディングを収めているつもりが、こんな映像↓が峠近くまで続いてしまいました(;;) 羅臼岳の山頂は雲に覆われていましたが、案の定ウトロ方面は快晴。 いつもの様に峠で記念撮影後、羅臼側とはうって変わった快晴の青空の下斜里に向かって快走します。 R244とR334の交差点にあるGSで今日最初の給油。 給油時には必ず燃費計算して、なるべく正確な航続距離を把握するようにしています。 そうしておかないと、昨年まではあったGSが今年は廃業していたりと、北海道では安心して走れないからですが、そんな訳で昨日も斜里で給油しているので知床一周は約157Kmであることが分りました。 ちなみにSRXで北海道をソロで走った時の平均燃費は約30Km/Lでしたから、今回の知床一周が登坂部分が短かったにもかかわらず24Km/Lと低迷しているのは、メンバーのイカレ具合が影響しているのは確か。 給油後小清水から藻琴山に登り、屈斜路湖の景色を堪能してから川湯に下り、いつもの様に摩周湖のワインディングを愉しんでから、摩周駅前の食堂”ぽっぽ亭”の豚丼を食すべく向かいます。 この食堂は以前東京都市大学の大谷教授から勧められていたお店で、今回はじめての利用です。 注文したのは普通盛りですが、お肉が丼の縁からはみ出ていて、あまりのボリュームにタジタジ(・−・; この他に大盛りや超大盛り?があって、我々より遥かに大きな丼を平らげているお客さんも居たので、ただただ「スゲー〜〜!」と思った次第。 勿論美味しかったのは言うまでもありません。 30年程前、免許取立てで初心者の家内とツーリングの折、疲労困憊で「もう走れない!」と、弟子屈駅で抗議の座り込みを始めた家内を、宥めたりすかしたりしながら何とか阿寒湖の宿迄ご同行願ったことを思い出しました。 弟子屈駅は駅名が摩周駅に変わっていて、勿論駅舎もお洒落に変身していたので当時の面影は微塵も無かったにも関わらず、30年と言う歳月が思い出にほろ苦さを加えて鮮明に蘇ってきます。 あの頃は未だ三十代だったからね〜〜(−−;。 満腹になって更に出っ張ったお腹をタンクバッグ乗っけてイトー氏の後に続く。 R243を津別峠に向けて坦々と走り、タイトな低速コーナーが続くワインディングを楽しみ、津別からR240で阿寒湖から鶴居村に向かう。 鶴居村付近の道は初めて走る部分もあって、イトー氏の快適ワインディングを繋ぐルート設定は、さすが北海道在住数年を経験したライダーならではのもの。 釧路からは無料開放されている道東自動車道に乗り、イトー氏のペースについて行く訳ですが、燃費が良過ぎる?SRXは薄めのセッティングをしていて、高速道路を長時間走ることは想定していないので、全開では濃い目にしてあるとは言っても、ピストンが溶ける恐怖と戦いながらの走行は実にスリリングてでした。 本別で下り、池田からの道はコレマタ初めて走る道で、帯広の街が近い割りに車も殆ど皆無の快適な走行が出来、突如十勝川温泉街が現れた。 ワンパターンのルートしか走らなかった私はイトー氏の入念なコースレイアウトに感服した次第。 宿は小規模でアットホームな”田園” 大規模旅館のレトルト食品+バイキングスタイルに比べると、地の物を使った手作りの料理は大満足で、特に自家製ソーセージと鹿肉のステーキは逸品でした。 宿に併設された入植当時の資料館?はそれなりに当時の生活に思いを馳せることが出来ます。 今日の走行距離 :539Km 2018/06/20 夕食同様美味しい朝食頂き、出発する頃には雨がパラついて怪しい空模様。 定番のお土産を購入する為に立ち寄った六花亭でレインウエアを着用して、今日の目的地岩内温泉を目指します。 六花亭を後にして直ぐに雨は本格的に降り始めたので、今日はライディングを楽しむのは諦め、坦々と走ることに徹します。 