カソードフォロア回路についての覚え書き


お恥ずかしい話だが、カソードフォロア回路についての有用性はいろいろな記事などで紹介されていますが、私は単純にカソードから出
力を取り出せばそれがカソードフォロアと思い込んでいました。

折しも、TCアンプを製作していたときにゲインが大きくなりすぎたので、浮いた双三極管の片方をどうしようかと思っているときに、カソー
ドフォロアにしようと思いました。ゲインは約1倍、それでいて入力インピーダンスは高くになり、出力インピーダンスは低くなるカソードフォ
ロア回路はうってつけだと思いました。

早速、組み上げてみましたが、どうも様子がおかしい。カソードフォロア回路ではカソードの電圧がプレートの半分ほどになるのですが、
ほとんど電圧が出ていません。通常のカソード電圧くらいです。 これはどうしたものかといろいろと調べてみると、カソードフォロア回路
について思い違いをしていることがわかりました。

そんなんで、覚え書きとしてメモをしておきます。参考になれば幸いです。

ひとつ勉強になりました、はぃ・・・・

 ※この辺の記述は間違いでしたので、削除しました。 訂正したものを下記に記載してあります。

 

<2015.12.25追記>・・・さらに思い違いをしていたことに気づきました!!

上記の学びから先に作った2Wayチャンネルデバイダーの動作がいまいち確実なものでないことが気になっていたのですが、今回のカソ
ードフォロア回路の勉強から、CR素子をカソードフォロア回路で挟んてチャンネルデバイダー回路ができあがっていることに気づいてリメ
イクをしましたが、電圧を測ってみると所定の電圧が出ません。これはどうしたこと!? ・・・いろいろと試行錯誤してみましたがだめです

  またもやド壺状態・・・!! 、そんな折にひょんなことから気づきました。入力のグリッドにコンデンサーが必要?!

早速、コンデンサーを追加してみるとなんと正常の動作をするではないですか!!
 たかがパーツひとつですが、されどパーツです。こんなことに気づいていました・・・Hi。

 修正したものを再度アップします。

カソードフォロア回路

 カソードフォロア回路には次の3つの形式があります。

    


    
   【参考までに回路1の間違ったものを再掲
     グリッドのコンデンサに注目】


<それぞれの回路の説明>

  カソードフォロア回路 1
    プレート電圧をR1-1とR1-2(1MΩ位)で分圧し、それをグリッドかける

  カソードフォロア回路 2
    これは、R2-2(通常のカソード抵抗に相当)でグリッド電圧を作り出して、それをグリッドにもどす 
    カソードフォロア回路はR2-3(通常のカソードフォロア回路抵抗に相当)で構成する

  カソードフォロア回路 3
    これは前段と直結の場合可能な回路 つまり前段のプレート電圧がそのままグリッドにかかる
    この場合、R3-3(4.7KΩなど)とR3-1(1MΩなど)を設定すれば、長さんの言うように電流NFBがかかり歪み率が改善されるという


ふたつ勉強しました ・・・・Hi