2009 北海道夏至ツーリング 06/20〜06/25



昨年は北海道ツーリングを始めてからてっきり20年目だと思っていたら21年目だったことに気づいた。
もう回数も数えられないほどモーロクしたかと思うと何だか落ち込む(^^;。
今年は既に6月7日から一週間、モーターサイクルみたいな4輪で訪れているから2度目の北海道ということになる。
還暦になったせいか、今までよりも慌しく4輪も2輪も乗り回したくなってきた。
事実昨年購入したモーターサイクルみたいな4輪は、1年を待たずに2万キロ超えたし(汗)、北海道は好きな乗り物に好きなだけ乗っていられる幸せを不純物無しで感じられる場所だから、つい入り浸ってしまうのだろう。

今年の相棒はSRX。
良く出来たスポーツシングルと言うのは理解出来ても、RC30が自分の人生に深く関わっているのとは少し意味合いを異にする感じがしていて、それが何かは今の所不明だが、こうして2度目の北海道を走り、距離を重ねるうちに分ってくるのかもしれない。

生い立ちがエンデュランスマシンであるRC30のパフォーマンスは、それ故にロングツーリングでも圧倒的に快適だった昨年のツーリングと比べるのは可哀相なのだが、チェーンやスプロケの新調をはじめ入念に旅支度を整えたSRXはスロットルバルブが張り付き気味なのを除けば絶好調。


2009/06/20
先週帰ってきたばかりだと言うのに、いつものことながら楽しいツーリングを控えていると興奮してなかなか眠れない。
今年は軟弱にも高速を使う予定だからゆっくり寝ていれば良いもののやはり4時には目覚めてしまった。

4:50AM出発。
夜は明けていて、いつも薄暗い内に出発していた時とは大分趣が違う。雨の心配も無く持て余すほどの時間を使ってゆっくり北陸道を北上する。

今年もRC30から移植したナビを付けていたのだが、高速道路を使ったこともあり、いつもとは勝手が違ったのと、新潟近くでは燃料不足の症状が現れて、図らずも途中で合流(追いつかれた)した今回の同行者CXターボ氏とNR氏に置いて行かれ、早々にミスコース。やはり折角付けてきたナビだからその指示には素直に従うべきと反省。

燃料不足の症状はガス欠ではなくブリーザの詰まりだった。さいしょからつまずくね〜(^^;。
コンビにで朝食を食べてから9時にはフェリー乗り場に到着した。

キャブとチェーン/スプロケを交換した相乗効果は高速走行でも明確に体感出来、非力な印象しか無かったSRXが実にパワフルなシングルに変貌していた。具体的にはぬおわKm/hには余裕で到達。
ジレラサトルノとかスズキグースに比べれば、デザインは魅力的でもイマイチ吹っ切れていない印象だったSRXが、漸くスーパースポーツになった様な感じがした。

迷ったこともあって、今日の走行距離230Km


2009/06/21
昨年同様初日の北海道は全域雨の予報だから、レインウエア着用は覚悟していたものの、定刻の4:30小樽港に接岸した時には降ってはいなかった。
「ラッキー!」と思ったのも束の間、良く見ると埠頭は濡れているではないか・・・・・・(・・;。雨がやんだ直後のようだ。
CXターボ氏がコーヒーを飲みたいと言うので、今回は急ぐ旅でも無いし、空模様もイマイチ怪しいし、何より路面がウェットなので、ひとまずフェリーターミナルに寄ることにした。

案の定コーヒーショップは閉まっていたから早々に走り出す。
今日は日曜日。ウエットコンディションでもあり、例の1000円定額というのもあるので高速道路を使うことにした。
北海道で高速を使うのはこれが初めて。札幌に向かうにつれて雨粒が落ちてくる頻度が高くなり、道路は完全ウエットに変わった。レインウエアの着用も考えたが、北の空は雨雲も少なそうなのでそのまま走ることにした。

行く先々が止んだ直後だったり降り始めだったりで、微妙に雨の隙間を走っているみたいだ。
もう少しペースが速かったり遅かったりすればずっと雨の中ということも考えられる怪しい空の下を、微妙なタイミングで濡れずに走るのはスリリングでもありラッキーでもあり(^^)。

今回はNR氏が沼田ダムで初代NRを廃車にした現場を6年振りに訪れるのが一つ目の目的なので、先ず沼田に向かう。
氏は前後の記憶も失っているから、何か思い出すかもしれないとの淡い期待もある
日曜日だからなのか早朝だからなのか高速のGSは閉まっていて、燃費の悪いNRに給油する為に手前の秩父別ICで高速を降りる。

