放射線機器の保守点検について


我々放射線技師の特徴として与えられた仕事は、こなすけれでも自分から積極的考えたり する事が苦手なような気がします。それには、歴史的背景があるように思われます。 戦後、結核が大流行した頃裸の高圧ケ−ブルでX線被曝にさらされた仕事をする人を医療 職以外の電気に強い人たちに求め、放射線技師の道を歩んできた人が多かったと思います。 そこで封建制が強い医師中心の世界で自分たちで考える事を抑圧されてきた歴史的背景で ものを言えない集団が出来てきてしまった。 でも現在の医療危機の状態において今のままでは、医療社会の中から排除されるか患者さ んから排除されるようになってくると思います。
○ 医療の中心を医師から患者中心に切り替えて対処していく。
○ 放射線科医とも患者中心で対等に話したり議論したり出来る。 また医療以外での放射線技師の道を探る。 そのひとつが医療機器の保守点検業務だと思います。でもこの中には、多くの問題点が含まれていて問題点を一つ一つあげて問題解決に近づきたいと思います。
@ 保守点検の問題点
A.医療が高額な電子機器に変わって装置そのものがブラックボックスになってしまい メ−カ−サイドの技術者でも基盤をかえることしかできなくなってしまった。
B.性能品質管理がオシロスコ−プなど高度な測定機機を用いないとできない。 測定器の値段が高い。 装置のハ−ド、ソフトがメ−カ−秘密になってしまい公表してくれない。
C.PL法、薬事法が施行されてから装置の改良が出来なくなった。
E.事故が起きた時に保守点検をしていないと裁判で不利になる。
F.高圧部分、コンデンサ−など高電圧のかかる部分の危険がある。
G.現在の技師のロ−テイションでは、一つの装置をじっくり関われる事がなく装置の 異常に気が付きづらい。
H.保守点検にかかるコストが高い。