2002/09/10
5万キロを超えて

9月9日に5万キロを超えました。昨年も9月に4万キロを越えたので、毎年同じようなペースで走っていると言うことになります。
昨年秋にリヤホイールドライブ関係にトラブルが発生しましたが、以来約8000Km走行後も快調を保っています。
ベアリング取り外しの方法には驚きましたが、結果は全く問題がないので改めてメカニックの度胸と腕の良さに感心しています。

そういうことでSは全く快調を保っているのですが、先日ディーラーにフロントのブレーキパッドを買いに行った時、私のSと同時に登録した試乗車に乗る機会があり、3000Kmしか走っていない試乗車と5万キロ走行の車との違いはどうなのか、興味深く走ってみました。

結論は「さしたる違いは感じなかった」ということです。
流石にディーラーの試乗車だけあってエンジンの同調はバッチリ執れており、低回転域では振動も少なく軽く回っていました。私のSは多少同調がずれているかな?というレベルですが、スロットルを大きめに開けた時の加速感、振動等は両車共7500rpmまで回した限りではその違いは全く体感出来ないものでした。
エンジンを含むメカノイズに関してはオイルの影響もあるのでしょう、私のSの方が若干静かだった様に感じました。勿論バルブクリアランスやロッカーアームのエンドプレークリアランスは規定値に納まっています。

私のSはステンチューンのマフラーに換装しているのですが、残念ながらそのアドバンテージは無かったということになります(燃費向上には貢献していると思う)。
それと慣らしの効果も疑問です。新車に近いコンディションの試乗車と、5万キロ走行の車に体感出来る違いが無かったということは、性能の劣化が無く安定しているのか、又は調子のピークを一度迎えて、今は下降の途上にあるのか?あるいはまだまだ慣らしは終了していないのかは分りません。

唯一の違いは足回りなのですが、試乗車はタイヤが4年前の物ということを考慮しても、やはりサスペンションは動きが悪い感じでしなやかさに欠け、オーリンズに換装した私のSに較べると接地感は希薄と言わざるを得ません。これは直進時も、又倒し込みの初期からも感じられるもので、自分のSの様にスパッと希望のバンク角に持って行くのはためらわれます。

5万キロに亘ってストレスを受け続けた車体も、劣化やヤレ(グニャグニャとした曖昧さ)は皆無であることも確認できました。これはスイッチ類やレバー、ペダル等の操作感、シートの座り心地等、MCを操る上で体感出来る全ての感触が「全く変わっていない」ということです。
オドメーターや磨り減ったグリップさえ見なければ、誰が乗っても、どちらが距離を走っているのかは全く分らないと思います。ただ私のSの方が「乗り心地が良い」と感じるかもしれません。
もっともRC30は15年8万キロ走行でも全くカッチリしたコンディションを保っているので、信頼性や耐久性をうたい文句にしているBMWでは当然とは思います。

感心したのはボディーの塗装の良さです。前車や自車の前輪で跳ね上げた小石や砂でウインドスクリーンは全面にわたって細かい凹状のキズがついていますが、塗装部分はそういったキズが皆無です。これは爪を押し当てただけで凹む程軟らかい塗装が砂等の衝撃を和らげているのではないかと思います。色アセや経年によるヒビ割れ等の劣化もなく、ニーグリップ部分でさえ光沢を保っています。
この辺はRC30はかないません。最近FRPにゲルコート下地の宿命と思われるヒビやツブツブが目立ってきました。

普通のツーリングペースでの燃費は滅多に20Km/Lを下回ることはなくなり、新車当時平均17〜18Km/Lだったことからすると、とても良好なコンディションと言えそうです。