秩父別ICで降りたのは深川西ICを通過した後、沼田のGSがこの時間開いているか不安になったからで、少し深川に引き返す形になってしまった。
開店直後のGSで給油し、沼田ダムに向かう。

沼田ダム:
此処は丁度鈴鹿サーキットのデグナに似ていて右コーナが2個並んでいる。一つ目が曲率が大きく二つ目が小さいので、一つ目をそれまでのペースで回ると、バイクがバンクしたまま二つ目を迎えることになり、強い減速が出来ない。
当時此処には何台ものMCが転倒した痕跡があって、向こうに見える柵も数箇所変形していたから、そこまで到達したMCもあったのだろう。今は注意を促す矢印が設置されたからか、事故の痕跡は無かった。それにしても廃車にしたNRとは別に、新たにNRを購入したNR氏には脱毛脱帽(^^;

此処からは定番の霧立峠から美深までの快適なワインディングを楽しみ、道々120を歌登→中頓別へ向けて北上する。
相変わらずの空模様に一喜一憂しながら走っていたのだが、中頓別の手前で終に本格的に降り始めた。レインウエアを着て再び北上を続ける。

ウエットだから楽め無いだろうと半ば諦めていた知駒峠では、軽量シングルの強みかスリップダウンに神経質になることも無く、むしろウエットだからこその部分を楽しめたような気がする。
それはそれで良かったのだが、閉口したのは沼川から稚内空港に抜ける道々だった。
牧場付近を通過する時なんか、バイクも体も道路にボタボタと山盛りで落ちている牛のウ○コ(正確にはウ○コを使った堆肥だと思う)にまみれ、シリンダーに焼き付いたウ○コ←文字通り「焼けクソ^^」のフン害にフン慨しながら走ることになってしまった。牛だけに・・・・・・・モー フンだり蹴ったり(^^;
しかしこれも北海道ならではの趣と思えば、むしろ旅の味わいが増すというもの。

宗谷丘陵に近づく頃は雨も止み青空が広がってきた。
昼食は間宮食堂で帆立ラーメンを食べ出発。稚内のGSではレインウエアのパンツに付着したウ○コを軽く流してオロロンラインに向かう。
この頃になるとすっかり雨は止んでいて快晴の青空の下#106を快走、気分は最高なのだがやはり焼き付いたウ○コは気になる(^^)。

2週間前4輪で訪れた時花は皆無だったのだが、今日はエゾカンゾウが見事に咲いていた。所々スカシユリやハマナスも咲き出していた。

MCを停めて絶景をカメラに収めていると、前方から聴き慣れた怪しい爆音が近づいて来た。案の定この静寂と平和を乱すモトマー珍空冷6発の迎撃だった(^^;。基地は札幌。

左からNR氏/CXターボ氏/マー珍氏

これで今回のツーリングメンバーが揃った。此処からは4台でのツーリングが始まる。

ツーリングでMCが汚れるのは当然だからあまり気にはしないのだが、今日はフン害に無頓着ではいられない(^^)
羽幌では今日の宿吉里吉里にチェックインする前にガソリンを補給し、念願の(^^)洗車をすることにした。

写真提供マー珍氏:副題は「ウンコまみれにフン慨して焼けクソで洗車するオヤジ達の図」となっていて、既にキャプションはパクらせて頂いています(^^)。

吉里吉里では今年も藤原氏が待っていて、心のこもった美味しい食事ともてなしを受け、楽しい時間を過ごすことが出来た。しかし13時間も走ればそれなりに疲労している訳で、10時位には敢え無く爆睡。


今日の走行距離: 687Km


2009/06/22

5時には目覚めたので早々にMCの点検をする。
昨夜はけっこう降っていたみたいでSRXは水滴に被われており、昨日の洗車機が強力だったからか、古い汚れまですっかり落ちていて、こうしてじっくり観察すると実に艶かしい姿態(^^)であることを実感する。

これまた美味しい朝食を頂いた後、恒例の写真撮影を済ませ、9時少し前にサロマ湖目指して出発。目的はNR氏のリクエストである「船長の家でカニをたらふく食べる」為(^^;。
食べる量に関してはけっこう自信がある私でも、先々週は食べ切れずにナント!毛蟹を残してしまったというイワク付きの宿。
今回は普通の宿に宿泊したかったのだが、いつも控えめなNR氏にしては珍しい要望だったので、連荘のカニ攻撃を甘受することにした。

