・森林療法とは

 森林浴をはじめとした森林レクリエーションや森林内の地形を活かした歩行リハビリテーション、樹木や林産物を利用する作業療法、 そして心理面では散策カウンセリングやグループアプローチなど、森林環境を利用して五感機能を使う全人的なセラピーです。
 園芸療法が花壇などを使った2次元的な活動が多いのに比べて、森林療法は、自然の地形や斜面、勾配なども含めた3次元的な活動と言えるかも知れません。



・森林療育とは

  知的障害などの障害を持つ方々が野外、自然、特に森林の中に飛び出して、丸太運びを行ったり、椎茸を作ったり、歌を歌いながら散策をしたり、 川遊びをしたりと、作業療法やレクリエーションをミックスし、全身の五感をリハビリテーションする野外療育の方法です。
 日本国内の数カ所の施設やスエーデンの施設などで行われています。
  


  

・森林カウンセリングとは

  森林カウンセリングには2つの方法があり、まずはクライエントとカウンセラーが散策をしながらカウンセリング(言語あるいは非言語で)を行い、 クライエントの心の変容に働きかけていく方法、もう1つは集団・グループで森林内で活動を行い、相互理解を深めていく方法です。 いずれの方法でもカウンセリング空間として森林環境を利用するので、森林の持つみどりの連続景観、木漏れ日、葉擦れや小鳥の鳴き声、林間の微風など、様々な自然の風致を感受、体感しながら行うことが特徴です。
 また、人工空間を離れてのカウンセリング時間には「転地効果」の作用も期待できます。