galerie/企画展 



OGUCHI Glass Studio
工房5周年記念


 2010,7.15thu. → 7.26mon.
      (会期中 火曜日定休)



 何故か以前より硝子が好きで、古道具屋やギャラリーに行くと、つい硝子に手が伸び、いつの間にか沢山の硝子器が集まってきました。硝子を幾つも重ねたり、並べたときの、見えるような見えないような、透き通ったものの重なりが、うっとりする位好きなのです。

 硝子は、高温の炉で溶かし、その後徐冷することにより、硬質できらめく硝子が生まれます。13世紀頃、いわゆる透明の硝子を人類は手に入れたようですが、それまでは硝子は非常に希少で、教会のステンドグラスなど、本当に一部にしか使われていなかったようです。確かに中世画を見ても、陶器や金属製のカップは描かれていても、硝子のカップは余り見ないように思います。
 
 透ける、というのは他の素材には無いことで、この性質に惹かれ、小口さんは硝子を始められたようです。小口硝子工房は、ご夫婦で成り立っています。今回の作品展では、お二人の個性が、とても良い形で表現されているように感じます。
 日常的な水のグラス、ビアグラスから、夢心地な香水瓶、危険を孕んだオブジェまで、巾の広い作品を見せて下さっています。
 
□ 小口宗之
   色硝子を得意とし、紫、グレー、スモーク、
  赤などの色使いは非常に魅力的。
   酒器、花器など、日常の中のハレを大切に、
  制作されている気がします。
   夏の小さなオブジェと、夏の大きなボウル
 (金魚鉢にも)も、ぜひお勧めしたいものです。

□ 小口綾
   今回は、美味しい水シリーズを深く、広く展開。
  どこか楚々とした、清水を思わせる美しい作品です。
  漣(さざなみ)のようなこのガラスは、風鈴、冷茶に
  合うグラス、かき氷に良いボウルなど、やはり冷たく
  美味しい水が良く似合う。


溶解と冷却、強さと脆さ。
大人の、魅惑的な硝子。
とても良い展示となっております。
暑い日が続きますが、ぜひ、ご覧いただけますと幸いです。


                                                   店主
   中世 人々はこの透明な結晶を手に入れた
   窓 電燈 薬瓶 香水瓶 酒杯
   瑠璃とも呼ばれたこの結晶は
   どこかドラマティックだ
   溶解と冷却
   強さと脆さ
   5年の間の結晶は
   透明に 時に危うく
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