昨夜の吉里吉里も船長の家も、宿とすればエキセントリックな部類に入るので、人によっては満足不満足の差が極端に出る典型と言っても良いだろう(^^)。
何がエキセントリックかは泊まってみないと解らないが、私は吉里吉里が好きだし、そこまで極端では無いにしてもアルピーヌだって似ているカモ(^−^;。

カニが目的なので今日は日本海側からオホーツク海側に向けて北海道を横断するだけ。とは言っても横断するだけではつまらないので、岩尾内湖周辺や上紋峠、北見峠のワインディングを楽しむことにする。

ルートは苫前→霧立峠→添牛内→士別市→朝日町→岩尾内湖→滝上町→浮島峠→白滝村→丸瀬布町→生田原町→佐呂間町→常呂町泊。

ひと足先に出発した藤原ご夫妻を追いかける形で我々も出発。
霧立峠の手前で追いついたものの、還暦はとうの昔に過ぎている藤原氏(BMW)は、年甲斐も無く(^^)奥様を置き去りにしてマー珍氏とバトル開始。
言い訳するつもりは無いが、いくらTMキャブに交換して本来のシングルスーパースポーツらしくなったとは言え、本格的にチューニングしている訳ではないから、中高速コーナーとその間に長いストレートが続く状況では、先行する2車に追いつける術がない。
仕方ないからコーナリングマシンと割り切って、ストレートでは無闇に回すことは止めた(・・;。そんな訳で2台はアッという間に視界から消えた・・・・・・・オダイヂニ〜・・・・・(^^)。

「RC30だったら絶対遅れはとらないのに」とか思いながら峠のパーキングに辿り着くと、両氏は余裕の表情で待っていた。
ここのパーキングにはトイレがあったのだが、今は建物が取り壊されてサラ地になっている。通行車両が少ないから維持費が出ないのかも知れない。


霧立峠:

昨日と同様雨雲が通り過ぎた後を走っている(西→東)みたいで、路肩には未だ水溜りもある。岩尾内湖のキャンプサイトで休憩し、上紋峠のワインディングを楽しんで滝上で給油。
この町で昼食にする予定だったのだがなかなか見つからず、先導してくれる北海道在住のマー珍氏はさぞかし気を揉んだことだろう。私は昼飯食べてる暇があったら走っていたい位のモノだからよしとしても、昼時はキッチリお腹が減る人もいる訳だからグループで走る時は昼食抜きという訳にはいかない。結局丸瀬布の道の駅で食べることになった。私は軽く?(^^)ラーメンにしたのだが意外な美味しさにビックリ。

丸瀬布の手前北見峠は最高に楽しいワインディングだった。何しろSRXの為にあるようなコーナが連続しているから、こんな道を走っていると昼飯なんかドーでもよくなるってコト(^^)
此処は’07年のツーリングの際R1100Sのリヤホイルがロックして危うく転倒しそうになった所だが、今日は文字通り絶好調で楽しむことが出来た。
但し、心配していたスロットルバルブの張り付きが次第に顕著になってきて、頻繁に全閉にせざるを得ないワインディング走行では特に厄介な問題だ。
ツーリング前にはスロットルバルブの摺動部にグリスを塗って誤魔化していたのだが、当然混合気に洗われる訳で、直ぐに張り付くだろうと最初から諦めてはいた。そう考えると此処まで良くもったと言った方が正しいのかもしれない。

どの位張り付くかと言えば(^^;・・・・スロットルグリップを回そうとしても全く固着して動かないので、普通のMCではまずあり得ない程の力を入れてはじめて開く・・・・ンガ、その開き方が問題だ。
例えば洗車の後放置して錆付いた鋳鉄製のブレーキディスクがパッドから剥がれる時の「カキン」という感じが繰り返される訳で、当然チェーンにも衝撃が掛かるしMCの挙動も乱される。

勿論全閉にさえしなければそんなに酷くは無いのだが、何しろケツにはモトま〜珍が貼りついているから、そんな余裕をカマしている暇は無いのだ(^^;。

食事の後は北海道と言えど、そうそうこちらの都合通りのワインディングがある訳では無いから、もう淡々とサロマ湖を目指す。


R333の旧道を快走するNR氏の頭の中は既にカニでいっぱいなのカニ〜〜?(^^)。

武士から富武士に抜け、佐呂間湖畔を東に進み、時間には余裕があるのでキムアネップ岬に寄る。

キムアネップ岬はハマナスの開花が始まっていた。TシャツはホンダRC30、ジャケットもホンダ製、MCはヤマハ製・・・・・(・・;

