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   galerie / 生活、工芸、アートなどの企画展を開催

陶板と陶器
郡司慶子 郡司庸久

2014,10.16 thu. → 10.27 mon.

会期中
open 11:00~18:00(sun.mon.wed.)~19:00(thu.fri.sat.)
close 10/21 tue.


*作家在廊日 10月16日



ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、
十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。
            「注文の多い料理店」(序) 宮沢賢治



この陶板に描かれているものは、彼女のもつ深い森の、住人である生き物や彼らの住まい、そして彼らを通して見た情景なのだろう。
どうしても、そんなふうに見え、その生き物たちが彼女に話しかけてくる。
私たちは、宮沢賢治の物語を、まるでほんとうのことのように読むことが出来る。夜の黒々とした山が話しかけ、動物たちが学校に通い、夜の列車はどこか遠くの世界に連れて行ってくれるように思う。
彼女の陶板も、私たちを束の間、深い森の奥に導いてくれる。
そこでは水が湧き、小鳥が眠り、鹿が何かを見つめている。森の種が蒔かれ、ひとつの花の命が終わる。

だからこの陶板には、図案もデッサンも要らない。
ただ、写すだけなのだろう。彼女自身は、その道具に過ぎない。




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      古代壁画は洞窟の奥深く、ごく僅かな光の中描かれている
それは、土や炭、樹液や獣脂等を絵具とし
動物の毛や枝、指等で書かれたという
見せる為の絵画ではなく、生命への願いなのか
慶子さんの陶板は、彼女の持つ深い洞窟の中
小さな事象を頼りに描かれている
そこには、きれいなものへの願いだけがあるように思う



今展では、薪ストーブ焼成による素焼きの陶板を中心に展示します。
陶板とともに、郡司庸久氏による秋に向けた暖かな器も展示します。
 
           
        慶子さんのご主人である、庸久さんの器も届いています。
とてもシンプルですが、今彼自身が一番作りたいと思っている、
力のある器を制作して下さいました。灰釉、飴釉に加え、黒釉、
土灰釉など、味わいのある器。
これからの季節の暖かな料理に合うものかと思います。
併せて、ぜひご覧下さいませ。



           
            

           *カードのご利用は出来ません。
 どうぞ、宜しくお願い致します。
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