此処まで絶好調でモーターサイクルライディングを提供してくれていたSRXの、雨に弱い紙みたいな弱点を思い出したのは、清水町から新得をパスしてR38に合流する所でエンジンストール(><;。 原因はイグニッションコイルが湿気ることで失火すると言うもの(帰宅後確認)。 以前も北海道ツーリングの折雨天走行で同じ症状が発生し、イグニッションコイルを新品に取替えていたので安心していたのですが、やはり対策が不十分だったことを深く反省。 イトーさんと飯田さんは先に行ってしまい、江口さんがサポートしてくれていたので心強くかったものの、2〜3分程放置すると生き返るので、それを繰り返しながら濃い雨雲に覆われた狩勝峠を超えると雨は止んでいて、イトーさんと飯田さんが待っていてくれました。 同じSRXでも江口さんのは好調なので、何か対策がしてあるのかも知れません。 南富良野では映画 ”鉄道員” のロケ地を観光したり、走るだけのツーリングとは違って少しは大人になったカモ。 映画が上映された当時は沢山の観光客が訪れたと思われますが、我々が立ち寄った時は閑散としていて、此処に限らずこういう施設が観光の目玉として地域経済を好転させ続け得るのかは甚だ疑問。 かなやま湖畔を快走しR237を南下して日高の道の駅で昼食のつもりが混んでいて断念、R274を紅葉山方面に走りながら食事処を探すことにしました。 結局紅葉山まで食事処は無く、イトーさんは夕張方面に右折したので、もしかしたらあの ”レストランおおやま” に行くのかな?と思ったら予想は的中。 いつものラムステーキ250g!でお腹を満たし、一路岩内に向かいます。 凄いボリュームのラムステーキ。お肉もさることながらソースが絶品!。 この時時刻は既に2時を過ぎていて、出発したのは3時近くだったと思われます。 この分だと宿に入る予定の5時には完全に間に合わないので、定山渓レークラインや毛無峠のワインディングは諦め、夕張ICで高速に乗り小樽までショートカットします。 余市のニッカウイスキーの前で記念撮影をした時は既に5時を過ぎていたのと、トーマル峠方面は明らかに雨が予想されたので、R5で岩内温泉の宿に直行します。 ニッカウヰスキー(写真提供イトーさん) 何度も通過している余市ですが、立ち寄るのは初めてです。 老舗の高級旅館をリーズナブルな料金で提供すると言う宿に到着したのは,予定の時間を大幅に過ぎた6時頃で、宿名は ”おかえりなさい” 。 確かに使われている建築材料が上質で高級なのは分りますが、初代?の経営者がこの旅館でナニを目指していたのか定かでないちぐはぐな感じは否めません(^^;。 建物に館名が無い怪しさはあるものの、従業員の方達の素朴な気遣いが感じられて、料金を考えると十分納得出来る内容でした。 おかえりなさいの夕食の後は、毎晩江口さん撮影のビデオを鑑賞してから就寝です。 地図はイトー氏アレンジのルートプランで、赤線がショートカット、×が割愛したルート。 今日の走行距離 :375km 2018/06/21 いよいよ北海道最後になりました。 雲行きが怪しいので予めレインウエアのパンツだけ穿いて出発です。 館名の看板が掛けられて居たであろう部分には取り外した跡があります。 いつもの様にニセコパノラマラインを走ります。 今回は湯本温泉で左折し、倶知安に出てR5を左折し、ワイス温泉付近で又々左折して道々604をイトーさんについて行くと、この道々は先程走ったパノラマラインの岩内側に繋がっていました。 道々604 本来のパノラマラインより、こちらの方が愉しいのでは?と感じてしまう通称パノラマライン(裏) 再びパノラマラインを楽しみ始めた直後、赤色燈を点滅させたペースカーに追い付いたので、路肩に停車して暫く休憩。 コース?がクリアになった頃を見計らって再スタートすると、今度は救急車が赤色燈を回して下りてきたので、一回目に神仙沼Pを過ぎた辺りに消防車多数に加え警察車両とテントも張られていたのは、何かの事故があったのでしょう。 