galerie/企画展 
 漆 展
   福田敏雄高田晴之

    2009,3.5thu. → 3.23mon.

      (定休日●毎週火曜日+3/4水迄+3/25水)






 太古の人々が見つけ、優秀な塗料として使われていた漆の木の樹液。いつから、漆は、私達から遠い存在になってしまったのでしょうか。

 今、漆を、現代に暮らす私達の手に戻そうと制作をする作り手が、少しずつ増えてきました。

 私は、漆がとても好きです。
 初めて自分の給料から求めたのは大きな合鹿椀、次は揃いの椿皿、そして飯椀、、。最初に魅かれた、当時名も知らなかったお二人の作り手は、本当に残念なことに亡くなられてしまいました。ただ、確実に漆の芽は成長し、私達の処にも、その種を蒔かれる様になってきた気がしています。

 漆は、とても懐の深い器です。
 私達は、そこに飛び込むと安心し、どんな食事にでも使うことができます。

 毎日の朝ごはんでは、湯気の上がった御飯と御味噌汁。小皿には梅干しを載せて。慎ましく、暮らしを底辺から支えてくれているようです。
 これからのお花見の席では、漆もぽっと桜色に、気分を高めてくれることでしょう。
 ちょっとしたお客様の席でもたじろがず、その席を引き締まったものにしてくれます。
 もちろん洋食にも、よく合います。ハンバーグにスープにサラダ、ステーキにパンに、それからチョコレートにも。そんな時は、漆も少しおしゃべりに、楽しげに見えます。

 そして、また、毎日の繰り返される食事の中、時には美味しく出来ない日があっても、漆は黙って、その一度きりのその食卓を見守っていてくれるようです。

 この安心感は、使った人にだけみせてくれる、漆の本当の顔なのだと思います。

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 福田さん、高田さん。いつも互いの器を引き立てあい、今回も、興奮するような魅力的な器が届いております。皆様、漆にはいろいろなイメージをお持ちかと思いますが、どうぞ一回ご覧になってみて下さい。
 日本に生まれて、本当の漆を一度も使わないで居るなんて、寂しく思えて仕方がないのです。

 3月5日、啓蟄より。
 皆様のご来店を、心よりお持ち申し上げております。

                     店主


   漆七変化
   日々の食卓では慎ましく
   春弁当に心踊り
   もてなしの席では畏まる
   カラフルな洋食に いつもより饒舌に
   そして また 日々の食卓では慎ましく


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