F200Aバスレフエンクロージャ・・・QWTF200Aの改作
2016.0901
【はじめに】
MyD-55のページでもふれているが、MyD-55設置によってQWTF200AとQWTFE166Enの二つのエンクロージャが置けなくなった。
スペースの関係から止むを得ない。
それにしても、F200Aの音は捨てがたいものがある。
そんなときに思い出したのが、これ。
DS-16Sを使ったバスレフエンクロージャのところでも紹介してあるが、実はこれ高校の時に組み上げたパイオニアのPE-16の推
奨エンクロージャなのである。初めてのエンクロージャ工作なので厚さ20mmのホモゲンホルツ材を知り合いの工務店さんにカット
してもらって組み上げたもの。PE-16はもうすでに廃棄してあったが、その後ダイアモンドブランドの名器P-160Aでも入れてあげよ
うと、捨てるに捨てられずにいたものだ。
それ以来、いくつかエンクロージャ工作をしてきて置き場所も無くなって、やはり処分するしか無いと思っていたところだが、これを
使ってF200Aの標準バスレフエンクロージャーを作ろう!! F200Aも活かせるし、何よりもF200Aはバスレフにいれてゆったりと
鳴らすことでその真価を発揮するだろうと思う。また、ある意味ではリファレンスシステムとしての活用の道もあるのではないかと
考えた。
F200Aに同封されていたFoctexのデータシート(標準バスレフエンクロージャ:内径 300×305×570、内容積45L、ダフト80mmφ
×120mm)を参考にして、早速【SPEDIT】というフリーのエンクロージャ設計ソフトを使って組み立て図を書いてみた。
それがこれ。
実際には、前板は15mmのベニア合板にして、背面は20mmのホモゲンホルツ材を箱の外に貼り付けるようにして組み上げた。
こうすることにより、少しでも内容積を確保しようという考えだ。また、ダクトはスリットなのでたぶんダンプドバスレフ的な音を期待
できると思う。
【組み上げ】
まず、組み上げてあったエンクロージャを解体して、必要なパーツを切り出した。
解体前 まず、ビニールシートをはがす
ホモゲンホルツ材、それなりの重量もありいいのだが、もろい!!
側板の切り出し 側板と上下いたの組み立て
補強材をはがすと、汚くなるので今回は外側を内側とし、外側はシナ板ベニア仕上げとする
完成したF200Aバスレフ リスニングルームに設置
FT28Dで高域を補充
バックロードホーンのMyD-55に比べると、工作は箱を作るだけなので作業量はさほど多くないし、難易度も高くない。
吸音材は多くするとダンプが効き過ぎるので、軽く充填。出てきた音は、ゆったりとしてしかもクリアなF200Aの音だ。
FT28Dで高域を補充することにしたが、今のところは0.22μF一本で接続してある。Fostexのデータでは、リボンツイーターを使っ
て12dBのネットワークで接続する例が紹介されているので、10月の真空管オーディオフェアでパーツをゲットして確認してみようと
思っている。
これで、F200Aも活かせたし、リファレンススピーカーとしての意味合いもあるので、私のリスニングルームの一つの完成形としてい
きたい。