この辺りは毎年同じ時期、山菜取りと思われる駐車車両が多数あるので、いきおいペースが落ちる部分でもあり、今回の警察車両や消防車や救急車は、遭難者の救出活動だったのかも知れません。 今度はニセコ昆布からにせこに向かい、スキー場の駐車場にある売店で休憩。 後方の山は羊蹄山 年寄りの定番食品であるソフトクリームを食べてから出発。 真狩から道々230→道々97と南下し一旦豊浦に出てガソリンを補給してから、道々702を北上し、道々914→道々32を北上してこんぶでR5に合流し再びニセコから道々66からR230を南下して洞爺湖に向かいます。 この頃になると既に雨は本降りになっていて、マシンは時々失火するようになりました。 一旦内浦湾に出てから再び西山火口群までのワインディングを楽しみ(ウエットですーー;)、同じ道を引き返してR37を室蘭の地球岬を目指して走ります。 室蘭が近付くと、海側にはそれこそミルクを流したような異様に濃い霧が立ち込めていて、不気味な雰囲気が漂っています。 そんな訳で地球岬に行っても何も見えないとの判断から、コンビニ(残念ながらセイコーマートではありません)で休憩した後、苫小牧を目指します。 雨脚が強まった片側二車線の交通量が多い国道では、頻繁にストールして路肩に停車するのですが、たまたま右車線を走っていて中央分離帯側に止まってしまった時の怖いことと言ったら!!!。 その都度仲間は待っていていてくれていて、申し訳ないやら心強いやら。 エンジンの熱でコイルが乾けば再始動するのですが、焦っているのでほんの二三分が待てず、無駄にセルを回してバッテリーを消耗する始末。 そんなことを繰り返しながら漸く苫小牧市街地に到着。 本来は鵡川の大豊寿司に寄り、威勢の良い大将が握る寿司で北海道最後の食事をするのが定番だったのですが、大将は一昨年引退してしまい、お店は若い職人に引き継がれていたのを昨年確認済みだったので、今回は苫小牧で夕食をとることになりました。 幸い遠軽で好評だった回転寿司”トリトン”が苫小牧にもあるとのことなので、そこに向かいます。 店名も内容も”トリトン”からは変わっていて、中途半端に高級回転寿司を目指しているせいか、どうもチグハグな感じが否めません、注文は口頭では受け付けてもらえず、全て紙に書いて提出しなければならず、客は少ないのに物凄く待たされると言う按配。 ネタはマーマーですが、大豊寿司やトリトンのスピーディーな気分の良さとは間逆で、食べるまでにナント手間隙掛かることか・・・・・フェリー出航時刻が迫っているので焦ること焦ること(ーー;。 漸く食事を済ませた頃には雨も小降りになっていたものの、道路は水浸しなのでストールのリスクは以前高い状況。 案の定出発して間も無くストール連発で、同行のメンバーは気が気では無かったと思いますが、それでも辛抱強く待っていてくれていることに感謝しつつ、背中に冷や汗をかきながら走りますが、7時30分の出航時間は刻々と近付いていて、フェリー乗り場迄あと6Km位を残した勇払の交差点でストールした時は、さすがに私を置き去りにして行こうと思ったらしいです(;−;)。 タイムサスペンス映画を地で行っている様な、シャレにならない状況は多分始めての経験 雨天走行では油温計の表示は30数度℃程度しか示さないので、低いギヤを使い、なるべく高回転を保って走るように心掛けますが、それでも40℃には達しません。 しかしそれが功を奏したか、時々失火はしてもストールには至らず、何とかフェリーの姿が見える所までやって来ました。 此処まで来れば最悪押して行っても間に合うかも知れないと思ったら一気に脱力する始末。 最後のストールはフェリー乗り場に辿り着いた時で、多分7時頃だったのではないかと思いますが、列の所まで押して行く間にコイルは乾いたらしく、再始動後直ぐに乗船が始まり、桟橋を押して登る事態は避けられました。 