山水方式TTC<トリプルトーンコントロール> (from 2013.0927)
かつて山水電気がAU−777をモデルチェンジしてAU−777Dとして発売しましたが、この最大の売りが
トリプルトーンコントロール<TTC>でした。
上の図のように高音・低音のコントロールだけでなく、中音域もコントロールできるものでした。操作すると、
ベースやシンバルなどはそのままで、ソロのサックスやトランペットがだんだんとクローズアップされてくると
いいます。
この山水のTTCを真空管アンプに置き換えたのか次の図です。
問題は中点付きのVRが手に入るかですね。ちなみに中音用のLRですが 8Hと0.001μFです。
8Hというインダクターは山水のST−21というトランジスター用の段間トランスの1次側が使えます。
<追記 2015.12.15>
中点付きのVRは入手が困難ですが、長さんによればこの中点のアースの意味合いはTC後段の
真空管のグリッドが接地から浮かないようにしているということなので、次のようないずれかの対策
を取れば中点のないVRでもTCが可能という。
【対策】
1)TC後段の真空管のグリッドに1MΩ程度のグリッドリークを入れる
2)TC前段の出力段の結合コンデンサーに1MΩ程度の抵抗を入れる
・・・そういえば、TC入力を270KΩで接地してある回路をみたことがありました。
【追加】
上記の回路を水魚堂さんのエディタで書き換えてみました。 見やすくなったかな。
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