2003/09/11
9月9日から1泊2日で友人と二人で東北ツーリングに行って来た。
当初の計画は新潟から深夜発のフェリーで秋田まで行き、昨年4輪車で走って良かった平庭高原と早坂高原を走る計画だった・・・・・。
ところが、よりによってこの2日間は東北北部は雨の予報。前日までヤフーの天気予報とにらめっこしていたが、ついに断念して雨の心配が無い東北南部のツーリングとなった。
宿泊地は安達太良山土湯峠の温泉。

9月9日

朝6時北陸道米山SA/ICで保坂氏(ZRX1200)待ち合わせ。MCはBMWR1100S。

2時には目が覚めてしまったので出発は3時前になった。時間があるので長野経由で柿崎ICから北陸自動車に乗り、米山SA/IC到着は5時15分。

待つまでも無く5時半には保坂氏も到着。保坂氏朝食の後6時前に出発。
米山ICを降りて柏崎からR352/402を北上する。
雨が降った後で所々濡れているものの、海岸沿いのこの道はお気に入りの一つだ。

新潟のバイパスR7の混雑を抜けて再び海岸沿いのR113に出た。
計画ではその後R345で鶴岡からR112で寒河江に向かう予定だったのだが、下越の松林を過ぎた辺りで雨が降り出した。
「オイオイ予報とは話が違うじゃん、ダメジャン」ということで、コンビニでレインウエアーを着用し、急遽予定を変更してR113を米沢方面に向かった。

けっこう強い雨も小国町に入る頃には止み、快晴でとても暑い;;。
南陽市からR13を北上して蔵王エコーラインに入る。上るにつれて次第にガスが濃くなり何も見えないし、なにより折角のワインディングを楽しめないのが辛い。

頂上を越えて東側はうって変わって快晴。気分が急に明るくなる。先導の保坂氏はタイトコーナーが連続する下りをステップが接地しそうなペースでカッ飛んで行く。

下り切ると気温は急に上昇した。30℃は軽く越えていると思われる。寒さを予想して着てきた冬用に近いジャケットの中で汗が噴出する。

白石からR113を再び南陽市に向かい、米沢市からR112を喜多方に向かう。
R113は高速コーナーが連続しており、通行車両が少ないので保坂氏はやりたい放題スロットルを開けている。
低速コーナーの続く道では私のことをさかんに「速い」と云っていたが、もしそう感じるのならそれはバカチョンMCのせいで、こういう状況ではとてもついていけない(・・;・・・と言うか無理している自分が怖い。

スキーのページでMCのことを引き合いに出して書いたことを確認してみた。
リーンウイズで回っている時はやはり終始イン側のハンドルを押している。
腰をイン側にオフセットしてみたら押す力が少なくなる。
スロットルを大きめに開けると、さらにハンドルへの入力は小さくなる。
若干の針路変更はハンドルに入力するのだが、やはり見通しの良いコーナーだったら予め曲率に合わせて身体をオフセットてから旋回に入った方がハンドルを「こじる」ことも無く安心して曲がれるような気がした。

喜多方からR459に入る部分を見過ごした為、暫く走ってUターン。
私が前を走ると必ずミスコースだ、保坂さん申し訳ない。
シビレルようなR459と磐梯吾妻レークラインのワインディングを堪能し、4時半頃無事土湯峠「相模屋」到着。
約14時間、613Kmだった。

相模屋の第一印象は気取らずホスピタリティーに満ちたものだった。
丁度かつて白馬の民宿がそうだったように、規模は大型にもかかわらず従業員のもてなす気持ちが伝わってくる。

程よくひなびた温泉宿の雰囲気は「オオッ、イイジャン!」と、思わず口走る程で、老朽化した施設をご主人自ら補修しているらしき箇所も目に付き(プロの仕事とは思えない)、良い意味で一層雰囲気を盛り上げている。
保坂氏が前回のツーリングで気に入ったのも良くわかる。

食事は山菜を主体としたもので、好きな人にはたまらないと思うが、山育ちの私には特別珍しいものでは無かった。
しかし3箇所あるお風呂の雰囲気の良さは、そんなことはどうでも良くなるほど抜群の趣で、恐らく豪華な近代的大型旅館では絶対に味にわえないものだ。

土湯温泉「相模屋」

初めて来たのになぜか懐かしい感じがすることはたまにあるが、ここはその典型だった。
ひなびた温泉と素朴な接客が、どれ程気持ちを和ませてくれるかを教えてもらった気がする。本当に満足の宿だった。

食事中も後も保坂氏とMCやスキーの話題で楽しい時間を過ごしていたはずが、二人とも早朝からのツーリングで疲労しており、強烈な睡魔に襲われ、あえなく爆睡。

9月10日
2日前のヤフー天気予報によると今日は雨の心配は無い筈だったのに、朝のテレビを見たら長野と東京以外は全部雨マーク。
今朝は快晴だったので「ゼッコーチョー」と思って安心していたのだが、ゆっくりしていると又雨に降られそうだ。

食事を済ませ8時45分には宿を出発した。
R115を猪苗代湖に向かい、R49から湖を右回りして湖南からR294、R118、下郷町で左折しR121、R289で南郷村から只見町に向かう。

出発前の計画は、この後新潟県の小出からR252で十日町、R117で飯山。
保坂氏とは飯山でお別れ、氏は中野から長野道で山梨へ、私はいつもの山道を自宅まで帰る予定になっている。

田子倉ダムまでは約3時間以上休憩らしい休憩も取らずに一気に走ってしまった。というのも進む先々で今にも降り出しそうな怪しい雲の様子だったからで、事実時々雨がぱらついていた。

これから向かう小出町の方角の空は雨の心配は無さそうな雰囲気なので、漸く田子倉ダムでゆっくり休憩を摂った。

ここまでは雨を避けるように走ってきたみたいだし、道路はついさっきまで雨が降っていたらしい痕跡があったりして、運の良さを神に感謝した(^^)

天栄村から鳳坂峠への登りは又走りに行きたくなるようなワインディングだったし、下郷町では思いがけず美しい渓谷を見れたし、このルートは正解だった。

R117栄村辺りで遅い昼食を摂り、飯山で保坂氏とお別れをした。

色んな意味でペースの合う友人とのツーリングは楽しいものだ。
当初の予定が大幅に変更になったり、雨に降られたりしたものの、大満足の東北ツーリングだった。
近いうちに又お付き合いして頂きたいと思います。有難うございました!!

今日の走行距離407Km
総走行距離1020Km
平均燃費20Km/L