ツーリスム・キャンプ(ツーリスト・キャンプ)


藍染め場、500年使われてます  このキャンプは1970年代からサハラ砂漠を縦断する旅人が利用してきた由緒?ある施設です。80年代には自転車やバイク、そして四輪駆動車の旅人が滞在し、欧米の学生はバカンスにやってきました。

 しかしながら、90年代に入り海外からの利用者は激減しました。サハラ越えの拠点アルジェリアが外国人に危険な国になってしまったことや、ナイジェリアのアバーチャ前政権が国際的に非難されたことが背後にあると思われます。そして最近ではシャリーアをめぐる裁判が女性のツーリストの足を遠のかせている気もします。


for the celebration of life!でも二本目は要注意!
 こうした現実にもかかわらず、カノ州当局の観光への期待はますます大きくなりつつあるといえましょう。披露宴やコンサート会場としても利用されています。なお2000年11月よりカノ州はイスラム法シャリーアをスタートしましたので利用状況が多少かわりました。結婚式披露宴が男女別に行われています。顧客も減少しています。このため担当係はシャリーアはいいけれどもお客が少ないのは困るとため息をつきながら、婚礼情報集めに町中へ出かけています。ツーリストや異邦人にとってはあまり気になりません。アルコールも飲むことができます。ただKKのレストランが移転したためキャンプ内で購入できなくなりました。


うーすっぱい!もういっぱい!ゾボロド
 カノ州周辺では確かにシャリーア関連の影響が出ています。バウチ州では頼母子講のパーティが自粛されています。既にシャリーアが導入されたソッコト州では婚礼パーティを男女別にしたり、日常生活にも多少の影響が見られます。同じくザムファラ州では「わたしたちは農業とシャリーアを誇りに思います」という大きな看板を見ることができます(あんまり関係ないか!)。昨秋カノで暴動が起きましたが、総じて北部ナイジェリアは平穏です。

 それから、姦通罪で死刑を宣告された女性の話題がBBCやCNNで大きく報道されたのはご存じかもしれません。北ナイジェリアへ暗い陰を落としている、そんな印象もあるかもしれませんが、外部のメディアと身のまわりにいるあまり豊かではない人々の認識にはひどく温度差があると言えます。友人の中で実際死刑になると思っていた者は皆無と言っていいです。むち打ちにしても本気じゃないのだと断言する者もいます。ではなぜ立場の弱い女性ばかりがターゲットになるのか、それが世界の憤激を引き起こしているんじゃないのと言うとなるほどという答えが返ってきます。全くの私見ですが、ターゲットになっているのが日々生活に事欠く貧乏人ではないこと、大学教授の夫人たちもイスラムの勉強をはじめたりする変化が見られることが気になります。政治的演劇として象徴化されているすべて仕組まれている気がしています。では誰が何のためにやっているのか、北部ナイジェリア内部に対してなのか、ナイジェリア国内における北部という存在のためなのか、ナイジェリアの外部に対してなのか、そのあたりがよくわかりません。わたしの知り合いのハウサはほとんどみなシャリーアはいいと言います。シャリーアを自転車のブレーキやライトに例える啓蒙活動なぞ聞いていると、ある種のモラリティを回復する運動ともとれます。でも100%くそまじめに支持しているかというとどうもそうではないようで、結論をいそいでアフガニスタンと同じだなぞと口走らないように気をつけなければいけません。ビンラディンの隣にはシルベスタースタローンの肖像、ブッシュは嫌いでもクリントンは大歓迎、これが北部ナイジェリアの体感です。

 さて旅行者にとってのどが乾いたとき一番気になるビールですが、シャリーアを実施している州でも問題なく飲むことができます。しかし飲める場所は限られますので、現地で情報を集めてみましょう。イスラム王の在所ソッコトでも問題ありません。マミマーケットでは毎晩ビールが飲めます。でもこの際ハウサの健康飲料!?ゾボロドにかえるのもいいかもしれません。日本ではハイビスカス・ティーで知られていますね。黒と赤の2種類がありますが、赤は特に鮮紅色と強烈な酸味で疲れと乾きを癒してくれることでしょう。

現代のハウサの披露宴
 このキャンプでは、様々な旅行情報を入手できます。ニジェールのビザ取得や再入国についても相談にのってもらえます。また急な病気の際にも病院を紹介してもらえます。キャンプ内で換金も可能です。手数料は数パーセントほど。
 少し通貨の話をしておきます。ナイジェリアの通貨はナイラNairaです。ナイラの下にコボという単位がありますが、この10年のインフレでほとんど使われなくなってしまいました。1ナイラ約1円ですが、円自体は換金不可能と考えたほうがいいです。米ドルのキャッシュ(現金)換算で今年4月現在1米ドルあたり135ナイラです。ただ換金レートは、10ドル程度の少額と100ドルでは異なりますのでご注意を。ちなみに10ドル20ドル札は134ナイラ換算、50ドル100ドル札は136ナイラ換算でした。ラゴスやカノやソッコトと都市でも異なります。ラゴスで128ナイラ/ドルならカノでは123ナイラ/ドル、ソッコトでは120ナイラ/ドルといった傾向があります。物価はその逆になります。現在流通している紙幣は5ナイラ、10ナイラ、20ナイラ、50ナイラ、100ナイラ、200ナイラ、500ナイラ札です。「聖徳太子」のようにそれぞれ呼び名もあります。20ナイラの「ムルタラ」や50ナイラの「ワゾビヤ」(3大言語で”おいで”を意味する)はよく使われる表現です。

200ナイラです
 また、東京の大使館では、観光ビザ申請時に米ドル建てのトラベラーチェック(200米ドル/日!!!)を見せなければなりませんが、現地へいくとトラベラーチェックはあまり利用価値がありません。現金に比べ20パーセントも換金レートが低いので、実際には現金を携帯する旅行者が多いのです。トラベラーズチェックは緊急用だけに限定してもいいですね。トーマス・クックやアメックスはよく知られています。

 ダッチギルダーなどヨーロッパの通貨も換金できますが、米ドルや英ポンドよりも多少(10%程度)レートが落ちるのは覚悟してください。一般的な換金レートは"Vanguard"など英字紙経済面でも確認することができます。この数年はほぼ1円1ナイラで推移しています。軍事政権時代に比べると物価も非常に安定しています。

 換金はキャンプ内の事務所でもできますし、閉まっている日には個人的に頼むこともできます。

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