galerie/企画展  
寛白窯陶展 岸野寛

2007,10.11 thu.→ 10.22 mon.

   (定休日●毎週火曜日+10/10水、24水)


 良い「やきもの」とは何だろう。岸野さんの作品と出会い、改めて考えるきっかけを与えて頂きました。

 岸野さんは十数年の修行を経て、今年独立されたばかりの若い作り手です。初めてお宅にお伺いした時、一家の暮らしぶりと、岸野さんが培われてきたものの深さに驚きました。建具を入れ、棚を作り、花を飾り、きれいに手直しされた大きなお家。古い箪笥に陳列された自作のやきもの。清清しい空気の流れる工房。校庭のような大きな庭と、その端には、やはりご自分で作られた焚窯。
 こんな風に暮らしている方がいるのだ、と、ひどく緊張をしながらも、強く惹かれるものが在りました。

 白くとろっとした肌合いの、古い焼き物を思わせる桃皿。とても使いやすそうな大きな丼。きれいに形作られた輪花鉢。凛として、且つ懐深く、ぜひ、手に取り使ってみたいと思いました。
 実際使ってみると、溜息が出るほど美しく、食卓がとても引き締まるのです。青いものはより青く、白いものはよりやさしく、料理を際立ててくれました。
 直向な鍛錬と、毎日の暮らしから生まれた、とても健やかな良いやきものだな、と真っ直ぐに伝わってくるものがありました。

 岸野さんは古いやきものを手本としながらも、今のやきものを作ろうとされています。古い小説の中の食卓を想像させるようなクラシックな印象もありながら、不思議と西洋の香りもし、今の食卓に合う、現代の器かと思います。

 今まで、店では白釉の作品をご紹介して参りましたが、今回は黒釉、焼き〆など新しく挑戦された作品も届いて参ります。
 岸野さんのやきものへの深い情熱も含め、ぜひ多くの方にご覧頂きたいと思っております。良い季節となりましたので、皆様に足をお運び頂けますと幸いです。


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   皿
   鉢
   花器 
   酒器
   茶器
   土鍋
   ほか

  古く大きなガラスの扉。
  中には、乳白や緋色の器が品良く並べられてありました。
  ただ、熟練され、洗練され、
  手の中、水の中を幾度もくぐってきたような佇まいに
  強く惹かれたことを憶えています。
  寛白窯、その名のように。
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