そこに人が住み、生活しながらつづけられてきたのが、妻籠宿の保存運動です。最初に保存運動が行われた寺下地区は妻籠宿の原点ともいうべき町並みです。 家並みは素朴で繊細であり、昔の旅籠そのままに出梁(だしばり)造りや竪繁格子(たてしげごうし)の家々が並びます。 家屋の細かいところに目をやれば、いたる所に工夫が施されていて、それらはあくまでもさりげなく、そのままに残されています。