メンテナンス

ここではポン菓子機のメンテナンスを説明します。


・はじめましょう
機械は人間が手をかけてやらないと機嫌を悪くしてしまいます。
毎日使ったとして一週間に一度又はしばらく眠っていたら各部の点検をしてあげましょう。
ポン菓子機もよく面倒を見てやればきっといい仕事をしてくれます。
・蓋をはずす
パッキンが使える場合にははずさなくても良いが、表面にサラダオイルを塗って防錆します。蓋の再生
蓋を止めている左右2本のねじをスパナではずします。
ここには給油をしいつも滑りが良くなるようにします。
ボルトの締め付けは左右均等に、蓋が動かなくなったら半回転から一回転くらい緩めてスムーズに動くようにします。
またボルトの抜き差しが悪くなったらタップをさらうかボルトの交換をします。
・Vベルトをはずす
釜をはずす準備としてプーリーにかかっているVベルトをはずします。
モーターを固定しているLアングルを下側から押し上げればベルトがたわむので、どちらか片側からはずしてください。
ベルトにひびや亀裂が入ってきたら早めの交換をしましょう。
・圧力計をはずす
圧力計をモンキー又はスパナを使って釜の爪を持ちながら左へ回します。
このとき圧力計の指針部を持って回すとガラスが割れたり計器自体が壊れてしまう事があるので、根元にある溝に工具を掛けて回すようにします。
・プーリーをはずす
固定しているダブルナットの下側を先に緩めてから上のボルトを緩め抜き取ります。
軸にバリが出て抜けにくいときは、プラスチックハンマーで全周を軽く叩きながら少しずつはずします。
・軸のバリ取り
プーリーをはずした後で軸にバリが出ていると釜が抜けないのでヤスリでバリを取ります。
小さいバリは紙やすりで取れますが、大きい盛り上がりは平やすりなどで取ります。
・軸の穴掃除
釜をはずす前に圧力計用の孔が開いているか反対から光を入れて確認します。
シールテープのカスや穀物の破片が詰まったりしますので、ごみを取り除いて細い孔は針金等で掃除します。
・釜の取り外し
二つのベアリングで支えられているのでゆっくり慎重に抜いてください。
釜は表面に煤が着いているので衣服につかないように気をつけます。
釜がはずれたら煤を洗い流して表面にサラダ油を薄く塗っておきます。
釜は簡単に錆びるので水分は早めに拭き取リます。
釜の中はウエスで拭きます。
もし、中に焦げが付いていたら細目のサンドペーパーで完全に落としてからウエスで拭きます。
・ベアリングの確認
釜の軸を抜いたら釜カバーの中にベアリングが落ちていないか、片側が内部に焼きついていないか確認します。
この機械の場合、鋼球を両側から二枚のガイドが挟む三枚構成です。
・軸受けをはずす
ベアリングの回り具合を確認し、引っかかりがあったりスムーズに回らなかったら
はずして交換です。
三本の化粧ナットを緩めてはずします、反対のボルトが一緒に回ってしまう時はボックスレンチなどを使って両側から回します。
特に釜に近いベアリングが駄目になりやすいので要注意!
交換が済んだら表面にグリスを薄く塗ってベアリングの中心と釜カバーの中心を合わせて組み付けます。
・釜カバーをはずす
左右2本のボルトを緩めて上に引き抜きます。
コンロの穴が詰まったり下にごみが溜まるので針金でコンロの穴のごみを取り除きます。
釜カバーはサラダオイルを塗って防錆します。
・ベアリングの掃除
釜のベアリングを掃除します。
日頃過酷な状況にさらされているベアリングなので油と煤が焼きついている場合もあるので入念に掃除します。
・グリスアップ
部品全体にたっぷりつけて組み込みます。
釜のシャフトにもグリスアップします。
機械と長く付き合うにはこういった気配りが必要です。
・圧力計の汚れ取り
ねじ回りの古いシールテープと汚れを取り除きます。
・シールテープ巻き
シールテープを巻きます。
シールテープは2,3回巻いておきます、釜の軸も汚れや付着物があれば取り去ります。
・組み付け
組み付けはバラシと反対の工程を踏めば良いのですが2,3注意点があります。
・プーリーを組み込む時は釜のガタが1〜2mm程度とする。
・プーリーの固定が弱いと打つ時にガタが出るので強く締めこむ。
・プーリーの裏側と受けの部分にはグリスを塗る。
・押しボルト周辺可動部はグリスや油を塗って動きを良くする。
・メンテナンス終了(^○^)
これで一段落、大きなビニール袋をかぶせて埃がつかないようにします。
また頑張ってね!!