◆ TOPガレージライフ>ヨタハチってこんなクルマ

TOYOTA SPORTS 800  

1965〜1969      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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よくある解説

    開発当初はパブリカスポーツとして企画され、ドア一体のスライディングルーフをもつユニークな試作車などがモーターショーに
   展示された。
そして’64年の東京モ−ターショーに最終プロトが展示され、翌年4月から発売された。デタッチャブルのルーフを
   もつボディーは風洞実験により開発され、CD値0.35以下を達成。そのボディーの搭載されるエンジンは、パブリカのものをツイ
   ンキャブレターなどでチューンし45psの少ないパワーながら、580kgしかないボディーを引っ張るには十分で、その実力は最
   高速度155km/h、0〜400m加速18,4秒となっ
ている。
ライバルのホンダS800に12psの出力差がありながら、最高速度で
   は5km/hしか違わなかったのである。さらにライバルに
対し圧倒的なアドバンテージとなっていたのが
驚異的な燃費のよさで
   ある。メーカー公表値で1リッター当たり31kmとなっており、ベースとなったパブリカをも凌ぐ
ほどだったのである。この軽量さは
   ハンドリングのよさにも貢献しており、重心が低い水平対向エンジンとの組み合わせにより鋭い回頭性と高い速度でも安定し
  
 た姿勢を保つコーナリングマナーを身に着けていた。この高性能と維持費の安さでヨタハチは人気を博した。



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  試作車 1                   東京モーターショー                試作車 2

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1965 発売

 

自分なりの解説

誕生してから35年、新車時のボディー合成は望めないため派手なインプレッションはしていないが、
いまでも当時のこの車に対するスポーツ意識が伝わってきます。アイドリング時のエンジン音は”バタ
バタ・・”と(初めて聞いたときは耕運機だな・・と思った)少々頼りないが、走り始めると可愛いボディー
からは想像できない走りが楽しめます。まずなんと言っても運転席に座った時の目線の低さ、そして目
の前に並ぶメーター類の配列がスポーツカーを感じさせてくれます。またシフトノブも短く操作性も良い
です。しいて言えばサイドブレーキは引きにくいですね。まあこれは走りにはさほど影響しませんが・・

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後期型からはメーターの縁とアルミ部分が黒くなります。これは光の反射をおさえるためです。

 

よく、古い車は気難しい・・とかエンジンをかけるときにはコツがいる・・など、なんか難しいんじゃな
いか・・と思われがちですが、このヨタハチはそんなことはありません。やはり大衆車のパブリカがベ
ースのせいか特別難しい”儀式”はありません。普通に車に乗ることができる人であれば、普通にエ
ンジンもかけれるし、普通に乗れます。ただし、あくまでも古い車ということ前提として・・ですがね。
そうすれば、だれでも気持ち良く走ることができます。(むかしは”儀式”に憧れましたが・・)

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水平対向 2気筒 OHV 790cc 

 

さて、”走り”ですが。この車を手にして一番最初に思ったことは、あれ?もうこんなにスピード
が出てる・・でした。580kgという軽い車重は分かっているものの800ccの2気筒エンジンがここまで
軽々と車を転がせるんだな・・と感激でした。しかし、この車を乗っていく内にある事に気がつきました。
それは、この丸いボディーがかなりスピードと関係しているという事でした。(こんなに丸いんだから早く
気づけよ!と言われそうですが)真っすぐ走っているときにはあまり気が付かないのですが、横風の
ときに実感できます。普通の車の場合、かなりハンドルを取られるのですが、この車はあまり感じませ
ん。横がそうなんだから縦はもっとすごいんだろうな・・CD値0.35以下はダテじゃないなぁと実感しました。

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横からの図

 

コーナリングに関してですが、かなり軽快です。かなりスピードが出ていてもすんなり曲がっていきます。
これはかなり楽しいです。スポーツカーって最高!といった感じですね。
現在タイヤをDUNLOP Aquajet(アクアジェット)に変えていています。このタイヤは60’年代の復刻版で
昔はSP Sport と呼ばれていたものです。このタイヤを履くことによって走りは格段に良くなりました。
購入時に付いていた現代のタイヤより重たいのですが、走ってみるとなぜか調子がいい。設置感が増
したように思います。バネ下重量は軽い方がいいのに、なぜか?ちょっと疑問です。やはり、昔の車には
昔のタイヤなのでしょうか・・ 価格もお手ごろですし、おすすめです。

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パターンはスタッドレスみたいですが・・

 

ヨタハチの解説で忘れてはいけないもの。それは、屋根が取れること。ライバルのHONDA Sは
オープンなのに対して、ヨタハチは”タルガトップ”です。このデタッチャブル式のルーフは6個の
取付け金具を緩めるだけで簡単に外すことができ、外したルーフはトランクへしまうことができます。

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夏の夜は最高ですよ!

しかし、ルーフをしまったトランクは何も入りません・・

 


エピソード

ヨタハチに乗りはじめて何年か経ったある夜、今日も気持ちがいいから深夜のドライブへ行こう!
そう思い家を出発。今日もエンジン快調!と思ったとき ん?ヒタイがやけに涼しいな??と思った瞬間
ボンッ!!という音とともにルーフが宙を舞っていきました・・・ 幸いにも後ろに車もなく、ルーフも表向き
に落下したため、無傷でした・・ あ〜恐ろしい一瞬でした。
 

 

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ボンネットフード / ルーフ / トランクフード / *バンパー / *シートフレーム
の各パーツはアルミを使用しています。(*は前期型)