もっともエンジンが掛からなければ最初からそのつもりだったので、そう思わせるのも軽量なSRXと最小限の荷物の組み合わせならではのもの。 生憎の雨で、オロフレ峠も道々86も道々141も走れなかったのですが、ニセコパノラマライン(裏)の道々604を走れたのは大いに収穫でした。 好天で予定通り走れれば500Kmは超えたと思いますが、昨日も今日も二日続けて300Km台は寂しい限り。 積丹半島を一周したり、トーマル峠やニセコ周辺の道で遊べば、次回は最後に毛無し峠を下って5時発の新潟行きのフェリーに乗る手も悪くは無いと思った次第。 今日の走行距離 :392km 2018/06/22 フェリーは定刻に新潟港到着、メンバーと硬い握手を交わし再会を約束してお別れです。 往きに入れたGSで空になったタンクを満たしてから帰宅の途につくと、数日前の予報は外れ天気は快晴で、いつもの夕陽ラインを西陽を浴びながら南下します。 雨にはからきし弱い紙みたいなSRXでも、乾いていると絶好調。 途中で夕陽をバックに今回最後の写真撮影をば・・・。 柏崎で北陸道に乗り、能生で下りてからは糸魚川市街を避けてR148に出ます。 帰宅は8時、今回の北海道行きでは珍しくマシントラブルがあったものの、無事ロングツーリングを終える事が出来たのは、同行の皆さんのお陰と感謝しています。 ちなみに、いつもの北海道ツーリングではアタマのおかしな方が先導するので、タイヤの減りが半端無く、ツーリング途中でタイヤ交換なんか珍しくも無いのですが、今回私のSRXに履いていたミシェランのパイロットストリートは、殆ど磨耗しないという優れた性能を発揮してくれました。 にも関わらずグリップ性能に問題がある訳では無く、むしろハイグリップ系のタイヤと勘違いするほど。 3年前に交換し、今回のツーリングを含めて6500Km走っているのですが、残溝が4mm以上もあって、エンジェルSTだったらとっくにボーズになっているところ。 フロントタイヤは更に磨耗が少なく、このままだと軽く2万キロは使えるのでは?。 2CTでも無く、オーソドックスな構造で価格も安いタイヤが、北海道の直線部分が多い道をこのメンバー(^^;の勢いで走ってきたにもかかわらず、形状が丸みを失っていないのは驚きでもあります。 イトーさんのGT1000は排気量も大きく馬力も大きいので別格として、江口さんのSRX改のパンチ力は、吸排気系をいじっただけの殆どスタンダードの私のSRXとは別物のモンスターでしたが、飯田さんの660ccとは何とか互角に走れたので良しとします。 今日の走行距離 :227Km 総走行距離 :2849Km ガソリン :110.9L 燃費 :25.68Km/L ちなみに新潟→白馬に限れば、燃費は高速道路を使っても31.4Km/Lだったので、如何に北海道での燃費が悪かったかが分ります。 サービスマニュアルを確認すると、SRX600の定地燃費は40Km/L(60Km/h)となっているので、現実問題として5速60Km/hでは走れないにしても、燃費が良過ぎて心配することは無用の様です。 後日談 エンジンストールの原因を確かめるべく、翌日洗車の折イグニッション系に水道水をかけたところ、ハイテンションコードやプラグキャップ周りは問題無いものの、イグニッションコイルにかけたら一発でストールしてしまったので、やはり原因は此処でした。 早速飛沫がコイルを直撃しないと思われる様対策を施し、ついでに汚れたエアフィルターも洗浄。 オイルクーラー下部にアルミ板を取り付けたので、プラグホールに対する砂やゴミの直撃も緩和される筈。 真っ黒に汚れていたフィルターもすっかり綺麗になり、乾燥後フィルターオイルを塗布してから装着。 イグニッションコイルにも防水対策を施し、車検の時期が来ていたので、セオリー通りの点検整備をした後、車検に持ち込みました。 光軸と光量不足で引っ掛かったものの、再び2年間楽しめます。 |