明日の為に給油を済ませ・・・・・そして無事船長の家に到着。
此処の楽しみは「カニのみ」と割り切ること、他に何か求めてはいけない(^^;。
私とマー珍氏は昨年も宿泊していて(私ときたらつい2週間前にも^^;)此処で出されるカニをはじめとする献立が、いカニ沢山かを知っているから、おなカニ相談するまでも無く、ビールは控えた方が身の為だとNR氏とCX氏にはたしカニ忠告した筈なのだが・・・・・。


二人は躊躇無く生ビールを運んでいた。
カニ料理は蒸しタラバガニを二人で1杯から始まり、シャブシャブ、刺身、サラダ、カニ飯、毛ガニ、・・・・・これだけでも食べ切れないのに他にも海の幸満載(・・;

前回はビールを飲んで、しかも生きているタラバガニが蒸し上がるのを待つ間、カニ以外の料理から食べ始めたものだから、主役のタラバは何とか完食出来たものの、一番味わい深い毛ガニが食べられなかったという苦い経験をしている。
その反省を踏まえ、マー珍氏と私はビール無しで先ず毛ガニから食べ始める作戦に出た・・・・・・・・・・・

・・・・・Nobody knows what has become of theirs since (^^;


今日の走行距離: 334Km

2009/06/23

目覚めると天気予報通りの雨、午後からは回復するらしい。
今日は知床半島を反時計回りに回って知床横断道路を走り、秘密の農道と美幌峠のワインディングを楽しんだ後、津別峠にあるホテルフォレスタに宿泊する予定だったのだが、雨ではとても知床は楽しめないから、止まなければ直接フォレスタに直行するつもりでいた。そんな訳で朝から諦めの境地でもあり、マッタリと過ごす。

朝食は7時40分から。
今日は急ぐ必要が全く無いし、時間通りに行っても団体客でごった返していると思い、、8時頃お隣の部屋のNR氏とCXT氏に声を掛けたのだが、もう食堂に行ったみたいで応答無し(・・;。案の定彼らは朝食会場で食事を始めていた・・・・。

「これが夕食で十分ジャン」と思う程の朝食を頂きながら、ブリーフィングをする。
1:雨が止むまで出発を延期
2:知床巡りは中止
3:雨が止めば美幌→秘密の農道→摩周湖展望台→弟子屈→→津別峠→フォレスタ
4:止まなければフォレスタに直行

10時に部屋を空け、玄関周りで止むのを待つ。
雨は小康状態を繰り返していてなかなか出発するタイミングを見出せないが、12時に近くもなり、西の空も明るくなってきたので思い切って出発することにした。勿論レインウエアは着用している。

マー珍氏の先導で西に向かうと、未だ路面は濡れているものの青空が広がってきた。
佐呂間町→R333→端野町→#122→美幌町で昼食を摂り、予定通り例の農道から藻琴山に登って摩周湖第三展望台に向かう。
例の農道は完全にドライだったから、今回は諦めていたステージを心置きなく楽しめただけでも大成功!。勿論先導のマー珍氏が「アッ」っと言う間は大げさにしても「ア〜〜アッ」っと言う間位に視界から消えたのは言うまでも無い(^^;

藻琴山を下りて川湯温泉で燃料を補給し、摩周湖に上る頃になると路面にはウエットパッチが目立つようになり、加えて木の葉や小枝が散乱している。
第三展望台では自転車で来ていた我々と同年代のサイクリストが、昨夜から午前中にかけての雨と風が如何に烈しかったかを語ってくれた。

摩周湖は霧で視界0
第三展望台までの登りに関してはSRXの本領が発揮出来て、久々に充実した時間を過ごせた。直線区間が短いとマー珍とだって互角に走れるゼッ(^^)。

何も見えないので早々に摩周湖を後にし、津別峠からの展望に期待して弟子屈から和琴方面に向かうものの、津別峠入り口はナント!通行止めになっていた。
関係者の話だと「大雨で今朝5時から通行止め」だそうで、フォレスタに行くには美幌峠を越えて美幌町から津別町を迂回することになる。
未だ3時前だから時間はたっぷりあるにしても、今日の締め括りと思っていたSRXの為の(^^)ワインディングが楽しめないのと、早めにチェックインして”温泉でマッタリくつろぐ”という計画が、文字通り雨で流されてしまった(泣)せいか?今までに無い疲労感襲われた。
回り道になるとは言え、宿までたったの80〜90Kmがうんざりするほど遠く感じられ、昨年までだったらもう一度秘密の農道に向かったに違いないのに、こんなにモチベーションが低下したのは始めての経験だから自分でも驚く始末。

