USBDACの製作・・・ペルケさんのUSBDACの追試

   AKI-USBDAC+TK-2


若松のUSBDACにFET1石のバッファーアンプをつけて、まぁまぁの音で聞いていたが、聴いているとやはり何か物足りない。
とう、いうかなんか変だ。それなりの音はきこえてくるのだが・・・、なんか変だ。

そんな折に、ペルケさんのHPにトランスを使ったUSBDACがアップされているのを見た。秋月のUSBDACを使ってトランスを
使って昇圧し、出力の増加を図るいうプロジェクトだ。


そもそも、バッファーアンプを付けたのも出力が他のデバイスからすると少ないのがその原因だった。若松のUSBDACでもそう
だし、エレキットのDACでも同じことを感じた。
そんな折に見つけたトランスを使った昇圧のアイデア、いいとは思ったが・・・・ トランスが高いのである 一つ7000円〜一万円、
これにケースや他のパーツを調達すれば約2万円ほど・・・、そうなると最近求めたonkyouのUSBDACとさほど金額的には変
わらない・・・
どうしたものかと悩みながらノグチトランスのサイトを覗いていると、いくつか使えるトランスが在庫している。もう少し先かな? と、
思って数日すると、どんどん在庫切れに・・・

慌てて、いやトランスを使った音が聴きたいのだ!  もう躊躇なく「ポチ!!」
買い求めたのは、タムラの「TK−2」、ペルケさんのコメントが効いていた。
               
                ノグチトランスからTK−2が届いた                 トランス本体と取り付け用具

AKIーUSBDACの製作

秋月電子通商から販売されているPCM-2704を使ったUSBDACキット。32KHz、44.1KHz、48KHzのサンプリング周波数である。


組み上げるといっても、下の写真左端の抵抗4本とフィルムコンデンサー、そして5本の電解コンデンサーをハンダ付けする
だけである。ただ、電解コンデンサーについては、キットに付属のものではなく、ペルケさんから低ESRの電解コンデンサーと
インダクターを頒布して頂き、それを使って組み上げた。黒色の電解コンデンサーが頒布して頂いたものである。

                     
                    とりあえず、組み上げたAKIーUSBDAC 出力はリード線で引き出した

USBFACそのままの音

まず、そのままの状態で聴いてみる。ラインアンプへの入力を修正した性なのかも知れないが、さほど出力レベルが低いとは感
じなかったが、今まで聴いていた共立やエレキットの音と同じだった。クリアではあるが、何となくザラついた音だ。とはいえ、この
ままであれば、それはそれでいいのかも知れない。

                  

USBDAC+LPFの音

実は、ペルケさんにパーツの頒布をお願いした際、トランスを使ったLPFのパーツのほかにトランスを使わずにというLPFのパーツ
も頒布して頂いたのである。
LPFは、2.7mHインダクター+0.01μF//390Ωの構成である。
そこで、LPFだけの音をきいてみた.

                
               写真左側の平ラグがLPF 水色のパーツが2.7mHのインダクター

聴いて、「違う!!!」が最初の感想だった。わずかなパーツが入っただけなのに音が全然違う。ノイズがなく、なおかつ低音がしっか
りと出ている。豊かな音なのである。同じUSBDACとは思えない。もちろん、ペルケさんの言われる電解コンデンサーのエージングの問
題があるのではないかと思うが、それを差し引いても音の豊かさは全く別物であった。

トランスを使ったUSBDACの音

こうなると、トランスを使ったUSBDACの音が聴きたくなってしまう。手持ちのパーツをつかい足りないケースを通販で求めて、早速製作
開始した。

   
   ケースにパーツを取り付けた               トランスを使う場合のLPF             トランスを使うのでXLRコネクターも付けた
                                    灰色のパーツが2.7mHのインダクター      RCAプラグとの間のSWは両者の切り替え用

完成したトランスを使ったUSBDAC

                         
                         完成したUSBDACの内部 左の緑色の基盤はUSB-Bプラグ用

                
        前面・・・シンプル LEDとUSB-Bジャックのみ          背面・・・XLR−3−32と出力切り替えのSW そしてRCAジャック

音は、LPFだけのものよりさらに豊かになった。トランスを使った分出力もアップした。
まさにCD音源だけを聴いているなら何の不足もない、先に作ったRATOCのUSBDACよりもいいかも知れない。
エージングが楽しみである。

 

おまけと、いうか失敗談であるが・・・、     参考になれば・・・・

     

左側の緑色の基盤、実はサンハヤト製のUSB-Bプラグ用の基盤である。秋月のUSBDACにはミニUSB-Bジャック
が使われている。USBケーブルをケースから外だしするためにプラグを付けたい。そこで、この基盤の登場である
が、実は以前に失敗しているのである。USBだから5V、D+、D-、グランドの4本が必要だが,安易に考えてエレキ
ットの同様のミニUSB-Bの基盤の裏側にこのサンハヤトの基盤を使ってハンダ付けをしたのだが、どうしてもうま
くパソコンが認識してくれない。 いろいろと結線を換えて試しているうちになんと、エレキットのUSBDACが昇天して
しまったのだ。それいらい、しばしほっておいたのだが、今回この製作を考えているうちにどうしようかと思案、最初
はノイトリックのリバーシブルプラグアダプターも考えたのだが、何ともスペースファクターからみて具合がよくない。
さりとて、今までのいきさつからこの基盤を使うのも考え物だと・・・、悩んでいでいるうちに、「そうだ、ミニUSBのコー
ドを途中で裁断して出て来たコードで導通を確認すれば済むことに気づいた。そこで、実際に調べてみるうちに、な
んと、この基盤に示されているコード番号と実際に接続するUSB-Bプラグの番号が違っていることが判明・・・・
やってくれるじゃないか!サンハヤトさん・・・ ともあれ、とにかく導通を確認しながら組み上げた。結果、問題なく起
動、今までのトラブルはなんだったの!?

ともあれ、こうして一件落着でことは済んだのだった。

ところが、これで終わらないのが私の過ち・・・・
もしかして、基盤が裏表の間違いでプラグユニットを挿している?!  このことに気づいて改めて検証してみると、
そのことにきづいたりして・・・ でも、見た目はこれでいいのに・・・・でもでも、反対にすれば基盤の表示とあってい
る。つまりただ単に、私が表と思った面が裏面だったに過ぎないのだ。

こうして、トラブルが解決しましたがこうした問題はこれからもあると思います。参考までに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに、ネットですこしUSBについて調べてみました。もちろん、ネットで確認できますが、それはそれとして自分の
覚え書きという意味でまとめておきます。

           
いずれもプラグを表から見た結線だと思いますが、これを元に結線すれば間違いないでしょう。
ひとつ勉強させてもらいました。

ひとつ、このトランスを使ったUSBDACの完成で、トランスを使わないLPFが浮いている。これを使った何かできないか・・・
ちょっと興味深いなぁと思う。