ウッドホーンの自作
最初密閉型としてくみ上げた40cmウーハーをバスレブキャビネットとして再度くみ上げたので、これと組み合わせるために、中高音用のホーンシステムが必要になった。
補修中の40cmウーハー用バスレブキャビネット
バスレフポートは2穴 板厚は24cm、補強もできる限りしてある
ウッドホーンの自作
組み合わせるためには、ホーンシステムが必要になってくる。しばらくはフォステクスのPA用ホーンで聴いていたが、やはり物足りない。何とかホーンドライバで組み合わせてみたいと思っていた。購入を検討したが、結構高い。あきらめるしかないのかなと思っていた。そんな折、家のリフォームを自分でしていたので階段の踏み板が3枚浮いた。厚さは約5cm。何かに使えるだろうととっておいたが、ここでひらめいた。これでウッドホーンを作れる!
自作を決め込んではみたが、知識はほとんどない。長岡鉄夫氏の著書など手持ちの資料をひっくり返した。ネットでも調べてみた。
とにかく必要な知識をかき集めて、まず最初の作業は型紙作りだった。実物大の型紙をできるだけ正確に作りそれを元に木取りをしていくことにした。後は現物あわせで何とか仕上げるしかない。「なきゃ、作る!!」の精神だ。
側板は厚さが足りないので2枚を貼り合わせて使用 まず、外へ曲がるカーブを作る 磨いて軽く仕上げを施す
次は、側板の上下に、天板と底板にあわせて、カーブを作る
大きく削るところは電のこで切れ目を入れて削っていく 型紙を元に形を整えていく
天板と底板を作る。先述の階段の踏み板を使う。3枚しかないので2枚は貼り合わせて都合4枚を作ることにした。
これは、貼り合わせた板だ。大まかにカットしてカーブの変換点に基準線を書いていく
側板のカーブに合わせながら削っていく・・・根気勝負だ パテを使って、軽く仕上げを施し、組み立て前の準備は完了
いよいよ、組み立てる
片側の天板に、側板と音の拡散用の削り出しておいたフィンをボンドを使って接着していく
・・・ さらに反対側の底板を接着して、組み立ての完了
最後に、全体を磨いて、塗装をして完成だ。いや、実に根気のいる仕事だった。気の短い私が、よく続いたものだと自分ながら感心した次第である。
購入した1インチのドライバーユニットD1045(フォステクス)を取り付けるために、コイズミ無線からホーンアダプターを購入。
うまくいくだろうと、高をくくっていたが見事外れ。
手に入れたホーンアダプター
・・・ ドライバー側の開口部は1インチφでOKなのだがホーン側の開口部は32mm角であることを、現物を手にして初めてわかった
多分、これが本来の仕様なのだと思う。知らないことの悲しさである。合わせるためにはホーンの入り口を切断して32mmの口を作るしかないのかなぁ・・・それもちょっとしゃくに障るし・・・ 仕方がないので、無理矢理に組み合わせてとりあえず、音出し・・・とにもかくにも自分なりのホーンシステムができあがった。
音が出ているから、いいじゃないかと、思えばそれまでだが、何とも気持ちが悪い。まだ、リスニングルームも完全な設置になっていないこともあり、一年ほどたって専用のアダプターを作ることにした。
制作したアダプター 位置を合わせて、ドライバーをホーンに取り付ける
・・・計算値よりこの厚みだけスロート長が長くなってしまうが・・・誤差!!
完成したホーンシステム・・・。スーパーツィータは気持ちの問題です
とにも角にも、ネットワークも取り付けて、とりあえずMy2Wayシステムは完成。後は、追い込みの段階だと思う。
ここまで来て、ネットワークの追い込みをしようとしているときに、またまた友人の「マルチ」の言。
すっかりその気になって、2Wayのチャンネルデバイダーの制作を始めてしまった。
最終的にどうなるかは、まだ未定です。まぁ、いろいろやってみるのが楽しいのかもしれません。