それでも中速コーナーの続く美幌峠の登りにかかると、何故かアドレナリンがいつもより多めに分泌したみたいで、久々にマフラーを擦ったりして、暫く忘れていたたドキドキするような感触を、摩周湖の上りにも増して楽しむことが出来た。
しかしバルブの張り付きは悪化の一途を辿っていて、TMRやFCRのベアリング式が頻繁に頭をよぎる様になるが、タダで貰ったキャブにしては凄いパフォーマンスを発揮してくれていることもあり、贅沢は言えない。マー珍に煽られさえしなければ(^^)クラッチを切り、回転が落ちるのを待つだけで緩和されるのだから。

4時過ぎには無事ホテルに到着。
フォレスターのキャッチコピーでもあるくりん草を見に行くと、2週間前は開花が始まったばかりだったのに、今は満開を迎えて見事な群生を成していた。

くりん草を愛でるマー珍氏。ガラにも似合わ無いことをされると不気味でもある(^^)

今日は午前中雨だったとは言え、北海道ツーリングの中日としては記録的な短距離しか走っていないのに何だこの疲労感は?。NR氏(還暦)が、「結局知床走れ無かっただけヂャン」と慰めてくれたのが救い。やさしいな〜(;;)

入浴→食事→入浴→就寝(^^)と、旅の宿では定番のルーチンをこなして今日も敢え無く爆睡。
2泊がエキセントリックな宿泊で緊張?していたのに対し、今日は閑静な佇まいをはじめ、バランスのとれたオーソドックスな宿なので安心し切って心底リラックス出来たのが原因カモ?。


今日の走行距離: 263Km

2009/06/24

今日は北海道最後の日。
昨年より2日も短いのはフェリーのダイヤと仕事の関係で、勿論日程をずらすことは可能だったのだが、夏至を絡ませる「夏至ツーリング」の趣旨から外れない為には苦渋の決断??(^^)。

今日は快晴で朝から汗ばむほど気温が上昇している。
雨なら雨で晴れれば晴れたで口には出さないものの、心の中で暑さをかこつ自分は何十万キロもMCに乗っていながら、ちっとも成長していないな〜と苦笑する。MCで自分は一体何を学んできたのだろう??(^^;

今日は最短距離で苫小牧に向かうだけなのだが、NR氏が例のバターサンドを土産に購入すると言うので帯広の本店に寄ることにした。
津別で給油を済ませ→陸別→足寄→士幌→帯広と順調に快走する。但しジャケットのベンチレーションを全開にしても汗が噴出す程暑い。
帯広で無事お土産を購入した後、帯広名物の豚丼を食べようということになったのだが、CXT氏はモスバーガを食べたいと仰るのと、氏が友人と逢うために今日は北海道に残ると言うので、CXT氏と我々3人は此処でお別れすることにした。


六花亭前でマー珍氏、CXT氏、NR氏

その後、私がもたついたせいでマー珍氏とNR氏を見失うという失態を演じたのだが、マー珍氏がUターンして探しに来てくれ事無きを得た・・・感謝。

程無くマー氏が目ざとく見つけた豚丼屋に入った。

これが名物豚丼・・・ソーファーソーグッド(^^)

食事の後はR38は避け、#133を鹿追方面に向かう。2週間前に寄った時にはお休みだった新得のカツ丼屋さんは完全に閉店していた。去年は賑わっていたのに寂しい限り。
日勝峠は混雑が予想されるのでいつもの狩勝峠に向かい、トマム→占冠→日高→平取→鵡川と淡々と南下する。

苫小牧東フェリーターミナルではありきたりの食事しか無いから、北海道最後の夕食は寿司にしようという事で合意。
鵡川で寿司屋を探すことにして捜索隊長は勿論マー珍氏(^^)。町内をうろついて諦めかけた時、ついに隊長が町外れの寿司屋を発見!。

回らない寿司屋さんに入るのは30年降り位なので緊張するが、1900円台で文字通り極上の寿司を頂くことが出来た。恥ずかしながら寿司とは職人技があってはじめて成り立つものであり、素材の良さを何倍にも引き立てることなんだと思い知らされ、今まで寿司だと思っていた食べ物は何だったんだろうと思う始末。次回からの夕食は此処に決まり!(^^)。

