TOYOTA SPORTS 800
1965〜1969
開発当初はパブリカスポーツとして企画され、ドア一体のスライディングルーフをもつユニークな試作車などがモーターショーに |
自分なりの解説
誕生してから35年、新車時のボディー合成は望めないため派手なインプレッションはしていないが、
いまでも当時のこの車に対するスポーツ意識が伝わってきます。アイドリング時のエンジン音は”バタ
バタ・・”と(初めて聞いたときは耕運機だな・・と思った)少々頼りないが、走り始めると可愛いボディー
からは想像できない走りが楽しめます。まずなんと言っても運転席に座った時の目線の低さ、そして目
の前に並ぶメーター類の配列がスポーツカーを感じさせてくれます。またシフトノブも短く操作性も良い
です。しいて言えばサイドブレーキは引きにくいですね。まあこれは走りにはさほど影響しませんが・・
後期型からはメーターの縁とアルミ部分が黒くなります。これは光の反射をおさえるためです。
よく、古い車は気難しい・・とかエンジンをかけるときにはコツがいる・・など、なんか難しいんじゃな
いか・・と思われがちですが、このヨタハチはそんなことはありません。やはり大衆車のパブリカがベ
ースのせいか特別難しい”儀式”はありません。普通に車に乗ることができる人であれば、普通にエ
ンジンもかけれるし、普通に乗れます。ただし、あくまでも古い車ということ前提として・・ですがね。
そうすれば、だれでも気持ち良く走ることができます。(むかしは”儀式”に憧れましたが・・)
水平対向 2気筒 OHV 790cc
さて、”走り”ですが。この車を手にして一番最初に思ったことは、あれ?もうこんなにスピード
が出てる・・でした。580kgという軽い車重は分かっているものの800ccの2気筒エンジンがここまで
軽々と車を転がせるんだな・・と感激でした。しかし、この車を乗っていく内にある事に気がつきました。
それは、この丸いボディーがかなりスピードと関係しているという事でした。(こんなに丸いんだから早く
気づけよ!と言われそうですが)真っすぐ走っているときにはあまり気が付かないのですが、横風の
ときに実感できます。普通の車の場合、かなりハンドルを取られるのですが、この車はあまり感じませ
ん。横がそうなんだから縦はもっとすごいんだろうな・・CD値0.35以下はダテじゃないなぁと実感しました。
横からの図
コーナリングに関してですが、かなり軽快です。かなりスピードが出ていてもすんなり曲がっていきます。
これはかなり楽しいです。スポーツカーって最高!といった感じですね。
現在タイヤをDUNLOP Aquajet(アクアジェット)に変えていています。このタイヤは60’年代の復刻版で
昔はSP Sport と呼ばれていたものです。このタイヤを履くことによって走りは格段に良くなりました。
購入時に付いていた現代のタイヤより重たいのですが、走ってみるとなぜか調子がいい。設置感が増
したように思います。バネ下重量は軽い方がいいのに、なぜか?ちょっと疑問です。やはり、昔の車には
昔のタイヤなのでしょうか・・ 価格もお手ごろですし、おすすめです。
パターンはスタッドレスみたいですが・・
ヨタハチの解説で忘れてはいけないもの。それは、屋根が取れること。ライバルのHONDA
Sは
オープンなのに対して、ヨタハチは”タルガトップ”です。このデタッチャブル式のルーフは6個の
取付け金具を緩めるだけで簡単に外すことができ、外したルーフはトランクへしまうことができます。
夏の夜は最高ですよ!
しかし、ルーフをしまったトランクは何も入りません・・
ヨタハチに乗りはじめて何年か経ったある夜、今日も気持ちがいいから深夜のドライブへ行こう! |
ボンネットフード / ルーフ / トランクフード / *バンパー / *シートフレーム
の各パーツはアルミを使用しています。(*は前期型)