フロント テレスコ化 2009・10


 カブのテレスコ化といえば、他車のフロント周りをごっそり移殖する方法がネットでも多く紹介されています。
 性能面やメンテナンス面、ディスク化等のグレードアップもしやすいということからもうなずけます。しかし、
 一目見てカブだ!という車両が少ないのも事実です。私の場合、バリ伝カブの影響もあって、ノーマルスタイル
 を崩さずテレスコ化を目指すことにしました。

 ノーマルスタイルでテレスコ化するには、タイカブやカブ110のような ”スク−タ−的テレスコ” になるわけですが、
 どうしてもクリヤーしなくてはならないのが、ハンドルの取り付けと、ステムシャフトの強度をどうするか、になります。
 スクーターとカブのステム周りの構造はまったく別物で、カブのハンドルを取り付けたい場合、トップブリッジをどう固定
 するかが問題になってきます。 また、ステムシャフトもスクーターとカブでは、太さと厚みがまったく違います。
 フロントに掛かる力が、ステムシャフト一本に掛かる訳ですから、当然と言えば当然ですが、一番の難問です。


 今回、テレスコ化を計画するにあたり、どうしても取り付けたかったのが ”金色フォーク” ディオZXのフォークです。
 モンキー等のカスタムに使用されている方を雑誌等でもよく見かけますが、これがカブに取り付けれるか・・?上記に
 書いた問題などさて置き、そんな悩みからスタートした計画でもありました。。
 


 色々と調べたり 眺めたりした結果、ステムはディオ(AF56)を使用することにしました。{写真一枚目}
 (ディオZX(AF35)とはステムの形状が違います)
 年式違いのステムとフォークを使用することで、リトルカブのフォーク長とほぼ同じになります。

 ディオのステムシャフト直径27mm カブは24mm これをクリヤーするために{写真二枚目}厚さ3mmのパイプを、
 カブのステムシャフト外側に取り付けました。また、内側にもパイプを入れて強度を高めました。 この状態から、
 隙間を溶接にて肉盛りし、ステムへ圧入、さらにステムとシャフトをしっかり溶接しました。{写真三枚目・四枚目}

 トップブリッジを取り付けるために、カブのフロントフォークパネルを切り刻んで写真五枚目のような物体を製作しました。



 製作した ステム・フロントフォークパネル・トップブリッジ を仮組みしてみました。

 ステムにパネルを差し込んで取り付けるような構造にしました。ステムだけでも十分な強度があると思いますが、
 フォーク取り付けボルトと共締めにして、少しでもステムに負担が掛からないようにしました。



 {写真一枚目} フレームへ、ステムのみ装着。  この時点で、ハンドルストッパーは使えないことが判明・・
           新たな方法を考えなくてはなりません。

 {写真二枚目} パネルと、トップブリッジ取り付け。 結局、ハンドルストッパーはパネル自体がストッパー役となる
           ように、フレーム側へ緩衝材を取り付けました。
           ステムシャフトの中へスピードメーターケーブルを通してみましたが、補強のために内側に付けた
           パイプの内径がギリギリ・・ なんとか通りました。

 {写真三枚目} ハンドル、フォークを取り付け。それらしくなって、ホっと一息。。 このままでも、良さげです。

 {写真四枚目} タイヤ、ホイール装着。 センター出しは、ディオとカブのスペーサーを使いました。
           最後に問題になるのがブレーキの固定ですが、ディオのフォークを左右逆付けし、キャリパーを取り
           付ける所に自作のサポートを製作、そこへカブのフロントアームを取り付けて固定しています。



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