お腹も心も満たされた我々は一路厚真のフェリー乗り場に向かう。
札幌在住とは言え、7:30PM発のフェリーが出航するまで見送ってくれたマー珍氏には深く感謝。

ホッとしたのか、NR氏は初めて笑顔とピースサイン。
ちなみに・・・・右下の同舟年配のBMWK1200R氏は、NRを指して「コレニヒャクゴジュウ??」と、明らかに上から目線で何度もNR氏に訊いていた。
さすがに温厚なNR氏も、これには「ナナハンだって言ってるだろー(心の中^^)」それが何か?とプチ切れ気味(^^;、もしかしたらナナハンの意味も知らないのでは?。
勿論私のSRXなんかはなもひっかけられず、見る人が見れば凄いのにね(笑)。

程無く乗船が始まり、マー珍氏とはお別れ。北海道も暫くおあずけだと思うと寂しい。

別れを惜しむNR氏と私(写真:マー珍氏)


出航まで見送ってくれたマー珍氏。
名残惜しいけど今度は秋に本州でツーリングの約束をしたから、それまでにはもっと腕を磨いておきますゼ(^^)。

NR氏とは6年振りの北海道だったから、ツーリングの間も又船内でも話は尽きない。お互い還暦になり、それまで過ごした時についても話は及んだのだが、人生のなんと味わい深いことか。
船の旅って言うのは自分を見つめ直すのにはもってこいの環境を提供してくれる。


今日の走行距離: 381Km

2009/06/25

いつものことだけど、マッタリとした時間って言うのは思いのほか早く過ぎるもので、秋田に寄港したと思ったら、もう新潟に着いていたと言う感じ。

船内は閑散としていて、お陰でNR氏とはゆっくり会話が出来た。

・・・・


北海道、特に今回の帰り道、トマム⇒占冠間では、現状でも十分過ぎる程立派な道路があるのに、遠慮会釈無く自然を破壊している様子を見せつけられた。昨年走った白糠町⇒本別町の間でも同様の事態が進行しているかと思うと、哀しみを通り越した虚脱感に襲われる。

MCツーリングだって環境破壊の片棒担いでいる訳だし、身の丈に余る極上の道路を独り占めに出来ることの不条理を棚に上げてとやかく言うのは忸怩たる気分だけれど、それにしても、「ものには程度ってモンがあるだろうに」と思う(;;)。地球に優しいECO、温暖化防止、脱炭素社会・・・を標榜するこれが政治の現実且つ具体的回答の一つか?。

何度も同じ土地を訪れるツーリングだけに、否が応でも疲弊していく地方の変化を肌身で感じることになるのだが、道路インフラが整備されるのに反比例しているような気がしてならない。
四国に架けた橋で四国の経済が上向いたと言う話は聞かないし、いつものことながらツーリングはいろんなことを考えさせてくれる。


船は3時30分定刻に接岸し、いよいよ今回の旅最後の走りが始まる。
NR氏とは新潟西ICで別れ、久々に日本海夕日ラインに向かうと、幼い頃の夏の日を想いださせる薫りに包まれた。
「まだあったんだな〜」・・・それが何で何処から来るのかも分らないまま海岸線を南下し、柿崎ICで高速に乗って7時30には無事帰宅した。
いつもそうなのだが、北海道ツーリングって何度行っても夢のような時間だと思う。

お付き合い頂いた方々に感謝です。有難うございました。


今日の走行距離: 233Km

総走行距離: 2128Km
ガソリン: 76L
燃費: 28Km/L


2005年にSRXで行った北海道ツーリング(06/11〜06/16)より燃費が0.2Km/L悪化しているのはマー珍氏の影響が大なのは明白。そうでなければ多分28.5Km/L位は軽かっただろう(^^)。

当時に比べてリヤタイヤがワンサイズ太いことと、レーシングキャブであることを考慮すると、DID製最新チェーンの520MXVにコンバートして駆動系のフリクションが減ったことの効果は大きいと思う。

今回は雨水に溶けた牛のウ○コや砂に晒され、加えてTMキャブの張り付きに因る再加速の際の激しい衝撃等、チェーンにとっては過酷な環境だったにもかかわらず、伸びは皆無に近かったことは驚きでもある。チェーンノイズも気にならないレベルまで低下した。

昨年のRC30の時は、ストックしておいた新品の純正525に交換して出掛けたのだが、途中でかなり伸びてしまったから、やはり「技術は進化しているんだな」と感心した次第。