XLRコネクターの覚え書き
タムラの出力トランスを使ったラインアンプの出力も600Ω、そして今回のAKIUSBDAC+TK-2のUSBDACの出力も600Ω
なのだ。と、なるとXLRコネクターを使いたくなるのも一理ある。
そも、XLRコネクターの最大の利点はプラグを挿すと1番ピンが最初に接触すること、そして信号ラインがグランドでシールド
されていてノイズに強いこと、そのことからラインの引き回しの長さがある程度RCAラインより自由になること・・・ らしい。
私のリスニングルームではセンターのコントロールディスクからアンプの入力まで約5m、少しXLRコネクターを使った信号伝
送を視野に入れたくはなっていた。
そこで、今回XLRコネクターについて調べてみたことがあり、自分への覚え書きとして少しまとめてみたい。
ピン配列と結線
通常オーディオ用として使うXLRコネクターは3ピンのものが使われる。その場合、どのピンにどの信号を結線するかが問題
になる。全くの自分専用のシステムとすれは自分の中で統一してあれば問題ないはずである。が、ある程度一般性をもたせ
たいと思い、調べてみた。
まず、特に規定はないということ、そしてメーカーによっても違うということ・・・
ただ、ある程度規格の統一がなされ始めているようだ。それによると
1番ピン・・・・グランド
2番ピン・・・・ホット<信号+>
3番ピン・・・・コールド<信号−>
と、いうことらしい。そして、アンバランスにするには2番ピンと3番ピンを結線すればいいということだ。事実、市販されている
XLR-RCA変換コネクターは、内部で2番ピンと3番ピンが結線されている仕様みたいだ。
結線のルール
コネクターを結線するケーブルは、2芯のケーブルであるが、その場合の結線のルールがあるようだ。それは、
【有色ホット】の原則
【黒色コールド】の原則
というルールだ。
つまり、使用するケーブルが白と他の色の場合は、他の色をホットにするということ。私が使用したカナレのマイクケーブルの
場合、外側の網編組はグランドへ、そして青色のコードはホットへ、そして白色のコードはコールドへという風に配線した。
これが、黒と白のコードであれば【黒色コールドの原則】が適用されるので、白色コードはホットへ、そして黒色コードはコールド
へ配線するようにするというのだ。
オス・メスコネクターの使い方
XLRコネクターにはオスとメスのコネクターがある。これをどう使うか,ちょっと悩んだ。最初は自分の判断で出力側にメス、受け
側にオスを使うようにしてみた。ところが、USBDACを製作してみて他のメーカーや製作記事を参考にしようと見て見ると、どうも
違うことに気づいた。
そんな中、ある基本的なルールがあることを知った。それは
【オス出しメス受け】
といる、ルールだ。つまり、出力にはオス端子【XLR−3−32】、入力には【XLR−3−31】を使うということらしい。ちなみに、このXLR
コネクターの元祖は、キャノンでありそれ故にキャノン端子とも呼ばれている。最近ではいろいろなメーカーから発売されているが、元
祖とうとキャノン【現在はITTキャノン】だ。
また、このプラグに関しては、取り付けスペースの関係から【XLR−3−31F77】とか【XLR−3−32F77】といった品番のプラグが発
売されているがこのF77がついたプラグは取り付けスペースが小さいのが特徴である、
通常のXLR−3−32の長辺の長さが36mmに対して30mmと小型である
XLR−3−32F77
改めて、この目でいろいろな機材を見て見るとこのルールが結構あてはまっていたりする。
こうした原則は規定があるわけではない。また、マイク端子に使われるときにはファントム電源の関係からこれに当てはまらない
こともあるようだ。ともあれ、一応の原則として踏まえておくと製作に迷いがないのがいいようだ。